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無職の味方

無職の強い味方は、読書だと思う。
あと図書館やカフェなど、ちょっと外出して集中できる居場所。家に引きこもると鬱々となりやすいので、周りに人がいるけど一人でいられるところがいい。図書館は無料で読み放題なので本当に強い味方…。

他にも、時間のゆとり、自由、お金(あれば味方①)、人間関係の良さ(あれば味方②)、レールに乗った人生?から外れた経験ができる(これは当人の考え方による)とか、いろいろあるけども、今回は「読書」について書きます。


無職になってすぐの時期は、読書中心の生活をしていた。小中学生の頃は読書好きだったけど、忙しくなるにつれて読まなくなっていたから、ゆっくり時間をとって読めるのは結構うれしかった。働いている時はびっくりするほど読書しなかったから、この時間のゆとりはアドバンテージ!

はじめに読んだ本は、タイトルで気になって購入した「君は誰と生きるか」(永松茂久著)。知らなかったけどベストセラー作家さんの本で、余白が多くて読みやすい文章だった。あと手触りが良かった。読書慣れも集中力も減った今、とにかく読みやすさは大事。
すごくザックリ言うと「運も縁も人が連れてくる。今、身近にいる人を大切に」という内容だった。

「本との出会いはすなわち人との出会い」、どんな人と生きるか=どんな本と生きるか、ということが書いていたのをきっかけに、読書を始めた。
本には誰かが何年もかけて得た学びとかを一冊にまとめてあって、それを数時間で学べる。著者と出会って話すより本を読んだ方が早い、というのは一理あるなと。

その後、興味のある本を手あたり次第に読んでいた。WEB制作をやると同僚に言って退職しておきながらそっちの勉強はしないで、夢の見つけ方、コミュニケーション、考え方、とかの自己啓発書を中心に読んでいた。ビジネス書というのかな。あとは、エッセイとか、雑誌とか趣味の本とかを少しずつ。小説は数冊だけ読んだ。「コンビニ人間」と「センセイの鞄」と「雪沼とその周辺」(なんか家にあった)に収録されている「送り火」だけ読んだ。


読書をして感じたこと

本を読むようになって、著者ってそうなんだろうけど、世間体に縛られないで自由にやっている人が多くて、自分がいかにレールの上を歩んできたか、世間体を考えてそれなりに無難そうな道を選んできたかを痛感…というよりは、地味~にじわじわと感じていた。小説はフィクションだけど、たまたま読んだ本はどれも周囲の反応とか気にする主人公じゃなかった。

あと、主に人間関係の面で、素直に本の教えを実践してみたら上手くいった成功体験が多くて、数ヵ月で人格が変わったのかくらい成長した感覚があった。人見知りをやめたきっかけは読書。(人見知りでもいいと思うけども、私は初対面の人とも気軽に話せる人になりたかった。)
読書していた内容が、家庭環境で苦しんでいた友人の助けになることもあって、自分のためだけじゃなく誰かのためになることもあるなと思った。学習も然り。

読書は良いことばかりではなくて、自分の考え・理想と近い内容の本ばかりついつい読んでしまって、自分の生き方や意見を否定されそうな内容は嫌な気分になるから読まない傾向があった。主張が強い人とかなんか怖い。
これはどうやら、今まで他者の目・反応・意見を気にして、否定から逃げてきた生い立ちが影響しているようだと最近気付いた。この辺はまた別途書けるといいな。
対処法は、「違う意見だからと言って自分を否定されているわけではない」と切り分けることらしい。「フーン、それがあなたの意見ね。」という感じ。


おわりに

沢山読むとなると時間がかかるので、無職で就活も勉強もしないで読書ばかりしていいのか…と不安感を持つことはあると思う。私もちょっとはあった。それで就活とかやりたいことをできるならそれがいいと思う。でも、もし心がずっと暗くて、何も手がつかないようであれば、読書を味方につけてみるのもオススメします。※深刻にしんどかったら医者にかかった方がいいです。

無職関連のnoteを投稿すると、有難いことに似た境遇の方に読んでいただけることも多くて、世の中いろんな人がいるもんだなと思いました。noteを読み回る読書も楽しくてよくやっています。
精神的に苦しんでいる方もおられて、何か励みになりたいと感じつつ、かといって無責任に薄っぺらい励ましもできないのですが(私も現状、社会的に見るとただの無職です)。
読書によっていろんな考え方・人を知り視野を広げることは、少しでも救いになるんじゃないかと思った次第です。


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