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写真展の話:挑発関係=中平卓馬×森山大道

 こんにちは。38specialです。続いていた撮影案件が今日で一段落し、ホッとしています。少しゆっくりして登山をしたり写真を撮ったりしたいんですが、明日からまたしても猛暑のよう、、、日中37度で何をしろと😹

それはともかく、先日葉山にある神奈川県立近代美術館で行われている写真展に行ってきました。タイトルは「挑発関係=中平卓馬×森山大道」。
会期は7/15〜9/24で、自分が行ったのは7/18。始まってすぐです。



タイトルのグラフィックがカッコいい


自分はこの美術館がとても好きで、特に夏は毎年都内から行っています。ちなみに昨年の夏はアレック・ソス展。現在とても人気の高い作家の日本初個展はここだったと思います。

この日の気温は東京都の最高が37度、葉山は32度でした。横浜・鎌倉とかで35度だったかと思います。特に気温マニアではないんですが..

さて展示へ。会場内はまず収蔵されている作品コレクションの展示(作家の名前は失念しました。版画作品と立体だったかな?)があり、写真展と同じチケットで見れます。自分は流し見でしたが。途中から写真展が始まります。





まずは森山大道の作品が並ぶ。展示は写真と動画で構成され、動画以外は撮影可でした。作品は9割がインクジェットで新たにプリントしたもの。銀塩は1割という感じでしたが、出力がインクジェットか銀塩かなんて議論は意味を持たない作品達だと思います。写真集や雑誌のコート紙で見てもあんなに強い。

個人的に一番良かったのは、氏の記事などでよく出てくる「カメラ毎日」などの出版物の現物が見れたこと。有名な過去の作品が、当時リアルタイムで掲載された媒体で現在も見れる、というのは感慨深い。しかも個人蔵。




作品や対談の文面が流れる映像をはさみつつ、後半は中平卓馬の写真が並びます。




あまり中平卓馬の作品を見たことがなかったのですが、展示されている作品はカラーなこともあり、とても現代的。タイトルは確か「ドキュメンタリー」。これは展示の意図もあるのかもしれませんが、写真を敷き詰めて並べると現代の我々にはもはやinsta。無個性なサムネが並ぶページに見えます。しかし、それもまた「写真」なのかも。



展示はとても良かったのでオススメです。タイトルの「挑発関係」は二人が参加していた写真誌『PROVOKE(挑発する)』から。誌面で作品を発表し合ったり、共に逗子界隈に住んで写真談義をしたり一緒に写真を撮りに出かけたりと、お互い良き友/ライバル的な関係だったのが対談などからも伺えます。

写真家は作品を制作していく過程で「写真」の本当の正体について考え、葛藤し、やがて感傷・叙情といった人間のセンチメンタリズムをストイックに排除した「無機質なもの」としてとらえていく。初期の頃は絵画的で美しいビジュアルの作品を作り名を揚げた作家も、後半はあるがままのストレートフォトグラフィーの作風になっていく。多くの作家がぶつかる壁なのかもしれません。



会場を出て、裏手にあるビーチへ向かいます。





一色(いっしき)海岸!


マンゴージュース


海の家「blue moon」でワンドリンク。素敵なサマータイムを過ごした後、帰路につきましたとさ🤗

それではまた。





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