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スポーツ写真を撮る人のカメラ選び(デジタル編)2

スポーツフォトグラファーの三原充史@atsushi_38raです。ご覧いただきましてありがとうございます。

さて今回は前回の続きで私のカメラ遍歴をご紹介いたします。前回までの記事はこちらです。

まだ見てないという方はこちらもぜひご覧ください。それでは今回もスタート!

カメラを増やす

今回最初にお話しするのがCanon EOS-1D Mark IIIです。

このカメラは確か2009年の秋頃に購入しました。購入のキッカケはEOS-1D Mark II Nの故障でした。購入から3年以上、毎週のように撮影していた中でシャッターユニットが壊れてしまったのです。部品の交換で修理も出来たのですが、この故障がおきた状況というのがまさに仕事の撮影中だったのです。イベントの撮影をしていて、メインカットまで撮りきったあと、イメージカットを数カット撮影していたらカメラにErrの表示が出ました。最初は電源不良かと思い、電源の入れ直しや電池の取り外しをしてみましたが、どうにも解決せず。仕方なくその日の撮影を終わらせて、家に帰ることに。この帰りの電車の中では不安から震えが出てくる始末。早く帰宅して納品データを作り、クライアントからOKをもらえることを祈ってました。幸いOKをいただき無事に誌面を作れたのですが、ここで予備カメラの重要性を痛感しました。撮れませんでしたが許されない状況でカメラ1台で臨んでいた当時の自分の無鉄砲さに呆れてしまいます。そこで次回の撮影までにカメラを用意するということで選んだのがEOS-1D Mark IIIでした。この時点でEOS-1D Mark IVが発売されることが発表されていたのですが、それまでに抱えている仕事でトラブルが起きてはいけないと思い購入したのを覚えています。

望遠ズームレンズ

カメラの購入と同じようなタイミングで、EF70-200 F2.8 Lも購入しました。IS付きも出ていましたが、ISなしのレンズです。今ではIS 3型まで出ている望遠ズームの超定番レンズです。

サッカーならペナルティエリア内のシーンとかで使っていましたね。カメラを2台持つようになってから、サブカメラにこのレンズもしくは広角ズームをつけて撮影していることが多かったです。なんだかんだで6年くらいは手元に置いて使っていたレンズなのですが、お仕事用の写真を撮るのに便利だったという印象で、自分の好みの写真が撮れるかというとそんな感じではなかったです。

最後のAPS-H機EOS-1D Mark IV

2009年に購入したEOS-1D Mark IIIから2年。いよいよ購入したのがEOS-1D Mark IVでした。

このカメラは購入する前に何度か使わせていただく機会があって、その際の高感度撮影時の画像の綺麗さに惹かれて購入しました。東日本大震災のあと、世の中は節電を求められて各種スポーツ会場の照明も以前より暗くなっていた時期で、そこに対応するためにはこれしか無い!と思ったのを覚えています。発売から2年経ち、中古市場での価格もこなれてきていた中でしたので、EOS-1D Mark II Nを売却して購入しました。ただこのカメラが自分のメインカメラだった期間はすごく短かったです。Mark IIIに比べて全体的にブラッシュアップされていたし、色の出方もすごく自然で好みでした。それでもこの翌年、Canonから発売されることとなるEOS-1DXによって私のカメラ機材は大きく変わっていきました。

400mmの買い替え

2012年夏。夏の強烈な陽射しの中、新宿のマップカメラに立ち寄ったところ、前年に発売されたEF400mm F2.8 IS IIの綺麗な中古品が店頭に並んでいました。早速店員さんに声をかけて持たせて貰うと、その軽さに驚きました。背中に背負っていた旧型ヨンニッパの重さが帰りの新宿駅への足取りをさらに重くするくらい衝撃でした。帰りの電車の中で口座残高を調べて、電車を降りた時にお店に電話して取り置きしてもらいました。夏のボーナス(当時は会社員でしたので)後だったことも背中を押すこととなりました。おかげで今でもこのレンズは私の多くの写真を生み出してくれる大事な1本として毎週のように使っています。描写もよく、レンズも軽い。今でこそEF400mm F2.8 IS IIIが出て、さらに軽くなっていますが、私はこのレンズを買い換えるつもりはありません。

まとめ

フルサイズ機のEOS-1DX購入の話などまだ続きがあるのですが、2000文字超えちゃうのでこの辺で区切ります。次がおそらく最後。今使っている機材についてのことなのでしっかり書きたいと思います。今回のお話で出てきたなかで望遠ズームが自分の中でしっくりきていないことを書きました。今でも仕事で使うシーンはあるので、望遠ズームがダメなわけではありません。ただ、構図を決めるのにどの辺りを使うのか迷ったり、背景のボケ方とか考えた時に単焦点レンズを使う方が多いのが現状です。その辺も次回紹介するレンズで詳しくお話しできればと思います。


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