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麻生田町大橋遺跡 土偶A 169:巨石と森林の町

岡崎市鍛埜町(かじのちょう)の八幡宮を下り、県道35号線を西に向かうと、70m以内で中埜橋から見えていた橋に到達しました。

岡崎市鍛埜町
岡崎市鍛埜町

その35号線が渡っている橋の岡崎御影石の親柱には黒大理石の石板に白いペイントで「出合橋」と刻まれていた。
出合橋の橋幅は10mあまり、橋長は20m以内という感じだ。
下を流れている川は「保久川」という名称で、出合橋上から上流側を眺めると、山は出合橋に迫っており、90m以内から先は濃い森になっている。
出合橋の上流に高さ1.2mほどの堰があり、水が落ちているのが見えるが、その先の水路は地図では右にカーブしているらしいのだが、死角に入っていて、まったく見えない。

保久川 出合橋上流側

堰の下流側は角の取れた石が堆積しており、水路は広い場所でも1m未満しかない。
石には土砂も堆積しているようで、川床に雑草が茂っている。
左岸(上記写真左手)はコンクリート・ブロックで護岸されており、高さが2mほどあるが、右岸は自然の岩が削り取られているようで雑草が表面を覆っている。
両岸とも開けてはいないが、左岸は水田、右岸は更地が雑草に覆われている。

出合橋の足元を見下ろすと、川幅を完全に覆うような巨石が頭を出しており、その石を人為的に削り広げたものと思われる水路が設けられており、上流から流れてきている水はすべて、その水路を通って出合橋の下の浅い水路に流れ込んでいる。

保久川 出合橋 上流側脚元

巨石の脇から下流側に向かって右岸(上記写真右手)もコンクリート・ブロックを張った傾斜の緩やかな護岸が始まっており、巨石とコンクリート・ブロックはセメントで固められている。

出合橋の下流側の保久川は数メートルで乙川(おとがわ)に合流している。

乙川 保久川合流点 出合橋下流側

上記写真右手が出合橋の欄干で、出合橋を通っているのが35号線だ。
橋から保久川水面までは10mほどある。
「出合橋」という橋名は保久川と乙川が出合っている橋の意かもしれない。
合流点の乙川の川幅は20m近くあり、合流点のすぐ下流側の川床には幅8m×長さ12mの巨石が頭を出している。
乙川の両岸はコンクリート・ブロックで護岸されている。

出合橋から35号線を南に向かうと、すぐに西にカーブしており、190mあまりで乙川の川筋に存在する大きな中州に渡る無名橋1に到達した。
ここも鍛埜町だ。
橋上から上流側を見下ろすと、右岸(下記写真左手)35号線側のコンクリート護岸は18mほどの高さがあり、その谷底を乙川は流れており、左岸の中州の高さは5mほどだろうか。

乙川 無名橋1 上流側

中州には道の駅のような複合施設が設けられているようだ。
乙川の川床には、ここまでと変わらず、石が堆積している。

下流側を見下ろすと、乙川沿いの35号線脇の山(下記写真右手)は濃い森で覆われ、中州側(下記写真左手)の川沿いは高木で覆われている。

乙川 無名橋1 下流側

地図を見ると、無名橋1から乙川の下流870mあまりに無名橋2が架かっているのだが、この橋は35号線に面してなく、35号線から分岐したマイナーな道を下った先にあるので、35号線から分岐道に入って60mあまり先まで乙川を観に行った。

無名橋2の上から上流側を見ると、川床に大きな変化はないものの、両岸に人為的な護岸は見られなく、川縁は自然の竹、潅木、雑草で完全に覆われている。

乙川 無名橋2 上流側

一方、下流側は右岸(下記写真右手)がコンクリート・ブロックで護岸され、幅50cmほどの高水敷が設けられていた。

乙川 無名橋2 下流側

左岸には堤防らしい堤防は見えず、杉林が乙川沿いに迫っていた。川床には巨石が変わらず、堆積している。

無名橋2の下流には96m以内に無名橋3が架かっているので、35線に戻り、35線を西に向かい、35線から140mあまり分岐して戻る形になっている道に入り、無名橋3に向かった。

橋上から眺める上流側の乙川両岸の森はさらに深くなっていた。

乙川 無名橋3 上流側

ここも鍛埜町だ。
護岸は姿を消し、川床の石は橋の近くでは、まばらになっている。

橋の下流側を見ると、右岸(下記写真右手)に道路が通っているが、この道路は35号線に登っていく道だ。

乙川 無名橋3 下流側

両岸に竹藪が増えているのが主な変化で、川床には大きな変化は見られない。

橋のすぐ下流の川床には舟形の橋の基礎が残されていた。

乙川 無名橋3 下流側 旧無名橋の基礎

水深は30cmほどで、水の透明度は高い。

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鍛埜町は岡崎市額田地区の地名ですが、住宅地と水田は川沿いに集中しており、その他の地域は基本的に森林となっています。この町も丁番を持たない単独町名で32の小字が設置されています。鍛埜町には難読地名と呼べるような小字名は存在しないので、珍しい地名を3つ挙げてみます。1字カクレヤ(カタカナ地名) 2字京正田(きょうしょうだ) 3字三升蒔(さんじょうまき)


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