検察に行ったお話

これをまず書いたのは6月下旬。

これを公開するから迷ったけれど、苦しんでる人を助けたいので載せます!
私に救える命があるなら。(10.15)

今日は検察に行く日だ。
正直、検察に行って何を話するのか分からない。
とりあえず、話を聞きたいと言われ呼び出しを受けている。

朝起きて、昨日の事を日記に書いていく。
昨日は思う事だらけだから、1時間半ぐらい書いてた(気がする)

書き終えて大体10:40
朝ごはん…と思ったがお腹が空いていない。

なんだか眠くなり、二度寝をする。

起きたら13:30。
待ち合わせは15時だ。
急いで準備をすます。

母がお休みで家に居たので、行ってくると一言告げ家を出る。

タクシーに乗り、目的地に向かう。
ちょうど向かってる途中で大雨になった。

だんだん、緊張してくる。
何を聞かれるんだろう、何を話せばいいんだろう。

目的地に到着し、受付を済ます。
凄い、検察庁ともなるとかなり厳重だ。
警備員の方に「○○検事と面談予定です。」と伝え受付をする。
案内を受けエレベーターに乗る。
待合室で1度待機し、担当の方が呼ぶのを待つ。

ドキドキが止まらない。
この表現は少女漫画に良くあるが、私のドキドキはそんなピンク色のときめきじゃない。色にするとグレーのようなハッキリ表せれない色だ。

待ってると、女性の方に呼ばれた。
「これから話してもらう相手は男性で話しずらい事とかもあるかと思うのですが検察なので気にしないで下さい」
そっか、私はそんな感じの被害を受けたんだった。
忘れてた訳じゃない、日頃から夜の職場ではスタッフが男性しかいない為気にしていなかった。

部屋に入ると、良くドラマや映画で見るような世界だ。
「今回担当する○○です、よろしくお願いします 」
よろしくお願いします、とその方の目の前に座る。
その方を検察のKさんとここでは呼ぼう。

「今回、警察の方で色々と話をしたと思うんですが、また詳しくこちらでも聞いていきたくて。
その時、お酒を飲まれてたのもあるし、覚えてないものはハッキリ覚えてないって言ってくれていいので
○○さんが悪い事は何も無いし正直に答えてくれて大丈夫」

なんだか、思い出したのか緊張が解けたのか分からないがボロボロって泣き出した。

「まず、今相手がどうなっているかというと…
○○日まで拘束されていてそれまでに裁判官が判決を決める
その後は、釈放されたりそのまま刑務所に入れられたり
それを決める為に、今日は話を聞きたいと思う」
「最近、性犯罪の罪が重くなっていて
しかも、相手は行為を認めてるが同意の上だと全然反省していない
だから、多分そのまま(刑務所に)ぶち込まれると思う」

聞いて驚いた。
同意の上?いや、私は同意した事なんて無いしなんならそんな雰囲気を作った記憶も無い。
本当にあれ?その人はAVの見過ぎなのか?と思った。

「○○さんが、相手にどうして欲しいかってのをこっち(検察側)が聞きたいんだけど…どうして欲しい?」

この時に、相手の報復が怖い事を伝える。

「結構、こうして言ってくる方が多いんだけどそれはまずほぼ無い。確実にとは言えないが」
「○○さんの場合は、相手が○○から来ている、その日初めて会った、連絡先も交換していない。
相手が○○さんの情報をしてるのは名前だけ、だからほぼ大丈夫だと思う。」

「向こうの判決を決めるまでに○○まで時間がある。
だから、その日までに決めて貰えたら大丈夫」

そう言って、今回の事件について話し始めた。

昨日、ふと思い出した事も一緒に告げる。
そして、警察で話した内容を確認しながら細かく話していく。
大丈夫だと思ってたが、そんな事無かった。
心が苦しかったのだろう、ボロボロと涙が止まらない。

そして、相手と出会った所から事件の流れまで話した後に検察の方が話してきた。
「相手が同意の上だ、とか向こうもそんな気を出していた、とかそんな事言ってるけど。
そんな要素が見える行動が何一つもない、どう考えてもおかしい。
それに、○○最後の夜だから。とか訳わかんない事を言っている。
今回の件で、大体の事件と内容が違うのがこんなにデータも証拠もあるのに合意と言ってるのが有り得ない
もし、今回の件で頭のおかしい裁判官が「被害者側にもその気がありました、執行猶予です」とか言ったら、それはこっちの責任だ。
だから、○○さんは何も悪くない、犯人がおかしい」
「犯人は否定する証拠が無いから、こう言うのは良くある話です…が、今回のはこんだけ出てるのに珍しいケースです」

もしかしたら、私はその言葉を聞きたかったのかもしれない。
心のどこかで、自分がそんな雰囲気を出してたり行動してたりしたら、私も実際悪い。
そんな行動した私が悪いってどっかで思ってた。
それを否定してくれた検察の方に感謝しかない。

色々、話し終えた後に。
「この事件の後に私生活で何か影響出ましたか?」

それを聞かれ、
接客業をしてるが、上手く笑えない
夜道が怖くて帰りはいつもタクシー
現場に近付く事を考えたら行けない気がする
この事を伝えた後に「そんなちょっとの事なんですけどね(笑)」って言ったら
「全然、ちっさい事じゃないですよ。これは普通に大変な事です。
日常生活頑張ってますね」
仕事トークだとしても、言われた事が本当に嬉しかった。
やっとで誰かに言えた、やっとで話せた。
小さい事じゃないって言ってくれた事で、「あ、私頑張ってたんだな」って思えた、良かった。

判決が決まったら、手紙でお知らせしてもらう事にした。
「裁判で呼ばれるかもしれませんが、その時はまた思い出して辛い思いさせると思うのですが…
その後は無理だと思うのですが、どうかこの事を忘れて下さい。どうか自分を責めないで下さい」


泣きすぎて、声にならない声で、頷く事しか出来なかった。

ありがとうございます。と告げ部屋を出る。

その後はそのまま出勤だ。
時刻は17:45。うん、確実に遅刻だ。
お店に電話をし、遅れることを伝える。

タクシーに乗り向かう。
お店に近づくにつれ、どんどん手が震えてくる、力が入らなくなる。
少ししたら治るだろうと思い、お店に到着。

ヘルプで来た、別店舗の店長に久しぶりに会う。
やばい、ちゃんと上手く笑えたかな、逃げるようにトイレに駆け込む。
着替えが終わり、出勤しようとする。
けれど、手の震えが止まらない。
裏にいたら心配されると思い、「おはようございます 」と声掛けしキッチンの裏に逃げる。
立てない、力が入らない。
あ、思い出して怖くなってるんだ。
悔しさも出てきた。
何で私がこんな思いをしてるんだ、分からない。
苦しめたいのは向こうなのに、悔しい。
それに、皆の前ではもう泣かないって決めたのに涙が止まらない。

そしたら、別店舗の店長(ここではGさんと呼ぶ)が裏に来る。
その店長は常に元気だ。その人といると元気を吸い取られそうになるくらい元気だ。
「○○、久しぶりじゃ〜ん!
髪、バッサリいったね!いいじゃん、似合ってるじゃん!」 「いいでしょ〜、ありがとうございます」
震える声で返した、けど確実にバレてる泣いてるのが。
「マスク付けてどうしたの?体調悪いの?まあ、無理しないで」
その言葉で限界だった、涙が止まらない。
文字に起こすと、チャラく見えるがGさんはめちゃくちゃ励ましてくれてるし言い方がとても優しかった。
元気出そうとしてくれてるのが伝わる、から尚更元気になれない自分が悔しい。

これは、無理だ。帰ろう。

キッチンに居たスタッフに声をかける。
「ごめんなさい、今日は無理みたいです」

「ゆっくりでいいよ、ゆっくりで」
ゆっくりでいいよ、か。
私の中ではかなりスローペースだったけど、本当の私は違ったみたいだ。
今日はたくさんの人の言葉に救われてばかりだ。

そして、店長にも報告しなければ。

ここに向かうまでは大丈夫だった事、けれどここ来たら無理だった事を話す。
「いいよ、いいよ。今日なんて余裕よ!任せて!!」
優しいかよ、泣きのスピードが上がる。

少し話してたら、気持ちが落ち着いた。
過呼吸になりそうだった呼吸も整い、手の震えも止まってた。

自分の呼吸もしっかり落ち着いた所で、帰る。
常連さんを見たが、この姿では心配される。
だから、バレないようにこっそり帰る。

この事を何も知らないGさんにすみません、と告げ「今日は体調が悪いので帰ります 」と話す。
きっと、何かを感じてくれた。と思っている。

階段を降り、タクシーに乗り家に帰宅する。
母に簡単に今日の検察と話した内容を伝え、今日の夕飯は塩っけのあるマクドナルドのポテトが食べたいとお願いをし部屋にこもる。

忘れないうちに書いておきたいと思い1時間半かけて、ここまで書いた。

この日記は、全てが終わるまで私の中に閉まっておこう。
私が元気になった時は、誰かの役に立てるように。
そして、この時たくさん救ってくれた皆に伝えれるようにいつか見てもらおう。

今日
N先輩から、少しづつ短い時間から初めてみたらと、アドバイスをもらった。
私が助けて欲しい時に、声をかけてくれた。
本当に助かる、携帯の向こう側で顔が見えないけれど。
N先輩も辛い思いしてるのに、自分の経験から沢山救ってもらえる。

1人じゃ生きていけないタイプの人間なので、本当に助けられてばかりで。
いつか、いつか。必ず返していきたい、この感謝。

とりあえず、今日は疲れたと思うのでゆっくり寝ます。
(まだ、マクドナルドが来てないけどお腹すいてないとか言ったら怒られそう(笑))

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