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食べ塾9:お客様目線で食材原価率30%料理はどう思われるか検証します!

これからの飲食店の復権のためには、どうしても、
「食材原価率30%」を当たり前の仕組みとして取り込む必要があります。

ご提案する私なりの検証をしてみます!

検証1:ボリュームがないみすぼらしい料理に
    ならないか?

  食材が月毎に値上がりする昨今の状況を考えると、
例えばランチの住み分け区分が思い起こされます。

●ランチ予算200円~300円  コンビニカップ麺・パン・おにぎり

●  〃  300円~550円  コンビニ弁当・弁当店の弁当
                 吉野家などファストフードめし

●  〃  580円~980円  日常使いの飲食店の食事

●  〃  1000円超え    男性=たまに利用する
                  女性=日常使い(友人・知人・会合)

①上記の場合、飲食店のランチ平均価格850円とした場合には、
 税込本体価格773円+消費税77円(10%)=税込850円

②食材原価率が30%の時には、
 773円(税込)×30%=使える原価予算232円(税込)

③ごはん40円、みそ汁30円と見たときには、
 メイン料理予算=232円(税込8%)-(40円+30円)=162円(税込)

 
メイン料理予算162円-(付合せ野菜+ソース52円)=110円(税込)

 →この110円÷108%≒102円がメイン料理そのものの予算になります。

<検証>

●鶏料理 ムネ肉 1kg430円の時・・・・150g使っても65円

●豚バラ肉    1kg800円の時・・・ 120g使っても96円

●ハンバーグ   1kgパテ980円の時・・180g使っても176円
(*これはメイン料理総予算より14円オーバーですが月間で30%ならOK

<結論>

仕入価格/1kg1000円以下の食材なら、
鶏・豚・合挽ミンチ・魚フライなんでも
ランチのメイン料理に使えます!

美味しさもボリュームも全く大丈夫です。
しかし、
ごはんとみそ汁はついても漬物は「希望者だけ無料」または「なし」
●メイン料理の付け合わせは、「最初限度」で「予算額最大30円~50円」


という条件になります。
無駄とゼイタクをそぎ落とすことによって、
900円台の価格にしなくてもいいし、食材原価率を上げることも回避
できることになります。

検証2:お客様が減らないか?

繁盛条件1:店舗規模(席数)に応じたメニュー数がある

  メニュー表の目的は「店舗の席数を満席にする」ことです。
実際の満席率は、
ランチ→80%(2人席・カウンターを活用できる改装したお店)
ディナー→70%(2人席・4人席・個室)

これくらいだと思います。

お客様に飽きさせずにリピートしていただける適正なメニュー数が
どのお店にも必要です。
お店の席数が多いほど、満席にするには多くのメニューが必要です。

繁盛条件2:ピークタイムが80%~90%で長く続くお店にする

    一番利用客数の多く繁盛しているお店は、
「少ない~多い~少ない」という山形のお店の来店店より、
「少ない~まあまあ多いがダラダラ続く~少ない」台形の来店店です。

<ピークタイムが長く続くコツ>

ランチタイムのオーダーストップ時間を繰り下げる
 
14:00を16:00とか、17:00まで長くする
 ただし、
 14:30以降は第2ランチメニューに切り替え
 1人調理で出せる料理メニューを提供する。

14:00~17:00の遅いランチ客にはコーヒーを無料で出す
 14:00以降に店内にお客様がいるのがわかれば、
 次のお客様が来店される可能性がドンとアップします。

 ★1杯目のコーヒーは無料ですが、2杯目は100円とすると、
  2杯分の原価が回収できて、ついでにミニデザート300円も売れます。

繁盛条件3:「3つの満足する料理条件」をもつ料理を提供する

 ①料理がおいしいこと(素材の味・調理の味わい技術で)
  当たり前のようですが、繁盛すればするほど崩れるのが美味しさです)
 ②価格に見合ったボリュームがあること
  空腹感を満たすボリュームは必須です

  *ただし単品→複合へと手間がかかる女性志向型のボリューム感作り
   に傾向が変わってきています。

 ③リピート(許容限度内)価格であること
  
これからは、
  「お客様がオーダーするしないの許容限度内価格の予測力」
   が、お店の繁盛有無を分ける時代になると切に思います。

  
*投稿やサークル参加で学んでみてほしいと思います(筆者)

  <許容限度内価格の説明>
価格感は人によって違うが、自店のメイン客層から見た価格で予測する。

許容限度価格以上の価格
 オーダーする価格や内容でないので見ずに飛ばす
 「晴れの日」の飲食では、オーダー範囲に変わります。

許容限度上限の価格~下限価格まで
 例えば、980円とか、1480円とか、1980円とかです。

 定食の上限価格、高級料理の上限価格、一品料理の上限価格が
 お店ごとに販売データの分析で見えてきます。
(販売価格帯100円・200円・300円・・900円の棒グラフで数量積算する)

 居酒屋の一品料理で380円~880円の価格帯で商品価格を設定していましたが、一番売れたのは380円、480円、580円でした。
一品料理全体の平均価格は「450円」前後でした。

お客様の満足度をしっかり満たせば確実に
リピートしていただけます!


さらに飲食店の今風な営業の仕方として、

◎テイクアウト商品メニューがある

◎デリバリーにも進出している(自店・他社利用)

ことが基本的な使い勝手の良い飲食店になります

(了)

飲食コンサルタント業30年の経験を通じてお知らせしたいこと、感じたこと、知っていること、専門的なことを投稿しています。 ご覧になった方のヒントになったり、少しでも元気を感じて今日一日幸せに過ごせたらいいなと思います!よろしければサポート・サークル参加よろしくお願いします