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天たまや~飲食業界の挑戦は続く 果たしてうまくゆくだろうか?!

 昨日の大好きなサッシ―の出てくる潰れないお店の丸亀うどん特集を見た。
 シェイクうどんは確かにすごい開発商品と思ったが、2分で出す努力に
見合っていないお手軽なワンコイン価格商品と思う。
現場でこれをやり続けるのは大変だろう。

 番組の後半で紹介していた、新開発業態の「天たまや」。
近い名前に天丼の「天たま家」があった。
これも目利きの銀次並に、後発がブランド力でパクるのかな。

🍉利用客の食べログさんの集計評価



食べログさんの集計結果(最近)4~5評価がない

 

🍉視点1:売価の挑戦をした新業態づくり

  全商品が1000円超え~1500円の客単価狙い。
うどん業態というより、これから先の「飲食店としての客単価確保」を
チャレンジした価格体系です。
 少し前なら、焼肉店のランチメニュー価格に相当します。

🍉視点2:つるとんたんの卵とじうどんを
 ヒントにしたかもしれない


つるとんたん 玉子とじのおうどん 880円

 飲食業界には、「この料理はうちの特許です」というものは特許申請をしていない限りありません。
 また特許を申請しても、似て非なるものは山ほど出てきます。そういう
意味では自由市場です。

 丸亀さんのスタッフがこの高級うどん店のメニューを参考にされたかどうかは知りませんが、良いところに目をつけたと思います。

🍉視点3:食材原価率25%狙いかな

うどん粉は極上粉を使うとは言っていない
 意外と原価はそこそこのオーストラリア産やニュージーランド産を
ベースにしているかも。(あくまで想像です)

玉子とじすることで出しの味と原価は調整できる
 うがった見方かもしれませんが、うどん出汁の口当たりを良くして
コストを下げるには、1個25円の卵があれば、マジックスープになります。

えび天のパフォーマンスは豪華さより価格に対するごまかしに見える
 手の内を見せている点が奇異。技術力の誇示か。
昔からの和食さんが使うえび天の手法のままです。
海老を太く、長く見せます。

本当にこの大きさだったら、4評価以上の人がいるはずです。

演出効果で付加価値をつけているが2回目からは当たり前になる
 これも、料理にチーズをかけるパフォーマンスをパクったかも、です。

 この厨房丸出しの「行平鍋」が気になった。
高級店なら「銅鍋の行平鍋」でもいいかもしれません。

人気商品

🍉視点4:高価格うどん店への挑戦

 これは本当に大切なことです。
売価が安すぎて商売にならない飲食店が多いのです。
典型的なのは、回転寿し。
国内店よりも価格の縛りのない海外店の方がはるかに店舗展開しやすいと
思います。

出だしが「100円均一」からできた食べ物業界は、

もはや業態破壊したくなければ、
2倍~2.5倍の売価の回転寿し店を開発しるしかないのです


 初期の集計データから見る限り、
1000円の客層を土台として育てた上で、1500円の客を生み出す
ことをしなくて、

いきなり1500円客づくりは、利用客の賛同を得にくいから
修正を迫られるし、
業態の刷新が求められるでしょう


失敗しても進化をあきらめない企業が、最後は勝ちます。

(了)


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