中村 亘

株式会社 kanal 代表取締役。 「キャリア」や「エンタメ」などをテーマに、事業に関…

中村 亘

株式会社 kanal 代表取締役。 「キャリア」や「エンタメ」などをテーマに、事業に関することや感じたことを書いています。

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最近の記事

「Will」を先頭に置く理由

キャリアを考える際、僕の講義では基本的に「Will(何をしたいか的なもの)」の部分を問い続けるような仕立てにすることが多いです。 それは、大前提として仕事を「楽しい」ものだと捉えて欲しいからに他なりません。 人生の大半を占める仕事の時間が楽しいほど、その人の人生が輝く、これは想像に容易いと思う。 綺麗事だと知った上で、です。 そして、それができない、その思考を持ち合わせていない、僕から初めて聞いた、そんな人が後を絶たないという実態にも直面しています。 Willの優先度

    • 2022年。改めて自己紹介。

      サムネは僕です。知人が素敵に描いてくれました。感謝です。実物は左下に近く、もっとクマがあります。ご注意ください。 会社を辞めて3年が経ちました。「石の上にも3年」のサイクルにブレなく乗っかり変化が起き、どう時間を使っていくかを再定義するようになりました。色々なきっかけや経緯がありました。 未だに自己紹介で苦戦するので、3年間で得た財産や仕事の切り替わりなど、改めてまとめたいと思います。 過去の自己紹介関連記事はこちらやこちら 財産①経営の経験コンパクトですが、経営に近

      • 【未曾有の一年】スピッツ心の短歌

        師走のバタバタ最高潮の時に筆を進めさせたのは、やはりスピッツでした。 週1回書いていたnoteが9月で丸1年となり、リスタートどうしようかと思っていたら激務で筆が止まり、なんか調子が悪くなりました。色々と。 なんやかんやでnoteは時間もかかるし、書くくらいなら寝たい、とか。 でもなんか、体の循環が鈍り、体が以前よりも重くって。(太っただけかな) コーヒーすら無力な朝は日々のリズムを奪って、 瞼の裏が煌々と光る夜は、明日への不安を募らせる。とか。 仕事のミスも多くて。

        • 人生を運ゲーにしたくない

          「結局あいつは生まれた家が金持ちだから、育ちが違うんだ」「小さい時から元々才能があったから」などなど。 良くも悪くも、自分や他人の人生を「運」や及びそれに近い形で評価する声が一定あります。僕は、これが好きではありません。笑 そう思った背景や諸々について書きたいと思います。 これはキャリアの話でもあります。 他責なんか、嫌な言い方すると、 その人の積み上げてきたものを見ようとせずに、ラッキーでここまできたと位置付けて、まるで別世界の人間かのように扱うことによって、 自分がそ

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        • キャリアコーチング
          1本

        記事

          「たたき」を作るのって大変だ。

          気づいたのは2015年くらいでした。色々と企画をする機会が増えて、その企画に対してチェックが入り、磨かれてカタチになる。 ここでいう「たたき」は、ゼロイチのこと。最初の案を指します。ようは一歩目のことですね。 蜂の巣にされる僕が一番大変だと思ったのは、ここです。最初の案が出るまでは、議論や会議は小康状態。口数も少ない。 しかし、一つでも案が出ると、これとばかりに意見が出る。 「そもそもなんでこれをやろうと思ったんだ?」 「エビデンスは?」 「競合は?」 「ここまで考えておか

          「たたき」を作るのって大変だ。

          突っ込まれリストから始まったハードワークスタイル

          自分の仕事ぶりを他人に評価される際、よく褒めてもらえるのが「ミスが少ない」という点。とても嬉しく思います。 言い換えれば「モレ」が少ない、見落としが少ない、失念しない、といった類の話ですが、先日「なぜ少ないのか」と聞かれ振り返った時に一つの取り組みを思い出しました。 それが「突っ込まれリスト」です。これについて書きたいと思います。 きっかけとやり方元々ミスが多い人間だったので、新社会人の頃は本当に細かくいろいろな指摘を受けました。その中には、そもそもそれがミスなのかも分か

          突っ込まれリストから始まったハードワークスタイル

          体育から生まれるアンチスポーツの要素

          SCJにて、スポーツの価値向上を掲げる上で「アンチスポーツ」の考えから目を背けるわけにもいかず。 なぜスポーツを嫌いになる人が一定以上いるのかを考え、仮説を立て、それに対する策を打つことで、少しでも価値向上に寄与できるのではないかと思っています。 今回は、体育の授業視点から書いてみようと思います。 得意不得意から生まれるヒエラルキー(階級)当時から得意不得意は存在し、そして幼少期では成長の過程において相手への配慮や思いやりがまだ身についていないことも多い。 テストの点数

          体育から生まれるアンチスポーツの要素

          歯車と舵。

          キャリアの話です。コロナの余波もあり、現状の働き方についての個別相談が結構増えてきました。 ガチ転職の相談よりは、自分の働き方への再定義やモヤモヤをクリアにしたいという願望が多いです。 ここ最近の質問内容を受けて感じたことについて書きます。 主な相談内容一言で言うと、「なぜここで働いているのか」が分からなくなってきたケースが多いです。 「こんなはずではなかった」 「上を目指していたが、上に魅力を感じなくなってしまった」 などから始まり「そもそもなんでこの会社に入ったんだっ

          歯車と舵。

          ハマるだけではだめだ学ばねば・・・

          人よりワンテンポ(もっと?)遅れてハマる人間です。 「ゲームオブスローンズ」。複数の人間に進められ、寝れない夜に間違ってプライムビデオを起動したが最後、やっちまいました。 僕にこれを進めた方へは罰として、最低3時間感想をぶちまけさせてもらおうと思います。 長くて面白い。最悪です。ファンタジー感と生々しい人間模様。策略と謀略。あらゆる欲望のるつぼ。 作中にのめり込み、現実に戻った時、色々と考えることがあったので、学びに紐付けて書いてみることに。内容にはほとんど触れていないの

          ハマるだけではだめだ学ばねば・・・

          僕はスピッツを使い分ける

           急遽4つ目に、自殺したくなったら聞いて欲しい曲を追加しました。これからも、僕なりの視点でスピッツを紐解いてみたいと思います。  急に書きたくなるスピッツシリーズ第二弾。ただ書きたいから書いているだけ。週替わりで違う曲をセレクトしちゃいそうです。(第一弾はこちら) 1.涙活デトックス:「みなと」・「楓」・「ありがとさん」・「1987→」【みなと】 歌をも超えた、一つの作品として完成された曲。PV見れば分かると思います。 謎の下馬評では「ついにロビンソンを超える曲が現れた」

          僕はスピッツを使い分ける

          会った事もない人間の自殺を防ぐために自分ができることを考える

           自殺までは考えたこと無いけど、会社で適応障害になる直前とかは、太陽が登るのを見るのが怖かった。あーまた仕事か、みたいな心境でした。  僕は40度近い熱が出て病院に行ったので、状況が分かり乗り越えられたけど、そうならないまま「仕事が嫌なのは自分のせいだ」マインドで働き続けていたら、あるいは。  そして、仲がよく部署も近かった後輩が、状況もある程度理解できていたはずなのに同じく適応障害でダウンしてしまった事もあった。この出来事は、僕の価値観を揺さぶる大きな出来事として今も色

          会った事もない人間の自殺を防ぐために自分ができることを考える

          メガシンカする学生と、受け入れる側について

           これはグルメの話ではありません。キャリアの話です。(天丼は大好きです)学生に対してのメッセージと、私たち大人に対するメッセージです。  最近、キャリア支援について学生と話す中で感じたことがあり、それに伴い頭に浮かんだ絵が、お皿からはみ出た料理の図でした。  今はメガシンカよりもキョダイマックスでしょうか。(ポケモン) それはいいとして、時代は変わり、それに伴い学生が凄まじい成長をしているように感じています。 情報収集 色々要因はありますが「情報収集」と「チャレンジ」が

          メガシンカする学生と、受け入れる側について

          「石」が好きな学生の話

           これは就活の話です。  最近読んだ#島田 彩さんの「#今週末の日曜日、ユニクロで白T買って泣く」に感銘を受けて、僕が過去に担当した学生の中で、好きな志望動機のエピソードを描いてみたくなりました。  島田さんのエピソードは言葉の紡ぎ方が素晴らしく、且つ「人生の伴走者」の一つの在り方を示唆しているような、素敵な文章です。是非、ご覧になってみてください。 石が好きな学生の就活「先生、僕の志望動機これで受かりますかね?」 良く聞かれますが、受かるか受からないかなんて分かるわけ

          「石」が好きな学生の話

          他競技・他分野から学ぶ野球の練習改革【シートノック】

           おかげさまでSCJの活動を通じ、多くの種目のいろいろなコーチと話すことが増えました。  その中で特に参考になり、これは野球に還元できそうだ!というものもたくさんありました。  そして、多くは語りませんが「野球のこの練習メニューはどうなの!?」という他種目コーチからのご意見も多いです笑  今回はその中で、僕が以前から気になっていた「シートノック」について書いてみようと思います。(あくまで主観です。) シートノックの課題・場所を大きく取ってしまう ・メンバーを絞らないと、待

          他競技・他分野から学ぶ野球の練習改革【シートノック】

          なぜ僕は野球が嫌いになったのか

           タイトルで誤解されないように伝えておくと、基本的には好きです笑。じゃなきゃ今の仕事していませんし。  ただ、色々とあり嫌いになった時期が何度かあった、という感じです。  そして、当時を少し批判する表現があるかもしれませんが、それは「今」振り返ったからであり「当時」はそれが正しいと僕も思っていたので、全否定するつもりもないです。  ただ、コロナ禍や、今僕が携わるコーチングやキャリアの視点で振り返った時に、今ならその状況を変えられるかもしれない、という節がありました。 選

          なぜ僕は野球が嫌いになったのか

          「自己実現」と「利他心」の関係について考えてみた

           久しぶりに「利他心」という言葉を聞いたのは、先日の「#スポーツを止めるな2020」での、パネラーの野澤 武史氏のコメントでした。 「利他心を持ち社会に貢献していくことが大事だと思っています。その活動の主人公になり切って、本気で考えて動くことが肝だと思います。」  そこに何か感じ考える自分がいた理由。それは「自己の実現」と「他者の利益を考えた行動=利他」の関係性が気になったからでした。  上記は有名なマズローの欲求5段階の図です。人間は皆、一番上の自己実現に向かっていき

          「自己実現」と「利他心」の関係について考えてみた