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『The Last Rockstars』を聴いて感じたこと

12月23日に配信された「The Last Rockstars」を聴いて感じたことを書いていきたいと思います。まず、ヴォーカルメロディはYOSHIKIが生み出し、そしてギターリフ、ピアノ、ドラムはYOSHIKIがアレンジしたもので、その他をメンバー全員でアレンジしたといったところでしょうか。

そして第一印象としては、YOSHIKIに大幅に劣る音楽センスしか持たない私が語るのもおこがましいところですが、正直、「The Last Rockstars」の音楽性はYOSHIKIの定番のメロディやコード進行で、天才的な閃きはそこにはあまり感じられないというものでした。

私がここ最近のYOSHIKIの名曲だと感じている、X JAPAN「JADE」、YOSHIKI feat.松田聖子「薔薇のように咲いて 桜のように散って」、YOSHIKI feat.HYDE「Red Swan」、YOSHIKI feat.SixTONES「Imitation Rain」ほどの感動は得られなかったかなという感じです。これはサウンド的な好みもあるでしょうが、これぐらいの楽曲なら自分でも絶対不可能ではないかなと💦

特にAメロ~Bメロ?は自分が初めて聴いた時、自分の作曲にも多大な影響を与えた進行で、聴く前から予想通りの進行となり、そしてサビメロが、451、456進行、同じメロディの型を繰り返しというのはVIOLET UKの未発表曲「Blue & Blind」を思い出させるところで、そこに「Endless Rain」「Say Anything」「Amethyst」「Dahlia」これらのサビメロのような、100年後に残る絶対的なオリジナリティは感じられませんでした。

私にとって新鮮なところがあるとすれば、イントロのラップなようなパートと、ギターリフがX JAPAN「Standing Sex」「Dahlia」、YOSHIKI feat.北野井子「薔薇と緑」に相通じる、YOSHIKIのいかにも作りそうなパートでありながら、少し新しさも感じるフレーズであったことぐらいでしょうか。

そしてCメロにはX JAPAN「Rusty Nail」「I.V.」、YOSHIKI feat.HYDE「Red Swan」のように劇的な展開を挟み込むもので、やはり定番の感覚です。それでも素晴らしいと感じるのは、やはり私がYOSHIKIサウンドに惚れ込んでいるからこそで、ストリングスの美しさとロックサウンドとの響きが心地よいということがあったでしょう。

ここ最近、アマチュアのDTM作曲家の音楽を聴くことが多かったのですが、正直、今のYOSHIKIが生み出す楽曲より、もしかしてこっちの方がプロダクションをしっかりすれば、作曲センス・サウンドを総合するとより自分好みになるのでは?という音楽も聴くことができます。

しかし音楽で多くの人を感動させるには、その音楽が持つ絶対的なよさだけではなく、この曲を聴いてもらいたいとプロモーションする力とか、その人が今まで積み上げてきた音楽性とか、作曲力だけではない音楽に対する情熱が必要なのだなと最近思います。

この「The Last Rockstars」の活動によって、音楽への情熱が国境を越えて、今までX JAPANを知らなかった人にもYOSHIKIのサウンドが届いて、YOSHIKIと他の3人のオリジナリティ、音楽センスが広がり続けると思うと素晴らしいことなのかなと思います。

そんな音楽に対する愛情を爆発させてそれを行動に示し続けるYOSHIKIは、全盛期の作曲センスを感じられない曲をリリースしたとしても、やはり最も尊敬する音楽家です。だからこそ、TOSHI(おそらくTOSHIのマネージメント)とのトラブルも乗り越えて、X JAPANとして1曲でもいいからリリースして、いい形で解散すれば言うことないのですが、夢で終わるのか・・・

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