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ありがとうRおじさん

Rおじが亡くなった。病気で入院していたらしいので急な話ではないけれど、平均年齢よりだいぶ若いので歳は書かない。私がRおじに会ったのは小学生の頃2度程。私が高校に進学した際に親戚を通じてお祝いをくれたので、そのときに御礼の電話をしたのが最後。なぜこんなに心に残っているかというと、私のきょうだいがとても世話になったことがあるからだ。
 兄は高校の頃、通学はしていたがクラスにいなかったり、態度が悪いということで親が度々呼び出しをくらっていた。地元で有名な進学校に私は窮屈そうな印象をもっていたので兄の気持ちもわかるが、学校に通う以外の選択肢はわからなかったし、所属しているならばそこのルールに従ったほうが楽だろうと思っていた。
兄は1学期の段階で、校長を怒らせ、その高校にいられないような雰囲気になったようだ。
母は恥ずかしがり、父は激怒した。
「高校に行かないなんて生意気。学校に行かないんだったら働け」と言っていた。

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