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借金のお話し

その昔、大学時代に付き合っていた彼女にキラキラした目で

「1億円宝くじで当たったら何したい?」と聞かれてこう答えた。

「親の会社の借金に充てるなぁ・・・」(全然足らんけど)それを聞いた彼女の返答は

「夢ないなぁ」

自分としては真剣に答えたつもりだったけど、
たしかに10代でそんな返しする奴は確かに面白くない。でもその当時の私は至って真剣にそう思っていた。

時は平成ひとけた年代、学生の自分も分かるくらい会社の状況はよくなかった。
そのあと阪神淡路大震災でさらに悪化するのだが(苦笑)

なぜ急にこんなことを書こうと思ったのは今日、デスクの整理をしていて次のような書類を見つけたからだ。

最強に苦しかった頃の返済の明細

融資額、一瞬見ただけやったらいくらか分からない(笑)

14億円なんですが、莫大な借金の話をすると皆さん決まり文句で言うセリフ

「借金できるのが凄い!」

「借金は財産やん!」

私からすると、「いやいや!!やり過ぎやろ!!」という言葉を飲み込みながら微妙な笑顔を浮かべるだけ。

元金より利払いが多い返済って見たことありますか?(笑)

この資料見つけた時に数々の嫌な思い出がフラッシュバックした。今でも借金は財産とは思いませんが、完済にまで至る過程は財産となり得る体験でしたね。

数百万円で自らの命を絶たれる経営者さんとかもおられる中、ここまで振り切れるとリアリティがないのか、

そんな思いには至らずにガムシャラに駆け抜けて返済してきました。

だからお金で苦しい時は人に相談しましょう。

私たちも山ほど人に相談してきました。
具体的に解決できた話はあまりなかったけど、こうして今も生きているのはそのような逃げ道があったからだと今ではそう思います。

お金で命を断つようなお話を聞くにつけ、
自分に何かできることがあったのでは?
と少なからず考えてしまいます。

借金が苦しい時はこちらの明細を見ろ。
一貫楼を見ろ。

「お金で死んだらあきません!」

心からそう思います。


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