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東大生の単語帳のやり方とオススメ

以前の記事「医学部合格までにしてきた英語勉強の全体像+α」で、単語帳をやろう!と言いましたが、具体的なことを書けなかったので、この記事で解説します。

ほぼ全学生が単語帳を持っているのですが、大概の人は間違えた使い方をしています。しかし、東大に合格するような人は、皆同じ使い方をするんですね~(もりてつ先生談)。


↑がもりてつ先生です。TOEIC満点を100回以上とっていることで有名な一流講師です。

話を戻します。一般的に単語帳のやり方は、まるでバラバラなのに、東大生は同じということは、使い方を工夫し続けると、ある最も優れた使い方に収束するということです。


覚え方の定石

東大生の使い方を早速解説します。一応始めに言っておきますが、東大生でも使い方に違いはあります。なので、その点に関してイチャモンをつけるのはやめてください。

では、解説を始めます。


これは、ターゲット1900からの一部切り抜きです。初めて単語帳を使ってみる人だと思って読んでください。

まずは、(もちろん意味を隠して)知っている単語と知らない単語を分けます。知らない単語だったら□に斜線を入れます。


画像のように4つ分からなかったとしましょう。そしたら、この4つをその場で覚えて、一旦終了です。

時間を空けたら2回目をやってみましょう。この時、前回できなかった単語だけやります。ここでもできなかったら、□に斜線を入れてください。


画像のように1回目とは逆向きに斜線を入れることで、1つの枠で2回確認することができます。ここでも間違えたら、覚えて、また時間を空けます。


3回目です。ここで間違えたら、2つめの□に斜線を入れます。あとは同じですね。これを繰り返していき、斜線を入れないでも良くなったら、一通り終わりです。


さらに工夫した「こーびー流」

私は勉強法を改良していくのが得意なので、さらに効率的な覚え方を紹介します。

とりあえず、赤シートで隠すのはダメです。


例えばこの単語。赤シートで「増加する」を隠せても、「を増やす」は隠せません。これが無意識に目に入るので、意味を知らないのに、まるで知っているかのように勘違いしてしまい、斜線を入れられない人がとても多いです。

こういう赤字で隠せないけど、ヒントになる黒字の意味が載ってる単語がしばしばあるので、赤シートで隠すのは良くないです。

赤シートの代わりに、大きめのしおりや、細長いメモ帳用紙で隠すのがオススメです。全く透けませんからね。


次に、前章で紹介した使い方に疑問を投げました。2つの□で4回のチェックができるのですが、分からない単語には初めから斜線が入るので、実質3回しかチェックできません。

少なくとも私は、3回で覚えられるほど記憶力が良くなかった(し、ほとんどの人は3回じゃ完璧に覚えられない)ので□が足りないです。そもそも、時間を空けて2回目やってみると、全然覚えてない!なんて恐ろしいことがザラですから、工夫がいりそうです。

そこで、私が実際に使っていた覚え方を紹介します。


当然1回目は知らない単語に斜線。これをその場で覚えて、「翌日」再テストします。


再テストで「答えられたら」画像のようにグリグリしてください。ここでも答えられなかったら斜線のままです。これは覚え直して、翌日に再再テストして、グリグリがつくまで再テストしてください。

全単語にグリグリがついたら1周目終わりです。1周なのに2周の暗記効果が出ます。

時間をかなり空けて2周目に入ります。


間違えたら逆向きに斜線を入れます。斜線が入ったら「翌日」再テストしてください。1周目と同じことです。


答えられたら、画像のように丸をうって2周目終了です。これで実質は4周したことになります。

3周目ですが、ここでは「全単語テストします」。1周目で答えられたのは、まぐれかもしれないですからね。全単語テストしてみると、意外にもチェックのついていない単語でミスるので、やる価値はかなりあります。

2つ目の□に書き込むとしても、これまでと同じです。


こうするだけですね。1つ目の□と同じです。

このやり方で使うと、2つの□で8周分の暗記効果が得られるので、完成度が圧倒的になります。この通りではないとしても参考にしてもらえればと思います。


オススメの単語帳

結論から言って、LEAP、シス単、ターゲットの順でオススメします。ただし、「この3冊なら、どれも素晴らしい」ので、順位は気にしないでください。一般的に使いやすいであろう順に並べたので、どれが一番かは人によるでしょう。それぞれの特徴をまとめます。

LEAPは新興の単語帳ですが、革新的なので頭一つ抜けている気がします。LEAPでは「意味が分かればいい単語」と「書ける必要がある単語」がハッキリしています。

そのため、国公立大学志望に適しています。国公立では、自由英作文か和文英訳が出題されるので、LEAPを使っているとアドバンテージになります。「全単語覚えちゃえばいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、竹岡先生風に言うと「難しい単語ほど書いちゃいけない」んです。

難しい単語を知っていたとしても、使い方を知らなければ、ほぼ確実に間違えた使い方をします。私たちの母語の日本語でも、難しくて意味だけ知っている言葉は使うのを避けますよね?ということです。

シス単は、超短い例文がついているので、直感的に単語の使い方と語法を覚えることができます。ほとんどの単語帳の例文は難しいので、結局、例文で単語を覚えるのは厳しいです。

また、多義語をまとめたページがあるので、確認が楽です。こういった点から、シス単は広く万人にウケる単語帳と言えます。

ターゲットは、一語一義を売りにしている単語帳で、1単語につき1つの意味を覚えればいいというスタンスです。「それじゃあ全然網羅できないでしょう」と思うかもしれませんが、他の意味も似てることが多いので類推できます。とにかく取っ付きやすいので、英語が苦手な人や覚えるのが嫌いな人には最高の単語帳でしょう。

ちなみに、私はターゲットが一番好きです。こう見えても、完璧にすれば東大も合格できるというのが魅力です。

今回の記事はここで終わりにします。次の記事で文法について書こうと思うので、ぜひフォローよろしくお願いします。



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