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Sweeeet🩷Valentine

バレンタインって
街中がかわいくなる一方で、
やっぱりビターな展開というものも
必ず起こっているものですが、
運良くスイートな展開が起こるともう、
そのバレンタインはトキメキの引き出しにしまわれて、毎年バレンタインが来る度に、うっとり取り出して、思い出したりする羽目になります🌷💝

恋人がいる時のバレンタインというのは
なぜだか思い出にほとんどなりませんね。

やっぱりトキメキといえば片思いの最中において、最もきらめいているようで、私はそれが高校3年生のときでした。

電車で見かける一学年下の、他校の男の子に片思いしていて、最後の青春を堪能しようと、
当日チョコを渡すことにしたのだけど……
あろうことか、バレンタイン当日は学校が休みだったんです。

でもめげずに、バレンタインの翌日に遂行!
しかし、私は高校3年だった為、
その時期は自由登校で、登校する必要はなかったのですが、チョコを渡すためになんとしてもと登校。

秋から気になっていた彼に、バレンタインに初めて声をかけて、マイメロディーのチョコを渡しました。
あまりの緊張、そして間近で見る彼のあまりの瞳の大きさ、かっこよさ、香ったワックスのロマンティックな香りに酔っ払ってしまって、駅のホームでチョコだけ渡して、そのまま私は帰りました。
(自由登校で良かった。彼からしたらかなり不思議だったかも)

その日は雨が降っていて、家までの帰り道、雨が眩しいぐらいキラッキラに輝いていたことを、こんなにも時が流れてもはっきり覚えています。

で、そこから、もう顔を合わすことは恥ずかしいし、そもそも卒業式まで登校する必要は無かったので、私は彼に会うことはありませんでした。
このまま卒業したら、
もうこの先一生彼に会えないかもしれないけど、なんか、チョコを渡したことで、恋が完結してしまった気がしていたの。

で、卒業式の日、普通に登校したらですね 
駅のホームにその彼が、立っていたのです。

で、チョコのお礼を言ってくれて、
そのまま二人で電車に乗り、
一緒に登校したのです。

私の学校のほうが先に着くので、そこまでの15分間、いつも彼を目で追っていただけの、電車の中で、二人でいろんなことを話していて、それが夢ではなかったのです🩷

何を話したのか、もう覚えていません。
でもチョコ美味しかったと言ってくれたこと、
彼がバスケ部に入っていることを教えてくれたことだけ、覚えてます🌷
彼がその日ピンクのカーディガンを着ていたことも🩷あんなにピンクを素敵に着こなす男の子、あれ以来見ていません😊

で、そこから、何年も時が流れる中で
バレンタインが来る度に、そのことを思い出すのですが、私、この度ついに、彼の名前をグーグルで検索しました!
いやはや、何度も検索しようと試みて、でもなんとなく踏みとどまっていたのです。

そうしたら! 
とある会社の社員紹介のページにいました。
あんまり変わらない…ちょっとふっくらしたのかな、でも目がくりくりしてるところとか、そのまんま!社員のブログみたいなものもあり、休日は釣りを楽しんでいるみたい。
独身かどうかは、わからず🤫

昔を振り返ることはあまりしたくないのだけど、バレンタインの時期だけは、
このスイートな記憶を、甘いチョコと一緒に思い起こしたくなるのです。
スイートなマイメロディーのパッケージのチョコレート、彼のスイートなピンクのカーディガン…🌷🩷🌷🩷

こんなふうに大切に思い出されることの殆どが、些細な、とるに足らない、かけがえのないものですね。