3mitsu/昔の映画ファン

映画話(過去作振り返り、自己体験、感想)を適当に書いてます。気楽に読んで頂ければと思い…

3mitsu/昔の映画ファン

映画話(過去作振り返り、自己体験、感想)を適当に書いてます。気楽に読んで頂ければと思います。

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1974年1月、2本200円で見られた都内の映画館

FMラジオ番組で聞いた京成名画座 先日、眠れず深夜にラジオを聞いていたら、青春の思い出話の投稿を紹介するFM番組にたどりついた。投稿の1つを聞いて一気に目が覚めてしまったのだが、話の中に名画座通いの話しがあった。その名画座のひとつに「京成名画座」が出てきたのだ。 おそらく、京成名画座という映画館を知っている人は地元に住み続けている人か、その地区出身者のはず。その映画館が閉館してもう何十年になるのだろうか。学生は2本で500円で見られたという話しだったので、相当前のお話であ

    • 気味の悪い洋画を分類整理していたら気付いたことについて

      気味の悪い映画を思い出して気づいたこと 多分、偶然だと思う。 最近見た映画、過去に見て気味が悪かった映画を思い出している内に、多くがワーナーブラザーズ(WB)の作品だった事に気付いた。ワーナーだけが気味悪いものを作っているはずはなく、私にとって気味が悪いものがたまたまワーナー作品だったとしか言いようがないのだが。。 「エクソシスト」(※)を見た時、確か冒頭、WBのロゴが真っ黒な画面に血のような赤色で浮かび、しかも赤の輪郭が滲んでいたような気がする。「燃えよドラゴン」のロ

      • スタンリー・キューブリックの恐怖サイコ映画「シャイニング」の移動撮影

        怖い映画が嫌いと言いながら、結局は色々見てしまう。巨匠スティーブン・キングの原作をスタンリー・キューブリックが描いたサイコホラー映画が「シャイニング」だ。 「シャイニング」って、どんな映画? 制作:1980年 分野:サイコホラー 撮影:カラー 時間:1時間59分 物語をひとことで言うと 閑散期で休業中のリゾートホテル、管理人の仕事についた男が次第に狂気に侵されていくお話。 仕事のため、男(ジャック・ニコルソン)は妻と子供の3人でリゾートホテルに向かう。宿泊客がいない冬

        • 絶望からの逃避「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」と「ベニスに死す」

          絶望から逃避するとき人はどんな行動を取るのだろうか?とても大事な家族を失った場合。この二作品は、そんな状況に陥った人の極端な物語となっている。 「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」と「ベニスに死す」って、どんな映画? インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア: 年代:1994年 分野:オカルト大河ドラマ 撮影:カラー 時間:2時間3分 物語をひとことで言うと 家族を失った悲しみから逃れるためにヴァンパイアとなった若い男の物語 現代のホテルの一室。インタビューアは、自分がヴ

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          黒澤明の映画をもとめてアメリカへ

          黒澤明作品を手に入れたい! 次の記事で「七人の侍」について触れたのだが、実は、「七人の侍」をじっくり見るまでには色々な苦労があった。 一時的に日本では黒澤明の作品が見れない時期があった。どこにも黒澤明の作品が無かった。 1980年代、映画作品を家で見る主な手段はレンタルビデオだった。VHSビデオのパッケージをレンタルできる店があちこちにあり、代表格はTSUTAYAだったが、確か<町のビデオ屋さん>の方が数が多かった。DVDが普及する前だったのだが、どこに行っても黒澤作品

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          第二次世界大戦時代の名作ミュージカル映画「オズの魔法使い」

          第二次世界大戦で日本は敗戦したが、大戦勃発当時のアメリカでは、こんなファンタジックなミュージカルが華やかに公開されていた。 「オズの魔法使い」って、どんな映画? 年代:1939年 分野:ファンタジックミュージカル 撮影:最初は白黒、その後カラー 時間:1時間41分 物語をひとことで言うと 農家に住む女の子が、嵐をきっかけに現実世界からファンタジーの世界に迷い込んでしまう話。 少女ドロシー(ジュディ・ガーランド)は叔父と叔母の農家に住んでいる。虹の向こうにあるという夢の

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          冷汗を誘う昔の恐怖映画「エクソシスト」と「エイリアン」

          「エクソシスト」「エイリアン」って、どんな映画? なぜ、怖い物や気味の悪いものをわざわざロードショーにまで行って見るのだろう。もっと別のものを見れば良い気がする。しかし見てしまう。そして後悔する。 見て後悔した出来の悪い恐怖映画はあるが、本当に怖くて後悔したのがこの二作。なぜ見てしまったのだろう。今書いていても冷汗が出るが、ウィリアム・フリードキンとリドリー・スコットの作品なので避けがたかった。 エクソシスト(※) 年代:1973年 分野:オカルト、悪魔教的密室恐怖映画

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          記憶を操作するSF映画「トータルリコール」の世界が接近中?

          「トータルリコール」って、どんな映画? 制作された年代、ジャンル、撮影方式、時間長 年代:1990年 分野:SFミステリー&サバイバルアクション 撮影:テクニカラー 時間:1時間53分 物語をひとことで言うと 消された記憶を取り戻した男が、火星に行って本来の自分として活躍するお話。 ダグラス・クエイド(アーノルド・シュワルツネッガー)は地球で、妻(シャロン・ストーン)と平凡に暮らしていた。彼は広告を見て興味を持ったリコール社のバーチャルツアーに参加、以前から気になっ

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          映画史的に有名な<オデッサの階段>など映像の仕掛けについて

          今回は映研的な、夏休み研究のテーマ探し的な、何十年か見続けた映画についての感想というかひとり言を書いてみたい。 映画 虚構の魔術というテーマで、映画ファン的ブログを書いている。このバナーには、私が映画(特に生身の人間が出る実写版の映像)に持っている偏見というか、視点が入っている。 映画の語る真実とは? 私にとってはドキュメンタリー、小説の映画化(小説が実話をベースにしたものでも)、時代劇やSF、ミュージカル、ホラー、サスペンスはもちろん、ニュース映像も含めどんな映像も創作

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          閉じ込められる恐怖「オリエント急行殺人事件」と「タワーリングインフェルノ」

          「オリエント急行殺人事件」「タワーリングインフェルノ」って、どんな映画? 気付いた方もいるかもしれないが、この2作品は同じ年に制作されている。その他に2つの共通項、計3つの共通項がある。 オリエント急行殺人事件(※) 年代:1974年 分野:高格調、クラシカルミステリー 原作:アガサ・クリスティー 撮影:カラー 時間:2時間8分 物語をひとことで言うと オリエント急行に誘拐事件の犯人と各界の紳士淑女が乗車。名探偵ポアロが、閉じ込められた車中で発生する事件の謎を解く。

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          「オペラ座の怪人」の正体が地味に哀しかった件

          劇団四季で観た「オペラ座の怪人」 子供がぜひ見ろというので一緒に観劇することになった。実は最初は気が進まなかった。私の子供は静かだが決して諦めない性質。時間をかけ、つぶやいたり感想を述べたり世間話を交えながら、回りくどく時にはストレートに、真綿で首を絞めるように家族を自分の好きな方向に導いていく。 劇団四季が、「キャッツ・シアター」というか巨大なテント劇場を開設したのを職場のそばで見たのは遥か昔。一体あれは何だ?と遠目に思っただけで近づいた事はなかった。 ミュージカル映

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          現代恐怖映画の源流的な作品「遊星からの物体X」

          最近、恐怖映画を見てしまった。ずっと避けていたジョン・カーペンターの作品。ジョン・カーペンターといえば「ハロウィン」で、イメージ的に私が最も避けたいジャンル。なぜ見てしまったのだろうか。。 「遊星からの物体X」って、どんな映画? 年代:1982年 分野:SF系恐怖映画 撮影:カラー 時間:1時間49分 物語をひとことで言うと 南極に現れた地球外生命体が人類全てを飲み込む勢いで増殖していく話。 南極の観測基地に異変が起こる。ノルウェーの隊員が発狂したように犬を追いかけア

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          8mmフィルム(映画)ってなに?どうやって作るの?

          今回は、昭和の大昔(昭和50年代)、動画をどのようにして制作していたかご紹介。紹介するのは通称<8mm:ハチミリ>と呼ばれた方式。大学時代、私が所属していた映画研究会で制作していた頃の、古代神話のようなお話。 8mmフィルムについて 8mmフィルムとは、横幅が8mmの動画撮影用フィルム。フィルムの形状は、動画撮影用の感光剤が塗布されている部分は5mm程度で、残りはフィルムを送るためのガイド穴や、音を入れるための磁性体を塗布する部分となっている。 こんな小さいフィルムで映

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          映画「スターウオーズ」と黒澤明の「隠し砦の三悪人」の接点

          「隠し砦の三悪人」って、どんな映画? 昭和時代に<はまった映画>を選ぶと(これだけではないが)この二作が<地区代表選手>となる。地区はエンタメ部門。作品の質としては「隠し砦」がトップ、8mm映画との出会いを作ってくれたものとして「Star Wars」(※)。8mm映画との出会いはこちらで書いた。 当初、この二作品は私の中で繋がりがなかった。 つながったのが「Star Wars」を見てからずっと後の事。最初に見たのが「Star Wars」、後で見たのが 「隠し砦」 。結果

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          いっそのこと、ダースベイダーになってみたら?

          真夏を控え、呆れた猫が人間を見てそう言っている気がする今日この頃。皆様お元気ですか? カウントダウンが始まらない 過去3年、いったい何枚、何十枚、何百枚使ったんだろう。記録しておけば良かった。最初は種類も分からず使い分けも知らなかった。今では、世界の誰もががマスキング・スペシャリスト。色々なものを懸命にマスクしている。 でも、いい加減飽きてきた疲れてきた。物価高の昨今、費用が馬鹿にならない。いつまで着用なのか?海外がほぼマスクオフの中、真夏日が多くなった日本では国民ほぼ

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          宇宙映画で米ソが対決「惑星ソラリス」と「未知との遭遇」

          「惑星ソラリス」、「未知との遭遇」って、どんな映画?もし今の日本、地球、現実から離れた場所に行きたいと思っているなら、この二作品はおすすめかも。 制作された年代、ジャンル、撮影方式、時間長 惑星ソラリス 年代:1972年 分野:SF物語的心理&哲学ドラマ 撮影:カラー、シネマスコープ 時間:2時間45分 未知との遭遇 年代:1977年 分野:スペースオペラ的SF 撮影:カラー、パナビジョン 時間:2時間15分 物語をひとことで言うと 惑星ソラリス 惑星

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