見出し画像

時間拘束人ジット・シテロー

命の時間を誰かに
拘束されていると感じたら怖くない?

もちろん、
そう思わないこともできる。

自分の人生に
主体的でいられたら

それは、拘束されてるわけではなく、
そこにいたいからいるんだ。

だけど、
もしコントロールされた世界の
住人になっていたら、

もはや命を握られている。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

インスタ連載物語
【王家の血】

人々のキレイゴトを奪い、
合理的な世界で支配する
新世界政府。

新世界政府に
時間拘束人という男がいる。

その名は
ジット・シテロー。

彼は人々がその場に留まるよう、
時間を拘束する。

そして、その時間は
途方もなく長く感じる。

手に持ったカードの打刻のみを
冷酷に管理している。

思想転換薬と、
時間管理人が放つ
コウアルベキコウデナケレバナラナイ超短パルスによって、

人々は
時間を拘束されていることに
なんの疑問も持たなくなっている。

しかし、
時々時計をチラ見してしまうのは、
人間の本能だ。

「まだかなー」って。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?