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大切なのは経歴とかじゃない。ストーリーだ。

人に何かを提供する時に、自分語りではなくて、物語を作る事が重要なのではないかと考えた。
劇場型◯◯店というお店もあって、予約は数年後というのもあるけど、それはギミックがありすぎてストーリーではない。

何故そんなことを考えているかというと先月、鎌倉でLIVEをやらせてもらって、昨晩、鎌倉の駅前にあるイタリアンでLIVEの打ち上げということで伺ったら、そのオーナー兼シェフが作り出すコース料理にとても感動をしたからだと思う。

彼が語るものの中に、ちょっとした地元、鎌倉の野菜達、そして自身が愛して止まない味噌の事だった。

ひと手間加えるというのは、どこのレストランでもやっているだろうけれど、何故だか彼の出す一品一品がとてもワクワクさせる内容で、市場にも出向きたくなるし、何よりも次はどんな料理なんだろ?という気持ちが絶えずあったのは間違いない。

なんでこんなに心動いたのかな?と考え過ぎて、市営地下鉄を逆方向に乗ってしまった。
気持ちがさかのぼったかなんなのか。
少しだけわかったのは、料理がとても好きで、提供される時の彼の言葉が楽しそうなのだ。

演奏会をする時、プロフィールをお願いされる時があるのだけれど、実績で自分をはかるしかないのがとても悔しくて、少し違う解釈をしてもらえるように変えていたりする。

言葉で音を表現するのは難しいけれと、想像をしてもらう事は出来る。プロフィールを見た人がなるべくワクワクさせるようにしたい。アドリブ強めというのも嘘ではない。

幸か不幸か、俺には津軽三味線大会の受賞歴はない(団体戦ではあるけれど、団体だから書いてない)

経歴は過去の話。芸事は常に変化していくもの。
タイトルを持つことに執着する人もいるがそれは人間の心理、一番を取ってしまったらそれを維持させるためにどんどん拡大させて自分の力を誇示しなくてはいけないようになる。
これは最近読んでいる本にも書いてある通りで、俺はそこに固執するあまり、大事な物語が疎かになるのではないかとも思っている。

技術は勿論大事だけれど、俺に取って大事なのは、聴いてくれる人達へのストーリ建てなんじゃないかと思う。

じょんから節一発弾いて終了という訳にはいかない。
必ず、前菜から始まり、メインを持ってきて、デザートで締めたい。

もしかして、どこかで締めのラーメンを食べていたとしても、俺にはそこが見えないのだから、自由で良い笑

ワクワクしてもらうには、ストーリーが必ず必要。
それを改めて気づかせてくれた、
イノチェンザバイスタジオーネに感謝。

本当は教えたくない店。だからリンクは貼らない。

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