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記憶の鍵【不思議な夢の話】

何度も書いているので自分でも飽きてきた前置きだが、私は二十代のある日旅先で突然前世の記憶を思い出し、それ以降特に戦国時代の織田軍の夢に長年苦しんだ。そのため私は自分の前世を織田軍の関係者だったのではないか?と思うようになって今に至る。

しかし若かった頃の私は今よりもさらに歴史に無知だった。夜毎遠い昔の日本の夢を見ながらも、その映像や文字が何を意味しているのかほとんどわからなかった。勉強のために歴史の本を読んだりもしたが、いまいち頭に入ってこない。私が見る夢と、現実の歴史が自分の中で上手く繋がらない。

ずいぶんあとになってわかったのだが、私の夢は他の誰かと出会うことで繋がっていくらしいのだ。

例えば、私は三十代になったばかりの頃、織田軍が近江から岐阜に向かう道中、鈴鹿の山中でゲリラに襲撃された映像を夢に見たことがある。信長公のお命も危うかったほどの一大事だったという夢だった。ゲリラは織田軍の兵力を分散させるため、大軍がまとまりにくい山中を狙って織田の兵たちの心理を揺さぶるような仕掛けをいくつも用意して襲撃してきた。織田の兵がたくさんころされた。

詳しいことはいずれ別の記事にまとめるが、私はその時のめちゃくちゃ強いゲリラ兵が何者だったのかがずっとわからなかった。本で調べてもなかなかピンとくる情報が得られない。

それが今から数年前、転職して初めて介護施設で働くことになったある日、初出勤の職場で出会った介護士さんたちのこんな会話を聞いていて突然思い出した。

「私、こないだ滋賀県に家族旅行に行ったねん。子供達が忍者好きやから忍者村みたいなとこで遊んでな。そしたらその夜よ、家族で写真撮ったら心霊写真が撮れてしもうてな。怖くなって霊能者さんに見てもらったら『甲賀忍者が写ってる』って言うんよ!」

その話を聞いた時、頭から雷に打たれたような衝撃が降りてきた。

(ああ!あの時のめちゃくちゃ強いゲリラ、甲賀忍者だ!)

(そして甲賀衆に命じて信長公のお命を狙ったのは、近江の六角!)

六角も甲賀衆も、どちらも有名なのでもちろん名前だけは知っていたがこれまではピンと来なかった。それが人と会った途端に閃きが降りてきた。自分の夢は人と繋がることで扉が開くことがここでわかった。

後日、その職員さんの小学生の息子さんの前世の夢を見た。まず『蒲生』が見えた。地名ではなく人名のほうだ。息子さんが戦国時代の土豪の家に生まれたという映像が見えた。おそらく近江の蒲生氏に関係する家の子だったのだろう。成長したのちは伊達氏ともご縁があったようだ。この子が前世で近江に深いご縁をお持ちなので、滋賀旅行で不思議な体験をしたものだろう。

話が逸れたが、こうして私が見る戦国時代の夢は本を読んでもなかなか繋がらないのだが、人との出会いでやっと繋がっていく。これはずいぶん面倒くさい夢なのだ。

こうして今、恥ずかしながら下手くそな文章をここで書いている理由もそこにある。私は常に誰かと繋がることで見えるものを探している。

先日はnoteで知り合った方のおかげで尼子の霊と繋がれた。

私の夢と記憶の旅は、人との出会いが鍵なのだ。

私はまだまだ鍵を探している。

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