さわ子

38歳、初産を控える妊婦です。赤ちゃんに会える日を心待ちにしています。

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38歳、初産を控える妊婦です。赤ちゃんに会える日を心待ちにしています。

最近の記事

【妊婦エッセイ漫画⑤】産科医の与えるもの

 私は2022年のコロナ禍に祖父母の残した家に転居したのですが、そこがなかなかの田舎でして。住んでる地域にコンビニは疎(おろ)か、スーパーさえもありません。街に出るには車で一時間。病院はその手前にあるにはあるのですが、産科がありません。  なぜそんな田舎に住んでいるのかと問われても、そこに住みたかったからとしか答えようがありませんが、いざ妊娠したら医療過疎地問題は深刻でした。  それで町から一番近い産科への経路など調べてみたのですが、経路・診療時間などと共に表示された評判、そ

    • 【妊婦エッセイ漫画④】人生の分岐点、サイさんとの出逢い

       私は2019年12月以降に発生したコロナの世界的流行によって、急激な変化を余儀なくされた人間のひとりです。失職・求職活動・貯蓄の消失・転居・完全リモートワーク化…数え上げれば切りがありませんが、最も大きな変化はなんといってもサイさんとの出逢いでした。彼との出逢いは私の人生の分岐点となりました。  彼との出逢いは2022年の5月。一見なんの変哲もない出逢いを果たした彼とは、単なるご近所さんという関係で終わるはずでした。しかもサイさんはお仕事でたまたまこの地に来ていただけ。赴任

      • 【妊婦エッセイ漫画③】病気未満、悪阻(つわり)との闘いー前編ー

         とにかく妊娠初期は悪阻(つわり)がひどく、あっという間に日常がままならなくなりました。二日酔いだ乗り物酔いだと聞いていましたが、そのどれとも違い、胃袋から喉元まで外から締め付けられているような、あるいは内から押し広げられているような…悪阻って、どれとも違う、なんとも言えない気持ち悪さよね、と看護師さんに言われましたが、正しくそれで。  なんとも言えない気持ち悪さ。  私は嘔吐まではいきませんでしたが、それでも普段通りに過ごすのは困難となり、それがずっと続きました。  加える

        • 【妊婦エッセイ漫画②】妊娠がわかってはじめにしたこと

             この世界には様々なレールが敷かれています。そのレールに乗ると目的地へ到着することは比較的容易で、先人の開拓による利権を充分享受することが出来るはずです。  一般的な、よくある、普通、凡庸、というレール。  このレールは比較的乗り易い筈。だって大多数の人が乗っている。乗るのに年齢・性別・容姿・体形・技能・出自などによる厳しい選別があったなら、そうそう多くの人は乗れていない筈…  私が女としてこの日本で生まれ生きて、乗れるレールの数には限りがあることは確か。レールが少ない

        【妊婦エッセイ漫画⑤】産科医の与えるもの

          【妊婦エッセイ漫画①】この度 妊娠致しまして、

           この文章を書いている八月現在、妊娠八ケ月目を迎えております。  お腹はぷっくりと膨れ、誰が見ても妊婦さんとわかる体形になりました。 妊娠とともに体調は驚くほど変化して、自分で対処しきれないほど、悪阻(つわり)やその他不調に悩まされつつも、どうにかこうにか日常をこなしております。  今後は38年の人生で未体験の「妊娠」・「出産」という未知なるものについて、あるいは「妊婦を取り巻く環境」について、感じたこと・思ったことを綴っていければと思います。

          【妊婦エッセイ漫画①】この度 妊娠致しまして、