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(スマートフォンの)露出計?が救うニコンF2などマニュアルの旧いカメラ達

高級機たるニコンF2には基本的に露出を測る術がありません。露出計内蔵のファインダーと組み合わせれば、あらゆるシーンを撮影出来る体制は整いますが、露出計無しの状態だと写ルンですと同じ守備範囲しかカバー出来ないことに?・・・・

これから秋が深まると共に午後の日差しもどんどんそのエネルギーを弱めます。一見午後3時過ぎでも充分明るいと感じられますが、露出計で測ってみるとその違いがよく分かります。日没前や明け方も同様。こうなると写るンですもちょっとお手上げ、補正での救い様もなくなってきます。

シャッター速度を遅くして絞りを開けば適正露出が得られますが、その適正露出を測るには?別のデジタル一眼カメラでフィルム感度を揃えて露出データを見る方法もありますが・・・それは勿体ない話です。と言うか面倒!その為にわざわざデジカメを持参?

もっと簡単に露出を測る方法があります!みなさん多分お持ちのスマートフォンに無料アプリでも露出計が仕込めルンですがご存知ですか?スマートフォンのフロントカメラを使って入射光を測ると言ったプロみたいな方法すらも可能だと。これなら各種ある露出計を仕込んでやることで、露出計無しのマニュアル・カメラに復活のチャンスが与えられるのです。

それは良いとして、スマートフォンの電池切れやアプリがダウンロード出来なかった場合を考えて、単体露出計を連れ出すのはどうでしょう?電池も使わず簡単にシャッター速度と絞り値が分かる露出計を探してみませんか?太陽電池の仲間で光があれば針が振れてデータを教えてくれます。ニコンF2に限らず、機械式のシャッターを持つフィルムカメラなら正しい露出に合わせてやれば、しっかりカメラとしての役目を果たしてくれますよね。

カメラのアクセサリー ・シュー(ストロボ等を付ける場所)にポン付け出来るものからプロが使う本格的なものまで様々。でもここは電池の要らないセレン式と言うアナログな露出計をご紹介しておきましょう。タイトルの写真がそれです。

こうしたタイプはカメラに装着も可能でレンズが向いた同じ方向の景色の露出データを知ることが出来ます。プロ機種並みにスポット測光などは真似できませんが、被写体に近づけば良し。

使い方はあっけにとられるほどカンタン!ISO感度の数字を100とか400とかの使用フィルムに合わせたら針の指しているラインを辿ります。そこにはシャッター速度と絞りの数字が表示されていて、感度、絞り、シャッター速度のうちの2つを選べば3者の組み合わせが幾通りものなかからピタリと選べる仕掛けになっています。

仮に晴天時(EV=14)フィルム感度を100にすると、シャッター速度125、絞り8という数字が導かれます。このEVは絶対値なので何処で測っても同じ。フィルムの感度を400に合わせたら、シャッター250の絞り11でよいことがわかりますし、絞りを開けてシャッターを速くして同じ露出が得られることもひと目でわかります。真夏の強い日差しや晴天のスキー場だとEV17とか曇りの日にはEV=12といった露出の変化を針先で確認することもできます。オン・オフのスイッチも無いので消し忘れは考えなくともOK。

これで撮影の幅もウンと広がり、曇天や日陰でもジャスト・ミートの露出に合わせることができるはず。同時に写ルンですの守備範囲かどうかも確認することができるので、一家に1つは露出計があっても無駄ではないと思います。

NikonF2ばかりでなく、クラッシックなカメラに露出計がついていなくても、これさえあれば買物の幅がウンと広がって・・・・お財布の拡張機能はまだありませんが、見つけ次第ここに記すとして・・・・


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