挙げた手の先は震えてる 憧れのスターにはなれない

くまのみさんとブルーハーツトークを繰り広げた際に、話題にしたJUDY AND MARYのプラチナです。
#マイ本棚 |くまのみnote|
https://note.mu/kumanominote/n/n04c74c85a747

くまのみさんnoteのコメント欄にも書いていますが、この曲はブルーハーツのヒロトとマーシーがコーラスで参加した曲で、間奏前の「お尻ふって〜」の部分はCDではヒロトが歌っています。プラチナはアルバム「MIRACLE DIVING」に収録されています。

プラチナについてエピソードをひとつ。

THE BLUE HEARTSは1995年7月10日発売した、8thアルバム「PAN」で解散します。
そして、3ヶ月後の10月25日にTHE HIGH-LOWSとしてデビューアルバムをひっさげてヒロトとマーシーはミュージックシーンに帰ってきます。

そして、12月にファーストツアー「!TOUR」で全国を回ることが発表されたのですが、なんと当時住んでいた福岡が皮切りということで必死になってチケットを予約した思い出があります。

また彼らの音楽が聴けることの喜びとの反面、ライブでは、冒頭に彼らがブルーハーツと決別した曲「グッドバイ」を歌い、そして「リンダリンダはやりません」と言ったことでファンは現実を突きつけられたのです。

前置きが長くなりました。

同年12月4日にリリースされたJUDY AND NARYの3rdアルバム「MIRACLE DIVING」のプラチナにヒロトとマーシーがコーラスで参加するということが、ファンの間で話題となりました。

当時、両方のバンドのファンだった自分は、とても興奮しました。こんな最高なコラボがあるのかと。

そして、こんな奇跡のようなことがあるのかと思うようなことが起きます。

翌年1996年8月17日、マリンメッセ福岡で「好きだ!博多だ!!イベントだ!!!」というライブイベントが開催されます。その出演者が、「JUDY AND MARY/VANILLA/THE HIGH-LOWS」だったのです。

これは!ライブでプラチナが聴ける?そして、ヒロトとマーシーがコーラスとして乱入してくれるかも!?

もうこんな奇跡があるのかと思うほどでした。もちろん、友人を誘ってチケットを取ってライブへ行きましたよ。

バンドの登場順は先程のとおり。

JUDY AND MARYとTHE HIGH-LOWSに挟まれたVANILLAは「愛をちょうだい」で盛り上がったことしか覚えていません。でも、大好きだった2組のバンドが演奏した曲目はすっかり記憶から消えてしまいました。

それはなぜか。結局「プラチナ」は演奏されなかったのです。
そのショックが大きくてなんだか裏切られたような気持ちになりました。

同じ会場にJUDY AND MARYとヒロト、マーシーがいたのに!

とてもガッカリしたのですが、おそらく「プラチナ」に参加したのは、THE BLUE HEARTSのヒロトとマーシーなんですよね。だからTHE HIGH-LOWSの彼らにその選択肢はなかったのかもしれません。

いや、もうそんなことすら彼らは考えていないでしょう。

もしかしたらYUKIやベースの恩田さんは、当日プラチナを演りたいとヒロトとマーシーに打診したかもしれない。ただ、あの日プラチナはやらない。ということが彼らたちが決めたこと。

すべては憶測ですけどね。
でも、本当にいい夢を見させてもらいました。

20年以上も前の話ですが、あの時ドキドキ、ワクワクした気持ちはまだ心の中に残っています。

「プラチナの勇気を下さい 流れ星に願いをかけよう…」

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