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24歳編集者が選ぶ、2021年買って良かった漫画TOP10

2022年になってもうすぐ1週間、早いですね。
昨年2021年は漫画欲が爆発して、ついつい散財してしまいました。

でもその分たくさんの素敵な漫画に出会うことができ、楽しい1年でした。

というわけで、今回のnoteでは2021年に僕が購入した漫画の中で「これは良かった!!」というものを10作品紹介します。

※「SLAM DUNK」や「HUNTER×HUNTER」などの超名作も2021年に購入して読んだのですが、「そんなの今更紹介されても…」という感じの殿堂入り作品だと思うので除外しました。

なるべく巻数の少ない新しめの漫画を中心に選んでいます。

ランキング形式にしてみました

「画力」
「ストーリー」
「構成」
「オリジナリティ」
「演出」
「期待度」

この6つのポイントで購入した漫画を振り返り、各項目を5点満点で採点した結果のランキングになります。

どの作品も良すぎて、同率順位がたくさんですが、お許しください。

同率9位『トリリオンゲーム』

同率9位は『トリリオンゲーム』既刊3巻(2022年1月現在)

『アイシールド21』『Dr.STONE』の稲垣理一郎先生が原作、劇画界の巨匠池上遼一先生が作画の漫画です。

とにかく爽快なサクセスストーリー

コミュ力抜群でイケメンのハルと、コミュ障だが圧倒的なPCスキルを持つガクの2人の主人公が1兆ドルの企業を作るために成り上がっていくストーリーです。

爽やかで痛快なハルが縦横無尽に動き回り、そこにガクが巻き込まれていくという展開で話が進んでいくのですが、本当に読んでいて気持ちが良いです。

主人公たちの努力に感動する場面もあれば、思わず「そうきたか!」と唸ってしまうような仕掛けで大金を調達したり。

起業、ビジネスがテーマにも関わらず、硬くなりすぎずサクサクと読むことができます。

2人の夢を応援したくなる。かっこいい。

同率9位『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』

荒井ママレ先生の描く薬剤師漫画。既刊7巻(2022年1月現在)

優しい気持ちになり、医療従事者に感謝したくなる。

病院薬剤師の主人公みどりを中心に、薬剤師の役割、意義、そして他の医療従事者との関係がとてもよく分かる作品です。

特に、舞台が病院なので「チーム医療」ってこんな風に行われているのか、と緊迫感と共に理解することができました。

他にも主人公のもとに様々な病を抱えている人が訪れるので、病気のことやそれにまつわる葛藤も学ぶことができます。
※人によっては感情移入しすぎて辛くなるかも…。(ハッピーエンドで終わりますが)

個人的に、自分の祖父が薬剤師だったので「薬剤師かっこいい…!!」と思いながら楽しんでいます。

本当に薬剤師はじめ医療従事者の方々ありがとうございます、という気持ち。

8位『SAKAMOTO DAYS』

藝大出身の鈴木裕斗先生が『週刊少ジャンプ』で連載しているアクション漫画。
既刊5巻(2022年1月現在)

アクションシーンの迫力がハンパない!

ジャンプ作品の中でもトップクラスの迫力でアクションが描かれる作品です。

元伝説の殺し屋坂本さんのもとに、続々と暗殺も企む刺客が現れバトルしていくストーリーです。
そこまで大きいストーリーラインはないのですが、その分短い話が豊富で読みやすいです。
最近徐々に話が動き出していますが!

見どころはやっぱり大迫力のアクションシーン。
敵とのバトルでは、その時々の地形を活かして戦ったり、激しい動きを繰り出したり…。

まるでアニメや映画を見ているのかと錯覚するレベルで絵が動いて見えます。

今後のジャンプを引っ張っていく作品になると信じているので、連載が続きますように。

同率3位『ワンダンス』

珈琲先生が贈るダンス×青春ストーリー。既刊6巻(2022年1月現在)

ダンスに興味なんてなかったのに…

僕は全くダンスに興味がなかったです。むしろ、体育の時にも1人だけ簡単なステップが出来ず恥をかいたことがあるので苦手意識があった程です。

しかし、いざ『ワンダンス』を読んでみるとあっという間にハマってしまいました。
ダンスかっこよすぎる。

吃音症と言って、上手く発声ができない主人公が、言葉ではなくダンスを通して友人やライバルと出会っていくストーリーもかっこいい。

見せ場のダンスシーンも、「漫画ではこう表現するのか!」と感動します。
本当にとにかくかっこいい。

スポーツ漫画を読みたい人はぜひ手に取ってみてください。
せめてダンスシーンを読んでもらわないと良さが伝わらないです。

同率3位『君は放課後インソムニア』

オジロマコト先生の描く青春ストーリー。既刊7巻(2022年1月現在)

甘酸っぱいものが読みたかったらこれ読んで!

感想をひと言にまとめると、「なにこの青春…!!!」って感じです。

不眠症を抱え、夜に眠れず昼間に眠くなってしまう主人公の中見(男)とヒロインの曲(女)が使われていない天文室を秘密の昼寝場所として共有するところから物語は始まります。

もうこの時点でやばいんですけど、天文室を死守するために天文部を設立していき、それから2人の距離は急接近。

見てるだけでムズムズしてきます。
カルピスのCMが似合いそうな漫画です。

また、絵もすっきりとしていて見やすく、キャラクターの表情も豊かで「今こういう気持ちなのかな?」と想像して読むことができます。上手すぎる。

乾き切った大人こそ、高校生の2人の様子を眺めて若さを取り戻しましょう。

同率3位『ダーウィン事変』

うめざわしゅん先生の描く“ヒューマンジー”ドラマ。既刊3巻(2022年1月現在)

もしもヒトとチンパンジーのミックスがいたら…

もしもを本気で描いているのがこの作品。
ヒトの父親とチンパンジーの母親から生まれた“ヒューマンジー“のチャーリーが主人公。

アメリカを舞台に、過激派動物愛護団体やテロリスト、差別や社会問題などを幅広く扱っているので、毎巻考えさせられる深みがあります。

チャーリーはヒトでもなくチンパンジーでもない存在として、どのように現代社会を生きていくのか、自分でも勝手にストーリーを考えてしまうような魅力がある作品です。

読んでいて「残酷だ…」と思うシーンもありますが、そこも含めて心を掴まれています。

しっかり完結まで読みたい。
そして海外でドラマ化とかしてほしい。

同率3位『チ。 ─地球の運動について─』

魚豊先生の描く「地動説」をテーマにした作品。既刊6巻(2022年1月現在)

圧倒的な構成力と、真理への熱い思い

宗教の力が強く、天動説が主流だった時代に、地動説という衝撃的な仮説に感銘を受けた少年から物語がスタートします。

登場人物は話が進むごとに入れ替わっていくので、この漫画の主人公は「地動説」そのものだと僕は思っています。

書物や伝聞など様々な形で、宗教的世界観に疑問を抱く人々のもとへ地動説が渡っていき、それに触れた人々は皆真理の追求に燃えていきます。

宗教的な知性と科学的な知性とのぶつかり合いはさながらバトル漫画のように激しく巧妙で、読んでいて非常にドキドキします。

今後のストーリーでどのように地動説が市民権を得ていくのか気になります。

同率3位『九龍ジェネリックロマンス』

眉月じゅん先生が描く大人のミステリアスなSFラブコメ。既刊6巻(2022年1月現在)

あれ?ただのラブコメかと思ったら謎が深まるぞ???

最初は絵がレトロポップな感じで可愛いし、大人の日常を切り取った作品かなと思って読んでみたのですが、期待を大きく裏切られました。(良い意味で)

気がついたら、主人公とその同僚の間には何か大きな秘密があるようだし、
舞台になっている九龍の街もどこか怪しい…。

主人公が謎に気づき始め、読者と一緒に九龍の謎に迫っていく話です。

所々に恋愛要素も散りばめられていて温かい気持ちになるものの、その一方では謎が深まっていく。

全く新しい読み味の作品だと思います。

2位『図書館の大魔術師』

泉光先生が描く壮大な図書館ファンタジー作品。既刊5巻(2022年1月現在)

緻密な絵とストーリーで世界に没入できる。

この漫画の魅力はなんと言っても圧倒的な画力。

キャラクターもその衣装も街並みなどの背景も、全てが繊細で緻密で美しい。
もはや画集を買っているレベル。
どうやったらこんなに細かくてもぐちゃっとしない綺麗な絵が描けるのだろう…。

しかも、絵によって厚みを増しているのがその世界観。
様々な種族が登場するファンタジーものでありながら、貧富の差、身分、教育格差、男女の格差などなど現代にも通じるテーマが盛り込まれているので、読むたびに考えさせられます。

あ、熱くなりすぎてあらすじの紹介が遅れました。

情報を保存し共有するものとして国家単位で重要視されている「本」を管理し守る仕事である「カフナ」になることを目指す少年の物語です。

新刊が出るスピードがゆっくりめなのでもどかしいですが、気長に楽しみたい作品。

1位『ダンダダン』

龍 幸伸先生が「ジャンプ+」で連載している大注目作品。既刊3巻(2022年1月現在)

要素てんこ盛りなのに分かりやすくて面白い!

この漫画はなんと言っても要素が多い。
「ラブコメ」「アクション」「バトル」「オカルト」「心霊」「学園」

どれかひとつでも十分漫画として成立するのに、全部詰め込んだらもう大変なことになりますよ。普通。

でもこの漫画はしっかりと読みやすく調整されていて、どのジャンルも扱いきっているのがすごいです。

謎の幽霊?UMA?とバトルしたかと思えば、今度は学園でラブコメチックな展開に。

漫画というエンタメを味わい尽くせる作品だと思ってます。

しかも、絵が抜群に上手い。
「その角度からそんなダイナミックな絵が描けるの!?」
と叫びたくなるような構図が連発します。

きっと作者さんも描いていて楽しくて仕方ないんだろうなあ、と思ってしまうほど筆が乗っているのです。

読んでいて気持ちが良いし、笑えるし、熱くもなれる欲張りな漫画です。

まとめ

ついつい作品ひとつひとつを詳しく紹介してたらあっという間に4000字超に。
でも、それくらい面白い作品ばかりなんです。

本当に素敵な作品たちとの出会いに溢れた2021年でした。
散財してよかった。

今年もたくさんの漫画を読んで、ワクワク過ごしたいと思います。

読んでくださってありがとうございます。
おすすめ作品があれば、コメントなどで教えてください。

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