虫取り要員。
女性が多い職場の中で数少ない男なので、必然的に虫の退治要員となります。
かつ終日内勤のため、空気の入れ替えを定期的に行わないと頭のリフレッシュができません。
先日、朝から窓を開けっぱなしにしていつものように入れ替えをしていると、比較的大きな虫がオフィスに入ってきました。
蛍光灯にアタックしながら忙しなく飛び回る虫。
その気配と音と姿にパニックになる女性陣。
すかさず複数の女性陣の視線を向けた先は僕。
そう、退治要員です。
出動です。
殺虫スプレーと鷲掴みにした大量のティッシュペーパーを手に参戦です。
しかし、僕には「虫が大嫌い」という最大の弱点が備わっています。
昔からGやセミといった虫が苦手。
セミに至っては、小学生のころに自転車で坂を下っていたら顔に正面ダイブしてきて転んで大泣きしたトラウマがあります。
そんな過去を背負っているのに必然的に出動しなければならないこの状況。
ここではそんな思いを押し殺して立ち向かうことになります。
なぜか戦うときの僕の頭の中ではゴダイゴの「モンキーマジック」が流れます。(たぶん冒頭の「アチョー」が影響しているんだと思います)
今回も流れていました。
交戦すること数分。徐々に弱っていく虫。
また小さな命を殺生してしまいました。
ごめんなさい、こんなオフィスに入ってきてしまったばかりに命を絶たねばならないなんて。次の時世はいいものになることを祈ってます。
大量のティッシュペーパーの中で包まれたその個体は、あと数分後に清掃業者が回収にくるダストボックスへと葬られていきました。
ふと振り返ると、何事もなかったかのように静かなオフィスに戻っています。内線の着信音と空調の音が静かに轟々と響くのでありました。
そろそろこの役目は卒業したいので、早く男性メンバーが入ってこないかなと思う今日この頃です。
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