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ぱかぱか。

以前より親しくしている方と紅茶デートへ。

前回お会いした時に紅茶とパンケーキがおいしいお店があると聞き、気になって調べた。

紅茶専門店ということで、常時100種類以上の風味豊かな紅茶を丁寧にドリップして飲み比べることができるお店だ。

今回は90~120分の間に飲み比べ放題の紅茶フリーセット(パンケーキ付き)をオーダー。

お話をしながらカップに半分ほど注がれた紅茶を飲み干すごとに、店員さんが次の風味の紅茶を注ぎ足しに来る。

アップル風味。飲む。注ぐ。

キャラメル風味。飲む。注ぐ。

ストロベリー風味。飲む。注ぐ。

マスカット風味。飲む。注ぐ。

レモン風味。飲む。注ぐ。

楽しく最近の出来事の会話をする私の膀胱は限界だ。

そうこうしているうちに熱々パンケーキも投入。

入店して2時間。コース終了までに何杯飲んだか見当もつかない。

お会計のレシートを挟んだ店員が、コース終了の合図を送る。

ふと彼女はこうつぶやいた。

「私もう何杯パカパカ飲んでるんだろう」

パカパカ。

ぱかぱか。

この四文字の響きがこの日記を書いている今もずっと残っている。

とても面白い擬声語なので癖になる。

ここ最近、米原万里さんのエッセイをまた読み漁っているうちに、翻訳する際の日本語の特異性について触れているパートを読んで以来、ちょっとした擬声語が気になるようになった。

これも読書ゆえの効用か。

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