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SFCの安宅先生の講義がすごい

(動画が(高音質で!)公開されている!すごい!SFCすごい!)

安宅さんは意思決定レイヤーで働いている人なら知らない人はない「イシューからはじめよ」の著者だ。マッキンゼーでの情報分析の経験に基づいていて安宅さん自身がYale大学Ph.Dであることがイシュードリブンのストラテジの強さを証明している。

SFCのこの講義は「データ・ドリブン社会の創発と戦略」というタイトルでデータドリブンな分析力、問題解決力、データ利活用に対する皮膚感覚的な理解を目的としている(したがって「イシューから始めよ」よりデータによっている)

私は学術研究や企業内R&Dでデータ収集からビジュアライズまで経験があるのでいくらかはデータについて「皮膚感覚的な理解」ができていると思っていた。少なくとも「平均は300円」と聞いたら即座に分散を考えるし、「東大生は公文式に通っていた」と聞いたら東大生以外のサンプルとか世帯所得との疑似相関とかが頭に浮かぶ。

しかしこの講義を聞けば一瞬で自身のデータに対するセンスのなさを痛感させられる。データの鮮度とは何か、比較と軸の正しさとは何か、データ収集から結論を出すまでのプロセスにどんな落とし穴があるのか・・・

これらはデータをあつかっている人もプロフェッショナルから指摘されないとわからない。仮に間違った方法でデータを集めて解析して結論を出したとしてもそれが間違っているとわかるのは実際のプレディクションが外れたときだし、それも数百回外れないと根本的な間違いに気づくことはない。世のデータを扱う人たちの気づかずに落とし穴にはまっている人のなんと多いことか。。

講義はちょっと進んだと思うと途端にわき道にそれる。というかほとんどわき道を歩いている。しかしそれがいい。安宅先生の経験談、どの教科書より説得力がある。そして時々学生に対して問いかけがされる

「プロフェッショナルとは何か、ということについて考察したことありますか?」

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