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初対面の人や、目上の人と話すときの距離感のつくり方って、難しくないですか?

基本、敬語で話しますよね。

これは最低限のマナーだし、はじめから馴れ馴れしくタメ口なんか使っちゃうと、チャラ男と思われちゃいます。

ですが、この敬語の加減って微妙じゃないですか?


あまり堅っ苦しいのも、親近感が薄れるし…


僕は講演をするときに、この敬語とタメ口のバランスにとても気を使っています。

でもよく失敗します。


一応、敬語ベースなんですが、ちょいちょいため口挟むんです。

「僕は〇〇と感じることがよくあります。みなさんはそんなことない?でしょ?」

みたいな感じで…


すると、松田さんの話…聞き取りやすいけど…

時々、キツイ口調に感じるときがあります…

急に馴れ馴れしい言葉を挟んできますよね…

口が悪い時があるじゃない?

なんて言われることがあります。


うーん…いやいや、計算してわざと言ってるんやけどなぁ…

と思うのですが、空気を読み違えてるんでしょうか…ま、いずれにせよ、目的どおりに伝わってないので、失敗ですよね。



日常の会話でもよくあります。

なぜか丁寧過ぎて無理を感じたり、空気がぎこちなく感じたり。

僕の某上司とは20年以上の付き合いになりますが、いまだにぎこちない関係が続いています。

こっちが敬語をいくら崩しても、上司の方が頑なに敬語で話してくるんで、常にぎこちないんです。

結局、なぜぎこちないのかというと、お互いが安心して話せていないからです。

きっと、敬語を使うのも、相手に「失礼な人だ」と思われたくない、距離感のないガサツな人だと思われたくない…

そんな気持ちが強く働いていて、固くなってしまうのでしょう。

だから、相手もなんだか原稿を読んでいるような、心の冷たい話し方に感じて、構えてしまうんですね。

それでお互いに距離ができてしまいます。


ですが、距離が遠いと感じたということ、違和感を感じているということは、それは裏を返せば、もっと距離を縮めたいという気持ちがあるからこそです。


ならば、固い空気を変える言葉を使ってみましょう。

例えば、

自分に対してだけタメ口にしてみる。

「あ!やべ!またミスった!私って昔からおっちょこちょいだったんですよ」

誰かのセリフをタメ口で使う。

「昔は、先生から『大丈夫か?ポカやってないか?』ってしょっちゅう言われていて、恥ずかしかったんですよね」

直接相手への言葉でなくても、話し方が変わるとその場の空気が変わります。

空気が変われば距離感が変わります。

人間は、その人の素が見えた時、親しみを感じて、安心感が生まれます。

そうすると、二人の間にもやわらかい空気に変わるんだと思います。


目上の人であっても、うまく心の距離を縮められるようにしたいものです。

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