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子どもが何か悪いことをしたにもかかわらず、親にカミングアウトしないときって、よくありますよね。

その時。親は子どもにこう言うんです。

「怒らないから、正直に話してごらんなさい」

そして子どもは「怒られないなら正直に話そう」と考えて、「○○をした」と告白します。

するとそれを聞いた親はこう言うんです。

「どうしてそんな悪いことをしたの?」

いやいやいやいや…怒らないって言ったじゃん!

「怒ってないわよ!どうしてそんなことをしたのか聞いてるのよ!」

と、顔面真っ赤にして、鬼の形相で激高してるんです。


これ、「正直に話せば怒らない」というメッセージ

「悪いことをしたんだから怒る」という言葉にしてはいないが、そう伝わるメッセージ

「怒ってないわよ」と言いながら、めっちゃ怒ってる…


このように、ひとつのメッセージの中に複数レベルのメッセージが存在するコミュニケーション状態のことを「ダブルバインド」と言います。



上司が新入社員に対して、「何か分からないことがあったら何でも聞いて」と常々言っていました。新入社員はそこで正直に「○○が分かりません」と上司に話しました。すると上司は「そのくらいは自分で考えろよ」と返答

上司が部下に対し、「仕事に関して逐一報告するように」と指示しています。その指示に従い部下が上司へ仕事の報告をすると、上司から「君の意見は聞いていない」とか「そんなことまでイチイチ言わないで自分の頭で判断しろ」などと言われてしまう超あるあるの事例。

こういうのがダブルバインドです。

めっちゃありますよね。

これ、何が起こるのかというと、やられた側は、

・感情を抑え込むようになる

・自信が持てなくなる

・自由な意思決定ができなくなる

・心身に不調をきたす

要するに自己肯定感を奪うんです。


子育てで親がやっちゃいすぎると、「引きこもり」や「不登校」の原因になったり、自分で物事を決められない性格になっちゃう。

会社で上司や先輩がやっちゃうと、「うつ病」や「適応障害」に発展することだってあるんです。

やっかいなことに、こうしたダブルバインド常習者は、自分で自分の矛盾に気づいてないんです。無意識で言ってるんです。そして、多くの場合、矛盾を指摘されると逆ギレしたりする。

人は、他人のことはよく見えるんです。ですが自分のこととなるとよくわかっていない方がとても多いんです。


「あなたはどういう人ですか?」

こう尋ねると、「主婦です」「子育て中の母親です」「〇〇会社の部長です」「私は医者です」「看護師です」ということは返ってくるんですが、これらは自分の役割について説明してるに過ぎないんです。

今の時代、役割として、役割に依存して人づきあいやコミュニケーションを取っている人が非常に多いことに気づくんです。

じゃあ、自分の役割を外した時、鎧を脱いだ自分となったとき、役割喪失感に負けず、どうやって人と付き合えるのか、鎧を脱いでも必要とされる自分を身につけておくことが大切だなぁ…と思うわけです。


ダブルバインドしない方法を学べます。


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