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中二の時、歴史の先生が授業で言ってたことを今でも覚えています。


その先生のあだ名は「メソ」

メソポタミアの「メソ」

なぜメソポタミアを語源にしたのかは定かではありません。


で、メソはこんなことを言ってたんです。


自分の欲求をみたすための方法は脳の発達ともに進化する…


なんだか中学生に小難しいことを言うようですが、要はこういうことです。



赤ちゃんの頃って、まだ脳が未成熟ですよね。

言葉も自由に扱えません。

そんな時は、「飯食いたい」「気持ち悪い」「おしめ換えろ」こんな自分の欲求を訴える手段は、泣くしかないわけです。

つまり、感情を直球で表現するだけ。


それが、ちょっと大きくなって「子ども」になると、知恵はついてきて言葉もまあまあ扱えるようになりますが、でも自分の欲求をどうしても通したい時は、相手を殴ったり、暴れたり、ケンカしたりして、我を通そうとします。

これもまだ理性脳が成熟しきってないからなんです。


動物たちもそうですよね。あいつらはみんな腹が減ったら、相手を攻撃して食い物を奪いますよね。何なら食い殺したりします。野蛮です。でもなんでそうするかというと、あれは、大脳皮質が小さいからです。っていうかほとんど無い。哺乳類で言うなら大脳辺系という感情脳しかないからです。爬虫類は感情脳すらない。

暴力は脳の発達に起因してるんです。


だから人間は大人になると暴力ではなく、言葉、話し合い、議論という理性的な方法によって、自分の欲求を満たす手段を行使するようになるんですね。



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こんな話をメソが授業でしました。

僕、超感心したんです。


暴力を使うかつかわないかの違いは、脳ミソの量なんです。

脳の発達によって、暴力から解放されていくんです。


さて、人類の歴史を見てみると勃興と破壊のくり返しでした。

昔は権力者は必ず暴力という戦いによって滅ぼされ、新たな権力者が台頭してくるという繰り返しだったわけですよね。

そして時代は進み、テクノロジーが進化し、その戦争の規模が大きくなるにつれて、人の死の数量が半端なく拡大したわけです。

あまりにも多くの人命を失った二度の大戦によって、人々は自らの行為に恐怖しました。


そしてようやく、人間のコモンセンスとして「暴力は悪」という認識が出来上がり、戦争はいけないこと、問題は話し合いで解決すべき…との認識がやっと根付きつつあるのが現代なんです。


ようやく、人類は動物脳から人間脳へ進化してきたんです。


ところがまだ人類は暴力支配を止めようとしません。

まだ、自分たちの欲求を満たすための手段を暴力に頼ろうとしている人たちがいるんです。

アメリカ、ロシア、中国、北朝鮮…

あいつら、まだガキのままなんです。

自分の我を通す手段が子どものままなんです。


いつになったら戦争は犯罪行為だと認定されるんでしょうか。


ロシアのウクライナ侵攻
プーチン大統領を見てると、ギレン・ザビ演説にしか見えません。




ジェノサイド主義者たちの犠牲になっている人たちの涙の叫びが、平和な場所で暮らしている私たちの胸を締め付けます。

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