メンタル不調の人がまずやるべきこと
仕事でしんどい思いをしている
もう仕事に行けない
ひとりでいると憂鬱になって、夜も眠れない
そんなご相談があったとき、「一番のストレスの原因はなんだと思いますか?」とお聞きすると、たいていの人が
「さあ、なんだろう?」
って、明確に答えられないんです。
そして、口から出る言葉は、「毎日下痢なんです」「頭痛がするんです」「朝が起きれないんです」「なんにもする気が起きなくて…」「会社の方に向かうだけで震えたりするんです」
とにかく症状なんです。
ほとんどの方が、原因に向き合えてないんですよね。
その症状を引き起こしている根本的な要因、これをストレッサーというんですが、自分でそれに気づいていなくて、目前の苦しみに囚われて悩んでいる。
自己分析することは辛いことだと思い込んでいて、自分の本心と向き合うことを避けているように思います。
まさに原因なんかはどうでもいいからこの苦しみをなんとかして!
そんな悲痛な叫びを感じ取れます。
ですが、やっぱりストレッサーを絞り込むことって大事なことなんですよね。
身体の病気で病院に行くと、血液検査をしたり、CTやレントゲンを撮ったりしますよね。
あれは、病気の原因を調べているんです。
原因を調べてそこを叩かないと、ただ痛みの緩和治療だけをやっていたのでは治らないんです。こういう症状を和らげるだけの治療を対症療法っていいます。
対症療法だけでは、痛みがとれて「治った!」と思っても、また発症するんですよ。
心の病気も同じなんです。
メンタルクリニックに行くとお薬を処方してくれますが、例えばうつ病の場合、気分がよくなるお薬を処方されるんです。
でもこれって、この先ずっと気分が良くなるわけではないんです。
仕事を休んで休息を数か月もとれば、必ず気持ちはラクになります。
でも、また同じストレッサーにさらされると、再発します。
となると治そうと思ったら、結局はストレッサーを取り除く環境にするか、ストレッサーに打ち勝つメンタルを手に入れるかのどっちかなんですよ。
だからストレッサーつまり根本原因を特定することは必要なわけ。
で、じゃストレッサーに打ち勝つメンタルってどんなんでしょうかね。
これ、強靭なメンタルを手に入れろ!って意味じゃありません。
ケイスケホンダやホリエモンになれ!ということじゃありません。
どういうことかというと、ものごとの捉え方を柔軟にできるようにすること
言い換えれば、選択肢を持てる脳の状態にするということです。
太陽を見て、「暑いなぁ、ギラギラしやがって」と思うのか「いい天気で清々しいなぁ」と思うのか。
雨の中、「最悪だな、渋滞するし、ジメジメするし」と思うのか「雨音っていいよね。たまにお花も水を欲しがってるよね」などと思うのか。
「あいつ変わってるな」と思うのか「個性的だな」と思うのか。
「うるさいやつ」と思うのか「元気だな」と思うのか。
捉え方、思い方って、同じ出来事でも一方向だけじゃなくて、いっぱいあるんだって気づけるようになるかどうかなんですよね。
そうして病気にならない方法を自分で判断して選択できるようにすること。
そういうお手伝いをさせていただいています。
ケイスケ本田みたいな強靭なメンタルを手に入れたいのなら、それはもっともっと先です。
自分のことを信じぬいて、「俺ならできる」という根拠のまったくない強烈な思い込みをつくるようになるには、なれないとは言いませんがステップがあります。
まずは、セルフイメージをだんだんと高めていく必要があります。
こういう段階でのステップアップのお手伝いをコーチングと呼んでいます。
カウンセリングとコーチング。
似て非なるもので、まったく別次元なんですよ。
なのでまずは休息し、気分が落ち着いてきたら一緒に”原因”と向き合いましょね。
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