保護犬を迎えたら 〜心の距離を縮める方法〜
保護犬を迎えられた方には共通のお悩みを持たれる方が多くいます。
それは『心を開いてくれない』という事。
先日の『保護犬を引き取る前に知って欲しいこと』の記事でも書きましたが、心に傷を負ったわんちゃんはなかなか心を開いてくれません。
この状態ってすごくツラいですよね?
私もこのツラい状況が永遠に続くのかと思いました。
しかし安心してください!こちらの真剣な気持ちは必ずわんちゃんに伝わります。
時間がかかったとしても、一緒に笑顔になれる日は必ずきます!
ということで今回は元野犬であるマチューを引き取った経験から、わんちゃんと仲良くなる方法についてお話してみたいと思います。
ちなみにまだ『保護犬を引き取る前に知って欲しいこと』をご覧いただけていない方は、下に添付しておきますので先にそちらをご覧いただけたらと思います。
1.わが家での経験
まずはわが家での経験をお話したいと思います。まずは下の写真をご覧ください。
マチューを引き取ったのは2018年7月25日でした。
引き取って最初のうちは、クレートの中やソファの下など、隠れられる場所に隠れて私たちの前に姿を見せませんでした。
私たちが近づくと、うなって警戒していたので写真もなかなか撮影できなかったのであまり写真もありませんが、何とか撮れたのが1番上の写真になります。
そして引き取って約2週間くらい経ったときには、やや警戒気味ではありますが、部屋の中で過ごしてくれるようになっていました(2枚目の写真)。
さらに1週間くらいしたら私のすぐ近くでもくつろいでくれるようになりました。
自分でいうことではないかもしれませんが、なかなか早いペースだったと思います。
実は1枚目と2枚目の写真の期間の間にとある出来事がありました。
その出来事を境に一気にマチューが心を開いてくれるようになってきたんです。
2.具体的に何をしたか
それではその間に何があったかをお話します。
その前に注意事項があります。注意事項を読んだ上で読み進めていただきますようお願いします。
【注意事項】ここから先の内容はわが家の事例をご紹介するものになります。したがって全ての人にこの行動を推奨するものではありません。しかし、確実にわんちゃんとの距離を縮めるものだと自負しております。もし同じようにやってみたいと思われる方は、ドッグトレーナーなどの専門家の方にご相談の上で実行されることをオススメします。私に直接お問い合わせいただいても結構です。私にできる範囲のご協力はさせて頂きたいと思っております。なお、わんちゃんの逃走など不利益を生じた場合でも当ブログとしては責任は負いかねますのであらかじめご了承ください。
注意事項はお読みいただけましたか?今回は万が一の場合、逃走などのリスクが伴う内容になっています。必ず注意事項をお読みの上で読み進めてください。
1枚目の写真を撮った次の日(2日後?)の深夜2時ごろのことです。
マチューが窓の外を見てすごい夜泣きを始めました。
実はそれまでの間、私たち夫婦の間で意見の対立が起こっていました。
嫁は早く散歩に連れていきたいと言い、私は慣れてから連れていこうと言っていました。
私がなかば強引に自分の意見を押し通していたため、引き取ってから約1週間ほど家の中(トイレのために庭には少し出していましたが)にずっといるような状態が続いていました。
おそらく外に出れないストレスがたまっていたのでしょう。さすがの私もあの夜泣きを聞いて、夜中でしたが散歩に連れていくことを決意しました。
外に出したマチューは想像以上にパニックになっていました。
ほんのわずかな蛇口をひねるような音にすら反応して逃げ出そうとするくらいです。
なので初めての散歩は本当に家の周りを回るだけのような短い散歩でしたが、それでもとても大変な作業となりました。
しかしそこからマチューの様子がみるみる変わってきました。変化は先ほどの写真の通りです。
私は散歩をしたからこそ、これだけ早いマチューの変化があったと考えています。
つまり嫁の方が正しかったということですね。
当時の私はまだまだ犬の勉強を始めたばかりで、全然知識もない一般的な立場の人間でした。
それに比べて嫁はずっと大型の動物を扱ってきた経験もあり、動物のことでは私よりも明らかに優れています。そんな嫁だからこそ肌感覚で散歩の大切さを理解していたのでしょう。
そう。わが家でマチューとの距離をグッと縮めた出来事とは散歩だったのです。
犬にとって散歩がどれだけ大切なものかを痛感した瞬間でした。
3.具体的な方法
それではわが家ではどのように散歩していたかもご紹介します。
まずは道具についてですが、わが家では首輪とハーネスを着けて二重の対策をして散歩にいきました。
これがとても重要で、首輪と首輪、首輪とハーネスなどのように二重以上の保険をかけてあげる事が大切です。
保護犬の場合は逃げ出すと戻ってこないかもしれませんので、何よりも逃げられないことを優先していきましょう。
次に散歩のやり方ですが、最初のうちは深夜にいくようにしました。
昼間だと刺激が多くパニックになるので、慣れてくるまでは刺激の少ない深夜や早朝にしてあげることが大切です。
そして家族みんなで行くようにしました。なぜなら犬は群れで行動するからです。
家族みんなで散歩にいくことで、私たちみんながマチューの群れなんだと教えました。
そして散歩の途中で公園によって、みんなで地べたに座り込んで休憩しました。
これも犬は群れで移動して、群れで休憩する習性があるからです。
公園での休憩で、より私たちみんなが群れの仲間なんだと教えてあげるようにしました。
このような散歩を続けたことで、マチューの笑顔を想像以上に早く見ることができたと思っています。
4.まとめ
今回はわが家でマチューとの距離をグッと縮めた方法をご紹介しました。
保護犬(特に元野犬のような)を引き取られた方は、私と同じような苦労をされてきたと思います。または今も苦労されている方もおられるでしょう。
しかし諦めずにわんちゃんに向き合っていれば、われわれの気持ちは必ず犬に伝わります。
今現在苦労されているかたのために、最後に2枚お写真を下に載せます。
1枚目はマチューを引き取ってから約1ヶ月が経過した8/23の写真です。
引き取ってから1ヶ月ほどでカメラに自分から寄ってくれるようにまでなりました。
そして2枚目は、この記事を書いている今この瞬間の写真です。マチューは私の膝枕で寝息をたてていますw
もちろんここまでくるのに私たちも多くの苦労をしてきました。
しかし犬を愛してしっかりと犬のために全力をつくすことで、犬に気持ちは必ず伝わるということがこの写真から伝わってもらえると嬉しいです。
時間はかかるかもしれませんが、これからも頑張り続ける保護犬の飼主さんの励みになればと幸いです。
という事で今後も愛犬のためになる情報を発信していきたいと思いますので、これからも応援よろしくお願いします!
最後まで読んでいただき ありがとうございます。 これからも一緒に わんちゃんの勉強できたら嬉しいです😊 もしサポートいただけましたら すべてわんちゃんのために活かしていきます!