見出し画像

選手との向き合い方


早いもので2023年も半年。
この国でコーチを始めてからもうすぐ半年、慣れてきた部分も沢山あるけどまだまだ課題も多いしがないコーチです。

最近は引っ越しをしてなんとか1人でやってます。(姉がマレーシアを去ったため)
3年ぶりに1人での生活。改めて姉の偉大さを感じました。
なんでもやってもらってたんやなと、、、実は姉の出国の数日前に今までのツケが回ったのか大人になって初めてブチギレられました。(これ以上は割愛)


まだまだ大したことはやってないけど、海外で1人で生活するって思ってたよりも勇気がいるし、いざ始まってみると不安と同じくらいワクワクすることも多いなと感じています。


6月に入ってからは雨季も明けたのか、天気がいい日が多く、とても暑いです。
そんな中でのトレーニングは夕方でも日差しが強いため、選手への向き合い方、トレーニング内容も気にするようにしています。


日本の子供達より遊んだりする体力がないのかな?、、、
そもそもマレーシアの子供達は外で遊んだりする習慣があまりないそうです。
治安の問題?(悪くないと思うが、)何が理由かは分かりませんが。
基本的に学校やトレーニングへの送り迎え、あらゆる面で親のサポートがしっかりとされています。

逆に言えばなんでも親がやってくれる環境にいる選手が多いため、そのような姿がグラウンドでも顕著に見えます。
1番多いのが「靴紐をむすんでくれ」です。
今年10歳になる選手です。

正直に「まじかよ、、、」と。

そんな子達ですからトレーニングでも集中力は散漫で最初は全員を集めるのに5分以上かかることもありました。

「俺は幼稚園の先生じゃねーよ」

と思ったことも。


でもそんな彼らでも楽しいと感じた練習や試合は思いっきりプレーするんです。
時には選手同士でムキになって喧嘩したり。
よっぽど殴ったり、悪口を言ったりなど大きな事故にならない限り僕は必要以上に止めません。

その時の選手たちの方がサッカーと真剣に向き合えているから。
もちろんその練習や試合が終わった後に選手たちを呼んで話しをします。
でもそこで彼らは素直に謝ることができるし、自分のやったことを振り返ることができる子達なのでそれで良いのかなと。

僕は教育者でもなんでもないので正解も何もわからないけど、そうやって真剣にサッカーをして起きたことなので勝手に「お、今日は熱いな」なんて思いながら内心喜んでます。


何が言いたいかと、指導者としてこのような環境をどう作り出すかが大事だなと。
頭ごなしに声を荒げても子供はついてこない。
なら選手たちが夢中になるトレーニングや環境を自分自身が作っていかなければいけないと言うことです。


正直にそこが課題だなと。
半年近く接して、この日本人は何者なんだ?感は拭えました。

「Yoshi、今日は何するの?」

とみんなが聞いてくるようになりました。
選手のプレーの変化、成長も少しずつ感じることが出来ています。


でもここから更に彼らを成長させる為には、もっとサッカーを楽しんでもらう為には、
正解はないのでまあ考えてトライの繰り返しですが。


最近では選手と向き合ってコミュニケーションを1対1で取ることを意識しています。
今までは全体に投げかける事が多かったです。これが良くなかったなと今更。
トレーニング前やインターバル、トレーニング後に持ってる語彙力をフル活用し、褒めてあげたり、アドバイスや質問してみたり。

「とにかく俺はお前を見てるよ」

って言うのを伝えるようにしています。
そうすると彼らは喜んで帰っていきまた、元気に自信を持って練習に来ます。


これも1つ彼らの成長につながるものなのかなと思っています。
もちろんグラウンドレベルでのトレーニング内容なども改善の余地しかないですが。


まあまだなんもクリアにできてるわけではないので、引き続き頑張ります。


ちなみに先週から別のチームのu12のヘッドコーチも兼任しています。
その事はまた追々。
とりあえずそろそろThe超美味い日本食が食べたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?