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好きにやりたいなら経営者になれは間違っているー前編ー



SNSなどで、好き勝手やっている働き手の人に対してのコメントで、
そんな人たちに対して揶揄するように、
自分のやりたいようにしたいなら経営者にならばいいのにと言っている人を見かけるのですが、
そんな甘いものじゃないよということを、
経営者の目線からお伝えしていきたいと思います。

説教じみたことを言いたいわけではなく、
経営者も大変なのよということを伝えたいです。
しばしお付き合いください。


経営者は楽して稼げない


まず従業員と経営者どちらも経験したところからの判断ですが、
経営者も組織のいち歯車だということを、従業員側はあまり理解していない気がします。

ある人は「経営者も大変だよなー」と口では言っていますが、
本当にその大変さを理解している人は少なく、
実際は「あいつは楽して稼げていいよな」と大半の人は心の中で思っています。

確かに従業員の人よりかは楽して稼いでいるでしょうけど、
本当に楽に稼いでいる経営者を私は見たことがありません。

では楽して稼ぐとはどんな状態でしょうか。
指示だけ出して椅子に座ってPCをポチポチして、
従業員が稼いできたお金を自分の懐に入れている。

こんな感じでしょうか。
ええ、事実としては合っていますし確かに楽に稼げていますね。

しかしです、
会社を立ち上げました、はいその日から適当にPCぽちぽちーお金入ってくるー
なんてことはないんですよ。

社長といえどあなたと同じ人間です。
その人だけ特別にお金が湧いて出る泉の場所を知っているなんてないんですよ。

何かをしてお金を稼がないといけないわけです。
皆さんならどうしますか?
とりあえず自分のスキルに対してお金を払ってくれるところを探しますよね、
そこから同じスキルを持っている人やサポートしてくれる人たちを探しますね。

仕事もできたし、働いてくれる人も見つけた。。。
はいオッケーPCぽちぽちー、、、とはならないんですよ。

お金を払ってくれるところが明日も仕事をくれる保証なんてないし、
雇った人たちが明日も会社に来てくれる保証なんてまっっっったくないんですよ。

軌道に乗ってきて調子もいいから何か設備投資をしよう、
働いてくれる人が増えたからもっと仕事を受注しよう、
大きな仕事を取れそうだから人を増やそう。

普通の判断ですね。
これが次の日には全て水の泡になることがザラにあります。

ある日従業員が数人来なくなった、
進めていた仕事の話しがなくなった。

こんなことが起きても誰も助けてくれません。

しかしできたての会社ではよくある出来事です。

失敗したな、また次うまく行くようにやってみるか!
とはいかないんですよ。

従業員がいなくなっても投資した設備は残るし、
ローンを組んでいるならお金は払い続けないといけない。

従業員がいなくなっても受けた仕事はやらないといけない、
やらないなら損害賠償を請求されるかもしれない。

仕事がなくなっても、従業員には給料を払わないといけない。

こういうのをどうにか対処しないといけません。

仮に仕事も安定していて、従業員も辞めずに働いてくれている。
だけではまだ問題点があるんですよね。
人間関係です。

例えばあなたのところに10人くらい知らない人たちを集めさせられて、
その人たちからは不満なく指示してくださいと言われたらできますか?

できないと思います。
経営者の人もできません。
そんなことやったこともないし、教えられたこともないのですから。

でもみんなをまとめないといけないのです。
あーでもないこーでもないと反論や質問を受けながら、
どうにか指示を聞いてもらう。

立場上社長の指示なら聞いて貰いやすいでしょう。
しかし従業員同士のいざこざも起きてきます。

あの人の指示は聞きたくないとか、
あの人はやり方が悪いとか、
それでも仕事ですからやらざるを得ません。

自分のやるべきことがはっきりする段階までいけばどうにかなりますが、
従業員同士でなんとか助け合いながら仕事をしている段階ではかなりの痛手になります。
やりたくないことをやらされている場合かなり仕事効率が落ちます。

人の気持ちまではルールでなんとかできるものではないので、
そこのケアもしていかないといけません。

こういうことを乗り越えた先に、
指示だけしてPCぽちぽちーがあるのです。

らく、、、、ですか?



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