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病気とつきあう(9)入院生活その6 続・よく聴いた音楽

3年半前の冬、脳出血で約半年入院、退院して丸3年経つ。そこから始まった心身の変化がいまの生活や行動に大きな影響を及ぼしている。3年ひと区切り、病を得て何を感じ何を思ったか、何が変わったか、セルフドキュメントとして、少しずつ書いている。闘病記ではなく誰かの役にたつものではない。興味のある方は付き合ってほしい。

半年に及んだ入院生活の細々としたことをぐだぐだ書いてきたが、入院生活篇は今回で終わり。締めは前回(7)の続き。いちばん心を揺さぶられたものをひとつだけ紹介する。

ミューズと鉄拳のコラボMVに泣く


英国のロックバンド、ミューズの曲に鉄拳のパラパラ漫画を合わせたMV作品だ。曲はミューズの2009年のアルバム「The Resistance」のラスト曲「Exogenesis: Symphony, Pt. 3 (Redemption)」。フィギュアスケートの国際大会でも使われるクラシック調の壮大な曲だ。入院中に改めて動画をみたら泣けて仕方がなく、何度みてもその都度新鮮に泣いてしまった。

振り子(時のながれ)を止めたい


高校生のときにつきあいはじめた男女の人生を描いた動画で、ことばにすると一行で終わる。MV自体は4分半ほどだが濃密で、終わったときには大作映画を観たような気持ちになった。特に終盤で時の流れを止めたい男が振り子を止めようとする場面が曲のクライマックスと見事に重なり盛り上がる。その後静かな余韻を残して二人の人生の旅は終わる。
同じパラパラ漫画を他の曲に当てた作品もあるが、この動画はミューズのこの曲のためにあると思う。個人の感想だが。それにしても鉄拳さん、天才ですね。


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