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ろうにんあじ/Giant trevally@東京都中央卸売市場-足立市場内とくだ屋

 さすが市場内の食堂はいつも私好みの変わった魚がメニューに並びます。刺身馬鹿一代の私でもこの魚は人生初めてでした(^o^)

ちなみにこの魚スズキ目アジ科で、アジの仲間の中で最も大きくなり、最大で180㎝、体重80㎏にもなると言われる温暖海域の魚です。

性格は獰猛で肉食性、水中において捕食のスイッチがはいると小魚の群れに猛突進し、時には海面の鳥をも捕食する事があり、英語名のGiant trevallyの略「GT」として世界中の大物狙いマニアの釣り人からは親しまれています。

大きくなると群れを作らず、単独で泳いでいることが多く、魚のくせにかなり怖い顔をしており、前鰓蓋骨に線が入っているのが浪人の切り傷のように見えるとかで、それが高じて「ロウニンアジ」と呼称されるようになったようです。

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この日メニューボートを見たとき「やがら炙り刺」にも一瞬惹かれましたが、今まで食った事のない魚を食うのが刺身馬鹿一代の真髄、ご飯味噌汁付きの定食はいらないので、いつものように単品で注文しました(^o^)


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ちなみにこの魚を日本国内で釣るなら、種子島、沖縄県の周辺海域、鹿児島県の奄美諸島、トカラ列島などがスポットとしてあげられるようですが、なかなか簡単には釣れないみたいです。しかしながらこの魚の幼魚である「メッキ(15~20cm)」は夏から秋にかけ関東地方の漁港でルアーフィッシングの対象として釣れています。私の好きな房総半島でも興津港などで釣り人達が釣果を報告してます(^o^)

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で、釣りの時期とは異なり食べる旬は脂の乗る冬みたいです。

初めて食いましたが、クセもなく適度に脂もあり旨かったです(^o^)

しかし一体どこで捕れたかが気になりますが、この刺身の切りつけを見る限り180cmクラスの超大型ではありません。

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メッキと呼ばれるこの魚の稚魚は、南の海で生まれ海流に乗って日本に回遊してきます。しかし冬になると水温が下がり九州以北の幼魚は越冬することなく死滅します。

死滅の回遊魚の刺身確かに堪能しました(^o^)

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