見出し画像

幽遊✖️ハンター(4話)三つ巴

サトツがゴールである一本杉に辿り着き

振り返った瞬間、幽助とヒソカも辿り着いた

サトツはもちろんの事2人とも息も切らしていない

「よっしゃー!1番だぜ」

大袈裟にガッツポーズを取る幽助の後ろで

ヒソカは幽助だけを視野に入れ舌めずりをした

サトツはヒソカを警戒しながら考える

このままでは試験自体を壊す勢いで暴れるかも知れない

もはやヒソカが幽助に飛びかかるカウントダウンが始まっている様に思えた

「お二人とも素晴らしいですね。他の受験者より
3時間以上は早く着いたでしょう」

幽助は嬉しそうな表情を見せるが、ヒソカには言葉が届いているかすら分からなかった

「せっかくなのでお二人だけ次の試験を実施します。これをクリアすれば間違い無く合格です」

合格という言葉に反応してヒソカはサトツに視線を向ける

「とりあえず場所を変えますよ」

そう言ってここまで来た倍以上の速さでその場を離れた

5分後には一本杉が見えない所まで来た

そこはいたる所に大岩がゴロゴロ転がっている渓流だった

それぞれ距離を取りながら立ち位置に着く

「ここが最終試験の場所です。ルールは簡単。
 私をこの渓流の外に出せば勝ちです」

幽助は準備運動をしながら聞いた

「それって早い者勝ちって事か?」

「いえ、同時にかかって来て貰って結構です。
 勝った場合は2人共合格です」

その言葉を聞いて幽助はガッカリした表情になった

「あっと言う間に終わってしまうかもよ」

サトツは表情を変えずに言い返す

「これでもプロのハンターです。それと制限時間    は10分だけです」

幽助は制限時間を聞いて納得する

それなりに戦略が有れば乗り切れる闘いが
できるからだ

ヒソカはまだ意識を幽助に向けたままでいた

「それでは2人共先に川の中に入って下さい。服が濡れるのがイヤでしたら脱いでも構いませんよ」

幽助は靴を脱いでズボンを膝まで巻くし上げる

ヒソカはそのまま川の中に入った

2人共スネの当たりまで入ると立ち止まった

「それでは私の体が川に触れた瞬間からスタートです。もちろんそれなりの攻撃は許可します」

ヒソカは目線を逸らさずに言った

「それって命を落としても仕方ないって事だよね」

サトツは軽く目を閉じて応える

「もちろん事故では仕方ありません。しかしそんな心配は必要無いですよ」

そう言って軽く飛び上がり、川の真ん中に入ろうとした

幽助は直ぐさま腰を落として臨戦態勢を取る

サトツの足が水面に着く瞬間に合わせて飛び蹴りを出した

幽助にとって水の抵抗はほぼ無いに等しい

サトツのドテッ腹目掛けて右足を出す

サトツの足が水面に着く瞬間と同時に幽助の蹴りが当たる

しかし渓流は静寂に包まれた

水しぶきの音も打撃音も聞こえない

ヒソカの表情も高揚から冷然に変わる

幽助の蹴りはサトツの右手で防がれていた

幽助も豆鉄砲を食らった顔をしている

サトツは幽助の足首を持って言った

「少し頭を冷やしましょう」

そう言って滝壺の方を見ると、右手だけで幽助を投げ飛ばした

滝に打たれて姿が見えなくなる幽遊

ヒソカの視線を感じてサトツも合わせた

「面白い能力を持っているね🖤」

ヒソカは笑みを浮かべながら語りかける。さっきまで幽助を見ていた表情とは違っていた

「水面に着いてながら中に入っていない所も能力  の1つかな♣️」

サトツは川の真ん中にいるが、水の中には入っていない。水面の上に立っている状態だった

ヒソカはこれまでのサトツの動きを見ても、並の身体能力では無い事は分かっていた

しかし自分や幽助とそんなに大差無い事も見抜いていた

幽助が飛んで行った滝壺に視線を向ける

ちょうど幽助が唸り声を上げながら出てきた

「くそー!完全にやられたぜ〜」

体を犬のように振るわせ水しぶきを飛ばす

「やっぱり只者じゃないな」

嬉しそうに言いながら髪の毛を整えた

(続く)

はい!4話目終了です😄

やっとバトルぽい雰囲気が出てきました

あと・・・

今までの小説で幽助を幽遊と書いててスミマセン🙇‍♂️

修正しました💦

こんなミスがど素人レベルMAXですね

話を戻して物語ですが

サトツさんは好きなキャラです✌️

原作でももっと活躍して欲しかったな〜

そこで自分なりにサトツさんの能力を考えました

次回を楽しみにして下さい😆

明日から仕事だから更新が遅くなるかも😭

それではまたヽ(^ω^)

面白い活動や企画に使わせて頂きます(*´ω`*)