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地震に興味がある息子が

「あんぴふめい、あんぴふめい」と言っていた。

かねがね息子は、地震に興味があって
東日本大震災や地震の仕組みに関する動画を見ていた。

そして新年に起きた能登半島地震では、
高層階にいたこともあり
建物が長く大きくゆらゆら揺れる体験をした。
息子は、ずっと私にしがみついていた。
そしてテレビで流れる現地の様子を食い入るように見つめていた。

その中で、よく耳にした言葉を言っただけ。
ちなみに「しんじゅく〜しんじゅく〜」みたいな感じで
車掌さんが全体に通知するような落ち着いたトーンだった。
ふざけてる気持ちがないことはわかってる。

まだ言葉の意味や当事者の気持ちを理解しきれないかもしれないけれど、
知って欲しいなと思った。

安否不明って難しい言葉知ってるね
いっぱい動画見て、その中で言ってたんだよね
あんぴふめいって言葉はね
地震や津波にあってどこにいるかわからなくなっちゃった状態なんだ
どこにいるかわからないし、生きてるか亡くなってるか、
どんな状態で亡くなっているかとかわからないの
あんぴふめいって被災した人にとってすごくつらい状況のことなんだ
だから、きがるに使うような言葉じゃないんだよ
もしゆっちゃんと離れ離れになってあんぴふめいなんて言われたら
心配で居ても立っても居られないよ

こんな感じで話をした。
息子はじーっと耳を傾けてくれた。


地震の動画を毎日と言っていいほど見たがる息子に、夫が質問した。

夫「どうして地震の映像を見たいの?」
👦「じしんのこともっと知りたいの」

知りたいと思う気持ち、とてもいいなって思う。
興味関心を大事に育てていこうね。

この興味がいつか自分が被災した時の心の準備になるかもしれない。
誰かを助けることになるかもしれない。
そう願って、一緒に学んでいく。

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