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小説講座:第5回 ありきたりのススメ

ドラクエウォークみたいな有名タイトルのでかい作品出たので、せっかくだし、クリエイターがメジャーなものや、ありきたりの使い方や対応についてちょっと話しておこうかなーと。

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創作で、よくありがちな思考なのですが。
ありきたりについて変に反発しがちだと思います。

なんでこんな作品がありきたりなのに受けてるのか。
なんでこんなどこにでもあるような作品をみんなありがたがるのか。

そんなものより、もっと斬新で真新しいものを自分は書きたいし、そういうのを目指したい。

などと思うことはないでしょうか?
私もそうでしたw

えー、罠です、やばいぐらい罠です。
そう思ってる間はだいたい、ありきたりなやばい考えにはまってます。
その考えかた自体が、陳腐でありふれてる上にハマった状態だと思ってていいです。

要は「自分はメジャーじゃ勝負できないので、メジャーどころには居られないから、なんか変わったことしたいです」って自分で認めちゃってる話なんですな。

そうじゃないって思うでしょうが、そうです。
だって、化け物のような神作品の数々は、ひたすら基本とお約束を極めた先にあるからです。

それに、そもそもですよ?
みんな人気ほしいじゃないですか、すごく認められて称賛されたいと思うじゃないですか。

で、すごく大勢に認められるとどうなるか。
多くの人が認めることは、スタンダードの仲間入りをします。

要は、知られまくった結果、それが普通でありきたりになるんですな。
いわゆる王道、スタンダードってのは、その類型が残った結果です。

だから多くの人に愛されるし多くの人が理解しやすく、多くの人が受け入れやすいものになります。
それがいわゆる「ありきたり」の正体です。

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