三重県南部は伊勢市を超えたあたりから、山を越えたら町、そのまた山を越えれば町、の連続で昔は漁村だったのを感じた。車で一日でたどり着けてしまうのは、やはり文明を感じざるをえない。

これは二日目。

今回のテーマは熊野古道だったので、大門坂。那智大社に続く道のため、１日目に行った馬越峠などよりは整備されているらしい、道脇には太い杉がつづく。

ここをひとりで歩けるのは割と贅沢な、平日万歳。

そのまま那智大滝・那智大社。The観光地はあまり好まないので本当は行くつもりなかったのだけど、こんなにそばまで来ているのだから、日本三名瀑は見ておかなくては。

のちに地元の人と話したら最近雨降ってなかったからそんなに水流れてなかったでしょ、と言われた。流れてなかったのかこれは。滝というとどう期待するべきものか悩むけれど、水量があってもなくても迫力ある。と思う。

那智大社まで登る。調べたら那智の神様は農業から縁結びまで司っているそう、懐が広すぎる。那智大社拝殿と青岸渡寺を参拝した。これはよく見る写真。

天気が良かったので夕日を見に橋杭岩まで行こうかと思っていた。あまりにも那智大社を散策しすぎたので日没には間に合わず。かわりに一番近い海水浴場に行った。

方角が真逆で太陽は一ミリも見えなかった。方角くらいわかれと自分につっこみつつ砂浜を歩いていたら、角の削れたきれいな貝殻とシーグラスをたくさん見つけた。空の色が変わるのを横目にたくさん拾った。今回のハイライトは実はここである。

帰ってから調べたら、那智大滝がYouTubeでライブ中継されていた。ちょっと面白い。

つづく