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【あなたも所有できるVR美術館】

高校生の論文の手伝いで”VR美術館”についてインタビュー受けたんですが、NFT×VR×AIの危険性や将来性をしっかり分析していて、そういう時代なんだなーと感心しました。

美術館という概念も大きく変わってきています。
2019年に計219万8284名の来場者数を記録した、東京・お台場の「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」が、単一アート・グループとして世界でもっとも来館者が多い美術館として、ギネス世界記録に認定されました。バルセロナのピカソ美術館(107万2887人)の2倍の集客です。
美術館は通常、特定の芸術家の作品、もしくは企画に応じた作品を展示しています。ところが、チームラボという団体が単一で作った「場」=作品が、世界中のどの美術館よりも集客しているという事実。そこには、岡本太郎やピカソ、ゴッホといった特定の芸術家の作品があるわけではなく、デジタルな世界に自らが作品の一部のように没入する体験こそが新たなアートの体験=美術館となっています。
アートの概念もテクノロジーで大きく変わっています。

 そこで、思いついたアイデアは、美術館は行くところでなく美術館自体をVRとして所有する時代になっていくということです。今は、企業やゲーム会社が作ったメタバースで多くの人が遊んでいますが、AppleのVision Proから先のVRは今までとは比較できないメタバースを大量に生み出しはじめます。それはiPhoneのアプリと同じで多くの人がVRやAR世界を構築することで世界がいくつも点在するようになるということです。

NFTアート自体はバブルが弾けて一旦収束しましたが、これからが本当の意味で価値を作れる時代だと思います。
Appleのクレジット課金が仮想通貨と連動すればNFTも手軽に流通しはじめ、自分の美術館をNFTで所有して、集客するファンにも入場権をNFTで限定で発行することができます。美術館には館長としての自分の思いを学習し再現するAIアバターが24時間常駐していてコミュニティーとしても常時稼働していて、たくさんの人に来てもらうためにユニークな作品を常に購入し、たまに自分本人のアバターとお客さんが交流するという希少性のあるイベントを企画しながら更新していく事で価値が上がっていきます。館長のセンスでセレクトしたアート作品次第で世界一高額な美術館も実現可能です。

世界で100人しか入ることのできないバーチャル美術館の価値は内容次第で高騰し、ファンはその入場権利を転売することで収益にもつながる。。。
といった妄想をしていました。テクノロジーは人間の体験や価値自体も変えていて、この進歩は誰にも止めることはできません。

一方で、この急速な進化は人間に有害な環境をもたらす事や職を失う人も出てきます。そんな心配を投げかけた高校生に、こんな話をしました。
一つだけ確かなことはAIを作るのも人間、職を生み出すのも、失うのも人間です。社会には悪い人間もいれば良い人間もいます。AIが悪いのではなく、使う人間の問題であることを忘れてはいけない。


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