柳枝 - りゅうし -
この植物について
●基原など
●基原
ヤナギ科 #シダレヤナギ
Salix babilonica L.
(別名: #イトヤナギ )
●産地と分布
中国原産. 湿地に生育.
奈良時代に日本に渡来. 街路樹として日本各地に植栽.
シルクロードによって南西アジア, ヨーロッパに伝えられた.
川辺, 湿地を好む.
●花期
3〜4月
●薬用部位
枝・葉(柳葉)・樹皮(柳白皮)・根茎根塊
★中国の神農本草経では柳華と言って、花が使われている
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●生薬解説
●生薬ランク(神農本草経)
下品
●生薬分類
清熱解毒薬
●性味
苦/寒性
●帰経
肝・肺・胃
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●成分・薬理作用解説
●成分
サリシン、ポプリンの配糖体、精油
●薬理作用
清熱解毒作用
●臨床応用
関節炎、黄疸、顔面水疱瘡、伝染性肝炎、うるしかぶれ、眼病、消炎、肝炎、解熱作用、風邪、熱、発汗、小便、利尿、痛み止め、淋病、小便白濁、小便不通、伝染性肝炎
●頻用疾患
●薬能
収斂止血, 清熱解毒
●配合と禁忌
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■花言葉
・従順
・自由
・悲哀
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◆この生薬が使われている当庭の取り扱い商品
なし
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*Memo*
成分のサリシンは体内で変化し、サリチル酸になる.
サリチル酸には解熱作用, 局所刺激作用, 血圧降下作用, 鎮痛などの作用がある.
解熱鎮痛薬のアスピリン(アセチルサリチル酸)はサリシンの作用を基に考案されている.
(出典 : 亜熱帯生物資源データベース, 薬用植物図鑑, 中外製薬H P, )
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小話し
先日、妹と久々に浅草へ。
海外からの旅行者も多く、学生の団体もいて、すごい賑わいでした。
この柳は花屋敷通りの横にありました。
薬師堂にもお参りして、おみくじを引いたり、食べ歩きをしたりと楽しんできました。
いくつかの植物に出会ったので、この後また上げていきたいと思います。
しかし柳は晴れた空には清々しく映りますね。
柳は、枝がよく動くことから陰陽で言うなら陽の性質の木と言われています。
柳の文字を分解すると、木と卯に別れます。
卯は日が昇る東を意味します。
実際、柳は日の当たるところを好み、林の中には生えません。
しかし、湿地を好むため、これで陰陽の調和が整います。
こういうところからも、神が宿るとされ、中国では縁起の良い木です。
でも日本では、柳といえば幽霊。
陽木と陰の象徴みたいな幽霊はこれもまた陰陽調和。
様々な伝承がありますが、この晴れた空の下の柳は、とても美しかったし、やはり他にはない独特の佇まいが美しいなぁと感じました。
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