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90年代の隠れていない名盤、その34(dip)

34回を迎えたこのコーナー。今回は、90年代のバンドとして、また現在も活躍している日本のバンド、dipを取り上げます。それではレビューに移ります。

ヤマジカズヒデ率いるdipが、95年に東芝EMIよりリリースした、メジャーからの2枚目のアルバム『love to sleep』。2曲目の『Water-Colour』の軽快なリズムとヤマジの冴えまくりのギターと、呟く様なヴォーカルに一気に心を持っていかれる。続く3曲目『Sludge』もギターのカッティングが素晴らしいナンバーだ。4曲目『My Sleep Stays Over You』のスピード感も特筆ものだ。5曲目のタイトル曲でもある『love to sleep』は印象的なピアノの反復から始まり、バンド演奏に入って行く流れが素晴らしい。印象的なナンバーが続き、このアルバムのクライマックスと言える9曲目。The Beatlesのカバー『Dear Prudence』を迎える。dip流のアレンジが決まったトランシーな最高のナンバーである。dipの『love to sleep』は個人的dipのアルバムで最高傑作だと思う。捨て曲が一曲も無い素晴らしいアルバムだ。90年代だけで無く、邦楽シーンの歴史においても、重要かつ必聴のアルバムだと思う。未聴の方は今すぐに聴いた方がいい。大傑作である。

以上dipのアルバム『love to sleep』の紹介でした。次回取り上げるアーティストは未定です。よろしくお願いします。

#90年代
#名盤
#dip

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