見出し画像

ワーケーションとステイケーションの間

引っ越ししました

約1年前くらいから考えていた引っ越しを実行に移しました。
引っ越し先は地元でもある東大和市。
家は実家の一軒家。
今回引っ越しを思い切ったのには大きく四つの理由があります。
①子供達に自然いっぱいな暮らしをさせたい
②コロナのストレス軽減
③リモートワークの確立
④両親とのコミュニケーション

このNOTEはビジネスについてのアイスマンの考察なんで特に③を中心に
動画ビジネスの遠隔化がどれだけ可能か?という側面も考えていければと思っています。
特にここ最近はワーケーションって言葉の一人歩きで働く環境について考える機会が増えていると感じるし
僕自身は家族との充実した時間を過ごす為の
ステイケーションという役割も果たす意味合いにおいて
引っ越しをしたいという想いが強くありました。
という事でタイトルにある様に
ワーケーションとステイケーションの間をとった様な働き方への挑戦と考えて引っ越しをしました。

①子供達に自然いっぱいな暮らしをさせたい

今年の3月に第二子が産まれてきました。
女の子で、魔人ブウみたいな顔して、
とってもラブリーです。
僕が今まで住んでいたのは恵比寿でした。
かれこれ7年くらい。
当時フリーランスでハッタリを効かすためにも、
モテるためにも、都会人ぶるためにも恵比寿は憧れの街でした。
あと普通に仕事の現場に8割型チャリ移動が可能ということが最高に楽でした。
けど家賃は高い。狭い。自然が少ない。
長男が3歳になりましたがどんどん暴れ回る彼にとって家は狭すぎるし、外は車も多く公園も少ない。
なにより虫がほとんどいません。
アリとダンゴムシと蝶々くらいが関の山。
そんな成長期真っ只中なのにコロナ禍でさらに行動が制限。
あげくは保育園でコロナが出てしまい休園してしまい自宅保育となるとストレスも半端なかったと思います。
そんな所に産まれたての赤ん坊もやってきたので
体感的な狭さは物凄かったです。

自分の地元の東大和市は多摩湖というクソでかい湖がすぐ裏にあります。
狭山公園というこれまたどでかい自然公園も徒歩1分。
家の庭にはカマキリやコオロギやトカゲあたりがウヨウヨしていています。東京の外れだけあって田舎感もなかなかのもの。

こんな場所で人生のひとときでも暮らす体験ができるのはとても贅沢なことなんじゃないかな?
ってことを狭いリビングでYouTubeばかり観てる息子を見ながら思いました。
更に両親が月の半分は家にいるため産まれたての赤ん坊のケアもできるしで仕事中心の僕にとっては
家族時間を有意義にできる選択肢ということで引っ越しに至りました。

画像1

画像2

1枚目…狭山公園。公園というより林みたいな部分多し
2枚目…西多摩最大の観光スポット多摩湖。

②コロナのストレス軽減

去年の一番最初にでた緊急事態宣言では子供の保育園も中止になり自宅保育が1ヶ月以上。ウチは共働きで僕も妻も一日中リモートワーク。
とてもじゃないが仕事になりませんでした。
一年経過した今は、あの時ほど拘束力のある施策がなされている訳ではない分、感染者もどんどん増加。
渋谷区に住んでいると殆どの場所は人混みです。
特に土日になると人口はめっちゃ増えます。
お酒飲める店も多くあるので夜などは今でも酔っ払いや集団でいる人もたくさんです。

まぁ自分一人なら自分を生かすだけなんでどうやって
自己責任取れるかって話になるんですが
家族がいる時に最悪のケースを想定した場合、身動きが全く取れないであろうことへの恐怖心がはじめて生まれました。

仕事柄、
撮影現場で沢山の人に絡む
オフライン打ち合わせにこだわる人の場合会う
電車移動の際は都心なので大体人多いコロナにかかってもおかしくないし、
仕事的に仕方ない部分もあるのかもしれないですが
ハイリスクな土地に住んでいると感じ始めていました。
仮に自分がコロナになった場合は
家族全員がかかる可能性はほぼ100%(家がちょー狭いので)
仕事もままならなくなる
周りへの(特に高齢者の親とか)へのヘルプ要請もできない
となると完全に一家の経済活動はストップせざるを負えないという予測が出来ました。

そういった最悪のケースの際に逃げ場や選択肢を持つことは非常に大切だと思っています。
これは経営においても言える事ですが。
今が大丈夫でもハイリスクな環境下では 
いかに最悪な状況での選択肢を多く持つかが
日々の暮らしのストレスも軽減するし
いざと言うときの行動力にも繋がります。

その選択肢を増やす武器として引っ越しを選択しました。

③リモートワークの確立

様々な業種でリモートワークが推進されていますが
映像業界での撮影までの打ち合わせなども例外ではなく
今まで会っての打ち合わせの90%以上はオンラインになっていると感じてます。

制作内容も編集のみの案件も増え
編集メインの業務の人間の場合殆ど自宅から出ずに作業できる環境下になっています。
とはいえコロナ禍で一気に需要が高まったのがLIVE配信になっており、
ここに至ってはネット環境やロケーションもかなり重要なのでロケハンは必須。
配信の現場も続々と増えていきました。
この辺りのフローは撮影現場全般でリモートが難しい部分にはなります。
こういった制作面も考慮した上でいかにリモート中心でワーケーションスタイルを作っていけるかを試したいと言うのが自分の課題になっています。

大きな制作現場で言うと1ヶ月から2ヶ月あるうちの2、3日が現場稼働、ということも全然これからの時代的には可能である、と考えると全然リモートワークの確立は可能で、
むしろそういった案件をいかに取っていけるかが重要だと思っています。
今後映像業界自体はまだまだ可能性があり、
フリーランスや副業スキルでもどんどん通用できるような機材や受け皿が用意されてると感じます。
特に昨今のコロナ禍では様々なコンテンツをオンライン化する為に動画制作にシフトしているので業界自体は急に衰退する事はないと思います。

このような状況で僕のような会社規模で動くチームにとっては需要が増加しているとは言え、
それ以上に供給過多になるのが目に見えているので
いかに個人ではなくチーム規模でしか出来ないことを提案していち早く実行するかにかかっていると思ってます。
急に衰退することはないと言いましたが、
確実に数年後には衰退する分野がある業界でもあります。
なぜならプロフェッショナルな制作会社に頼まなくても自分達や個人が作れてしまうから。
そう言った意味もあり映像や動画という領域はそもそもの前提として、
何かを伝達する武器でしかない。
そして、それのみのクリエイティブはどんどん淘汰される
と思っています。
余程の特別な技術のスペシャリストでないかぎり、
コロナのような社会情勢により他の業界や取引先がストップしてしまうと受注制作会社は全機能がストップしてしまう。
これは経営者としてはかなり危ういフィールドにいるなぁと身を持って実感しました。
適切なオンラインでの距離をとり、
どうやってこの最高の武器を手に、
自分達にしかできない事業を立てていくか

映像制作会社のリモートワーク確立の上で非常に重要な考え方だと思います。

僕自身が最高級な技術屋を目指しているわけではなく、
いかに会社として社会に役立つコンテンツを発信していけるか?が重要な事なので
時代にあった働き方とコンテンツを考える為にも
引っ越しをしてのリモートワーク確立が急務だと思いました。

画像3

実家の作業場。窓の向こうが竹林と森なので鈴虫や鳥の囀りが日々聞こえる。

画像5

配信現場。様々な機材が必要なケースは多く、現場主義が多くあります。

④両親とのコミュニケーション

コロナ禍で帰省ができなかった。
生まれたばかりの子供を両親に見せることができなかった。
このような声を多数聞きます。
引っ越しにおいて今回僕は実家に住まわせてもらう感じです。出戻りみたいな感じ。
なかなか孫にも会いづらいこの時代にしっかりと両親とのコミュニケーションをはかれる時間があるのは贅沢なことになりました。
僕はいい歳の一家の主人で仕事もバシバシやってる身なので、 ずっと住まわせてもらうのはいくらなんでもヤバい。
なので今回は半年間という期限を設けました。

両親も長野にも住居があるため、月の半分は山の方へ行っているという環境下も実家への引っ越しの思いを後押ししてくれました。

細かなルールも作り極力「実家」という事実に寄りかからないようにしようと思っています。
半年後に①②③がどのように変化していくのか?
という部分を見極めたくもあります。

まとめ

今から半年後に再度引っ越すうえで、その時は…
メチャクチャ自然ばかりのど田舎に引っ越すかもしれないし、
可能性一番低いけど妻との目標の短期間の海外移住をしてるかもしれません。
もしくはメチャクチャ都心に引っ越してるかもわかりません。
住んでいる場所を変えるのはわかりやすく凝り固まった価値観が一変されます。
高城剛さんの言葉ですが
アイデアは移動距離に比例する
この言葉はまさしく的を得ていると思ってます。
身軽で入れる場所をしっかり見極めて行動に移す、
僕の場合は運が良く親と半同居みたいな感じで実験ができる環境なので、
最大限に活かして自分のビジネスの発展性をさぐりながら家族とストレスないステイケーションの時間を作れればと思っています。

なにより現場が多かったいままでの動画制作という業界(僕の会社だけかもしれないですが)
を、どのように変化させて生き抜いていくか、
さらにこの動画という武器を手に社会の流れに合う
働き方と事業をどのように打ち出していけるか、
を持ち前のハッタリと行動力で見極めていけたらという思いが強いです。
ワーケーションとステイケーションの間を進む生き方にヒントがあり次なるビジネスに繋がると思い
東京都東大和市から今後も様々な可能性を発信していきたいと思います。

画像4

撮影現場にて自分はまわしていないシネカメラをハッタリで構える37歳(あと2ヶ月で)

この記事が参加している募集

リモートワークの日常

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?