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論点のすり替えに対して警鐘を鳴らした武井壮さんの視点

 ボクは、一番最初に「何が事の発端なのか」を考えた。一番悪く、叩かれるべきは、【反社会的勢力の存在】だということを前提認識に置いた。雨上がりの宮迫さんとロンブーの田村さんの会見で一連の騒動の流れを知り、後手に回った吉本興業サイドの会見を見て、世間の反応、政治関係者からの吉本批判、ダウンタウン松本さんと極楽とんぼの加藤さんの選択したアクション、全てを総合的に見ても、今世間で起こっていることは論点が完全にすり替わっていて、そこに一切介入していない警察の行動をどう見るべきかを考えた。ついさっき見た記事で、武井壮さんが全く同じことを言っていたのでね。冷静に見れば明らかなことなのに、なんかわざとゴチャ混ぜにして騒ぎ立てているようにしか見えないよね(笑)んでもって、事態を収束させようとしている人がヒーローみたいな感じになっていく(笑)やらせやでっち上げや八百長は中国に勝るとも劣らないものを日本も持ってると思う。

【武井壮さんのツイートリンク】

https://twitter.com/sosotakei/status/1153471093878820864?s=09

 やっぱりおかしいよね。宮迫さんも田村さんもその他の若手芸人も反社会的勢力に騙されてしまったわけだが、確かに保身からウソを吐いたのはいけないことだけれども、それは後付けの話であって、なんかこう、吉本が悪い!社長がおかしい!などと批判している若手芸人もおかしいけれど、そういう若手芸人に対してさらに批判しているベテラン芸人さんたちもおかしいし、全員が全員、論点がすり替わっていることに気付いていないような気がする。

 元を正しなさいよ(笑)というのことを、今回の騒動の本質的な論点とすべきではないかなと思うわけです。なんでも、政治が吉本興業に対して費用拠出していることで、企業サイドが批判されていることもわからなくはないけれども、ここに潜む闇は、反社会的勢力と吉本興業もしくはお笑い業界との癒着であるわけだ。また、このことは何もお笑い業界だけではなく、芸能界全般であったり、他の業界にも共通して問題視すべきことなんだが、その辺の認識ができているとは到底思えない。

 確かに、吉本の芸人・タレントなどあらゆる活動をしている所属メンバーたちは、今回の吉本興業の対応について如何に問題があったかを批判したくなる気持ちはわかるし、世間もあの記者会見で記者やジャーナリストがどんな質問をしたかについても、怒りを露わにしたくなるのもわかる、わかるよ。色で表すと今回の騒動は何色ですか?ってやつね(笑)和田アキ子さんはコレにブチ切れてしまったみたいですが、こうした反応をメディアが美味しくいただいているんだよってことをもっと自覚したほうがいいと思うんだよね。

 完全に操られている。ボクが別の観点からこの騒動を捉えるとすれば、吉本の何千人というメンバーがメディアから取材を受けてコメントしているけれども、これもこれでなんだかなーって思うんですよね。悪く言えば、吉本興業総揚げの売名行為、とも取れなくはないんですよね。今やテレビさえ見なくなった人たちにとってはどの芸人が今何をして生きているかなんて忘れてしまっていることもあったと思いますが、今回の件で久々に見た芸人やタレントもいたよね。まさかガリガリガリクソンがコメントするとは思ってなかったけど(笑)1円がどうのこうのとか、甘えんなとか言ってたけど、これも論点が全くズレまくってて、少し黙ってたら?というのが正直な感想。

 警察機関と企業がタッグを組んで反社会的勢力を叩けばいいんじゃないの?確かに、宮迫さんたちが営業で向かった先の反社会的勢力の中には、家族があって、そこには子供たちもいて、一見するとそういう組織には見えないだろうけれども、反社会的勢力の人間たちの中に生まれた子供たちも、当然社会から糾弾されることになるし、追放されても文句は言えないわけだから、全力で叩けばいい。刑務所暮らしの囚人たちは、刑務所内で働いて社会貢献に繋がるような製品の製造技術を学んで毎日いろんなもん作って売ってるそうだけれど、これは国家が囚人たちの社会更生を図るためにやってることだから、罪を償う意味でも実に意義のある取り組みだとボクは思う。

 現在反社会的勢力の組織メンバーが国内外にどれだけいるかわからないけれども、反社会的勢力を叩けば反発を招くだけではないかなというのも一理あって、これまで悪を野放しにしてきた国や警察にも一定の非はあるわけだから、反社会的な暮らしをしてきた人たちの「反」を取り除くためにはどうすればいいかを国内民間企業も含めてガイドラインでも作ってみたらいい。世代が移り変われば風化も起こるだろうから、数年間かけて反社会的勢力に金が流れ込まないように、反社会的勢力から金が流れ込んでこないように、最先端の技術を行使してでも徹底的に撲滅するべきだと思う。

 何度も言いたい、悪いのは反社会的勢力の存在そのものであって、それ以降に起きた出来事は全て不可抗力ではないかね?今現在、このことを「仕方ないじゃん」ってみんなして言っている。吉本関係者のうち誰が悪いかを必死こいて批判している。こんなことが起きてしまったら、日本のメディアのエサにされるだけ。メディアと反社会的勢力の癒着もひょっとするとあるかもしれないけれどね。情報と金は切っても切れないものだから、情報のやり取りには必ず金も動く。んでもって、騙された芸能人やタレントもしくは政治家なんかをつるし上げる。これはもう一定のサイクルが出来上がってると思うんだよね。薬物関連然り。

 ただねー、反社会的勢力かどうか見極めるのが難しいから困っちゃうんだよね。言ってしまえば宗教団体みたいなもんだからね。1つの概念が支配する組織とすれば、民間企業も営利団体でありながら、如何なる団体組織にも共通して言えるのは「1つの概念が支配していること」だよね?反社会的勢力なんだから社会的にも倫理的にも一般社会に反する概念を持つ組織なんだけれども、これを排除する権利を誰が持っているんだろうか。国?いやー、違うね。実のところ、善悪で言うならば、社会はそのどちらも受容しているからこそ成り立っていると言える。ということは、反社会的勢力にも一般社会にとってはある程度の役割や意味を持たせてくれてるってことにならないかね。

 反社会的勢力がゼロになったとしたら?とか、そんなことはあり得ないって話ね。私利私欲というのは少なからず誰にでもある欲求だとすれば、あとはその度合いの問題ってことになる。だからこそ、社会性ってのが重視されるんだよね。つまり、金に目がくらんで反社会的勢力メンバーとの金銭授受をしてしまうということは、狙われたんだよってこと。その私利私欲の部分をね。その状況を、反社会的勢力メンバーとメディアがズブズブなら、今回の騒動は必然の結果だったということになる。

 やっぱりお金を追えば失敗するんだなって、いい教訓になったよ。良い事ないよ、余計に金を追いすぎるとね。これはあくまでも極論。ボクだって、誰だって、働かなきゃ食っていけないし、働かないにしても収益となる何かしらの行動を起こさないと生きていけない。でもさ、そんなにお金あってどうするの?(笑)お金で満たされる欲求なんか、人の心理とか本能とか欲求を満たすために過去の誰かが創ってきたものでしょ?それで満たされると思い込むのもどうかと思うけどね。創造性に欠ける。

 お金を持っている人間が幸せだと思い込むのはかなり危険。幸せなんてね、金ではどうにもならないってことがきっとわかると思うけどね、尽きることのないほどの大金が入ってきたら。最初だけだよ、最初だけ。あとはまた飽きに苦しむことになる。だから、その飽きを満たすために、人は罪を犯すのかもしれないね。犯罪心理って結構面白いんだよね。そんな学問で語れるほど人の心は単純ではないと思うけれども、ある程度そうして示された傾向に沿っているんだよってこともわかってくるから面白い。

 なぜ人は罪を犯すのか。計画的か過失か、それぞれにおける犯罪心理の違いとは何か。ただこれだけでも興味深いテーマだなとボクは思うんだよね。おまけに、何が罪で何が罪ではないか、これは法律を基準にすれば考える必要はないのかもしれないけれども、法律で定められていないことにも人が犯す罪ってあると思うんだよね。法律をすべて把握しているわけではないけれども、そう思う。善悪の話になると完全に哲学になってしまうからきっといつか疲れてしまうだろうけれど、よく考えて今を生きないといけないってことは、社会で起きているあらゆる問題から教訓にさせてもらっている。

 人はいつでも犯罪者になれるということは忘れてはならないと思う。この世に自分とは無関係なことなんて本当は一つもない。個人が放棄すれば考えなくても済むかもしれないけれども、例えば交通加害事故に関して考えたことが無い人は、いざ自分が交通加害事故を起こしてしまったら怖くなって逃げるんだよね。目の前の現実が信じられなくて。逃げたくて逃げるんじゃないんだよね、こういう時の心理って。ひき逃げ犯のほとんどはおそらくこれに該当する。そのことを更なる罪として追加されるんだよね。加害事故を起こしただけならまだしも、逃げてしまったという事実が罪になる。気が付いたらいくつかの罪がまとめて自分に降りかかってくるという現実が、実際にどんなものかはあとになって実感するんだろうね。

 警察官だって罪を犯す。医者だって罪を犯す。絶対に罪を犯さない人がどんな人かと定義すれば、純粋無垢な物心の無い赤ちゃんくらいだろうね。生まれてきたことが罪だとした人類の人種差別的な黒歴史はあっただろうけれど、わからんのよね実際。だからね、関わる人に犯罪因子があるのではないかと感じ取れるくらいの洞察眼は欲しいね。誰だって前科者とは関わりたくないでしょ。ボクもイヤだ。DNAに組み込まれているとも科学上では言われているけれどもね。元々それが人間だと言われれば納得せざるを得ないわけだけど、おそらくボクの家系にはそうした犯罪因子は組み込まれていないんだろうなと思う。

 あとは、悪に興味があるか否か、これも犯罪因子の有無次第なのかもしれないね。好奇心というのは必ずしも善意のそれとは限らず、悪意の好奇心もあるってことね。人間ってのは、本当に複雑な生き物だな。自分で制御できなくなったら、何をしてもおかしくない。

 善悪もそうだけど、愛憎も度が過ぎれば罪になるわけで。両極端な思考しかできていないなーと思わせる人って結構危険だとボクは思っている。でも、ボクは人を知りたい。心理とか精神とか。学生時代に心理学と社会学と社会心理学をかじっておいてよかった。行動心理学とか経済心理学とか、真理にまつわることは知っておきたい。

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