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◆ポジショントークで意見をぶつけ合っても議論は平行線を辿る

賛否両論あるテーマでも、答えのないテーマでも、A~Dの4つの立場があるとして、4人の人たちがそれぞれ一つの立場からしか意見を言わないとしたら、意見言いっぱなしになるだけの「私はこう思います発表会」になる。

シンプルに、2者の立場があるとして議論を進めるのであれば、互いが互いの立ち位置から論理を展開することも必要だし、両者の中央点がどうであることが理想的かを考えることも必要。

議論はそうやってすり合わせていく必要があるし、時には妥協点を模索する必要も出てくるだろうし、失敗覚悟でその時々で判断を迫られることもあるかもしれない。

今の社会は、あまりに答えを急ぎすぎているし、何か問題が起こると責任の所在ばかりをほじくり返したがる。「誰かのせい」とか「アイツが悪い」とかそういう論調はもう辞めてほしいね。

テーマにも因るけれども、イノシシみたいに猪突猛進の一方通行な思考回路しか持ってませんみたいな主張や批判は、何かしらの意図があるにしても見ていて疲れてくる。

で、一番は、都合が悪くなると立ち位置を「自分は〇〇だから悪くない」と正当化するほうに切り替える、そういう立場の扱い方ね。大人の醜いところだと言える。

肩書的なものがまさにそう。家庭内でもよく言うでしょ、長男なんだからとか親なんだからとか子供なんだからとか。そういうのが小さい頃からずっと鬱陶しかったね、少なくとも私は。

たまたま先に産まれた人間たちが偉そうにする理由が年齢って頭おかしい文化でしかない。だから、年上を敬えというのは絶対に間違った思想だということも小さい頃から思ってた。

尊敬に値するか否かは、年齢で決まるものではない。その人がそのような感情を抱いて初めて敬意というのは生まれる。尊敬しろ、感謝しろ、偉そうに言ってきた人間たちの顔は忘れない。

だからだと思うんだよね、私に対して生意気だと言いたがる人間は内にも外にもいたけれども、尊敬に値しない人間からよく言われてきた。口先でそういうことを言う人間ほど人望がないこともわかっていた。

自分の立場が偉いと錯覚している人間はその立場を守りたいのかもしれない。良く見せたいのかもしれない。でも、総じて、人間はそんな崇高な存在ではない。むしろ、元々醜い生き物。

世間に認めてもらえなかった人間ほど自分の過去を美化して語る。あまりにも良いことばかり語るから、失敗したことや悪さをしたことについて質問すると、どこにでもありそうな一般的な話が出てくる。

親としての威厳?そんなものを守ろうとしてきたことが最大の失敗。子供に散々暴力を振るってきた人間が空手をあたかもそれなしでは生きられなかったみたいに語るのを聞いていると虫唾が走る。

ただ臆病だっただけ。そうだろ。自分がどれだけ努力してきたか、自負していることを何度も何度も無意識に自分の口から語るのはなぜだか考えたことないのか?誰も認めてないからだよ。誰も認めてないことを自分で自覚しているからだよ。

どうすりゃそんな昔の亭主関白みたいな思想に染まるんだ?私には到底理解できない。そんなに立場が大事なら立場と結婚すりゃーよかったんじゃないかと思うくらいにくだらない。

自己暗示をかけるしかなかったんだろうな。「オレは本をたくさん読んでいる」「だから人よりもいろんなことに詳しい」というところから、普段から世間を見下すような言葉しか吐かない。あたかも世間を知っているかのように語る態度も私にはまったく理解できなかった。

結局ね、自分で世界観を狭めてきただけのこと。「オレは正しい」って口々に言っていたのはどうやら冗談ではなかったらしい。自分の父親を理解するために何年もかけてきたけれども、家庭を不幸にするくらいなら子供を産むなってことを今更言っても仕方ない。でも、それが最大の失敗だ。

世の中には一定数存在すると思うんだよね、子を授かるべきではない人間が。これは、子を授かる権利とセットで考える必要がある。

どんなに経済的に余裕があっても、結婚生活と育児は全く別のフェーズで、現実的に子を授かったことを後悔している人たちがいても不思議はない。

でもたぶん、うちはその典型だったんだろうと思う。自分の子供に恐怖心を植え付けたり、怒りに任せて骨折させたりケガをさせたりする親は、典型的なDVで、それでも正当化するようなことを今でも言う。

両親は知らないかもしれないけれども、私はただその時間が過ぎ去るのをジッと我慢していたんだよ。何もしないまま。一般的には実家に帰省するでしょう。毎年ではなくても数年おきくらいには。でも、実家に帰って休みを過ごすとか、あり得ない。

イヤな記憶しかない場所に戻ろうなんて普通は思わない。すべては私がまだ小さい時に、恐怖心を植え付けられて心を閉ざしたのが始まりだ。母親の腹の中にいる時からストレスを感じていたのかもしれない。生まれてすぐに泣かなかったのはおそらくそのせいだろう。

口唇口蓋裂症の根本原因はストレスやたばこ・薬品などの影響によるもの。全国に800万人以上いるとされる人たちだ。

ということを考えると、親世代だけが悪いわけではない。社会的な変化から来るストレス、生活環境の変化から来るストレス、そういったものが複合的に絡んで人々に影響を与えたとも言える。

気付くべきことにもっと早く気付いていれば避けられたこともあったかもしれない。

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