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【4月17~23日】ゆるゆる遊んできた

蟹座は一言で「自分が無下(むげ)に扱われること」で結構な大きさのダメージを受けます。あなたが苦労をして、そして、工夫をして、何とか頑張ってやり遂げた仕事などに対して「おー、ありがとー」で済まされたり。もしくは、向こうも忙しそうで「ありがとう」すら言われなかったり。そういう時の蟹座は、相手に対して天罰が下るように、影で一生懸命に祈っていたりします。

VOGUE GIRL WEEKRY! しいたけ占い

神戸空港でしいたけ占いを読みながら、あるある、あるな~と、言葉選びに笑った。一生懸命に祈るまではしないけど、やっぱり無下にされるとその後のお付き合いには響く。

今回は遊ぶためだけに東京へ行く機会をつくれたので、面識はあるけどもっとじっくりゆっくりお話できたらうれしいと思っていた人たちや、久々に会う友人ライターさんといった、好きな人たちといっぱいおしゃべりするぞ~という1泊2日の日程を組んだ。

1日目。


お散歩しながらおしゃべりしたり、お茶したり、天ぷらを食べに行ったり。
お誘いしておきながらいつもの如くすっかり甘えるばかりで恐縮だったのだけど、感覚が似ていたり近かったりする人との時間はやっぱり安心するし、やさしさに触れて元気をもらえる。

ぷりっぷりのエビである

何年か前の本当に些細な私のひと言だとか、ささやかな行動を覚えていてくれたり、変に持ち上げるわけでなくすっと褒めてくれたり、自分もそうやって返せる人になりたいなと思わせてくれるクリエイターさんたちで、今までも信頼感しかなかったのだけどそれはさらに強化された。
そしてそういう人たちの仕事はやっぱり洗練されているし、すごいな~好きだな~~もっと話を聞かせておくれ~~~となるのだ。

一歩間違えると自分のダメさが際立って落ち込みそうなところなのにそうならなかったのは、前述した通りに私にもやさしさをくれて、それを私も素直に受け取ることができたからだ。そうさせてくれたというか、相手が大人だ、という簡単な言葉でまとめたくないのだけど、重ねてきた経験やそこから得た価値観に人柄が加わってやさしい振る舞いができるようになるのが大人なのだとしたら、私はそれになりたい。
つまりは『品格』だ。品格がある人になりたい。
現時点で得ておきたかったレベルの品格には、残念ながらまだまだ及ばないのがつらい。

たぶん、相手を認めるだとか敬意を示すということなんだけど、それを自然に、相手にとってやさしく伝えられるかどうかだ。
私はそのあたりがあまりにへたくそなので、あとからお礼メールで言葉を尽くしてカバーすることが多い。
できるならお会いしている間に顔を見てバシッと伝えたいものだ。
うれしかったことを「うれしかった」と言いたいだけなのに、その場でのその表現が足りている気がまったくしないのが目下の悩みかもしれない。
口下手を退散させたいのだけど、どうしたものか。

とはいえ、見習いたいクリエイター仲間がいるというのはかなり恵まれていると思うし、思いきってお誘いして楽しくおしゃべりできたのだから余計なことは考えずに「楽しかった」「うれしかった」でいいや~となった。
みんな健康に楽しくお仕事を続けていただきたい。

2日目。


この日はちょうど同じタイミングで東京にいると聞いていたみなみパイセンをつかまえた。
初対面からはもう10年近く経つと思うのだけど、憧れの先輩ライターさんでありながら毎日のように話すせいか、普段は兵庫と青森で遠く離れているというのに体感的に30年来の友人ポジションにいらっしゃる不思議な人だ。

私は2日連続でうまく寝付けない事態に陥ってしまい、申し訳ないのだけど今日は絶不調だろうことを朝のうちに正直にお伝えした。すると彼女も寝不足だったらしく、ぽんこつ2人組となってしまった。
でも結果として、みなみさんは寝不足であろうといつもとほとんど変わらない感じだったので、ぽんこつは私だけだった。

池袋でランチしたあとに一緒に向かったのがこちらだ。


昨年観劇した宝塚花組公演の『巡礼の年~リスト・フェレンツ、魂の彷徨~』で描かれていた時代の一歩前が、このサンソンの時代。
同じパリの舞台でちょうど地続きになっていたから、どちらの作品とも時代の流れを補完できるかたちになって面白味が増した。
寝不足であったことだけが悔やまれたけれど、タイトルにあるシーンあたりからは特に引き込まれたというか、稲垣吾郎さんの圧倒的なオーラに殴られた感があった。

まだまだ続く公演なのでネタバレしないように感想を述べたい……けど、難しい。キャストの皆さん素敵なお芝居をされていた。
あとは死にたくない人の叫びが特に印象に残ったことと、仄暗さ漂う演出もよかった。そして役者・稲垣吾郎の気品を浴びたことがものすごくいい観劇体験となった。

それからゆるゆると羽田へ移動して、帰りの飛行機の時間が青森便も神戸便もぴったり同じだったことに笑い、一緒にごはんを食べて、その後発生した飛行機の遅れまで仲良く同じになってしまった。
搭乗ゲートがお隣であることが多く、今回もそうだったからぎりぎりまで一緒にいられた。寝不足でなければもっと楽しい話題を振れただろうに、グダグダで申し訳ない。
みなみさんはいつもどんな話でも親身に聞いてくれるから、ついつい甘えてしまう。お誘いしておきながらこの体たらく。今度会うときこそはしっかりおもてなしさせていただこうと心に決めた。

帰宅したらもりもりと仕事の連絡が溜まっていた。ありがたい。
ひとつひとつ確認しながら、縁のある人、大事にしたい人を無下に扱うことのないようにとあらためて。






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