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まじ南無い。FFXIV ixion『BARもも肉』リアル僧侶による「お坊さんの一日」と、アーマードコアな夜。

 『FINAL FANTASY XIV』ONLINEの世界<エオルゼア>では、日々さまざまなヒカセン(光の戦士)が冒険をしている。物語の進度によって、今まさに立ち向かっているモノが何なのかは人それぞれ。だが、わたしも含め、彼らには共通して「リアル」というものを背負って生きている。そしてまさか、わたしたちが生身の姿で生きるこっちの世界<リアルゼア>での職業/JOBが『僧侶(光のお坊さん)』だという人の話を、ウルダハの住宅街の一室で聞く日がくるとは……。

 専門性の高い知識を持つヒカセン(光の戦士)を招き、壇上で講義を行う『エオルゼア大学』の主催者は、イクシオンサーバの陽気なサブリガアフロことモホークさん(@mohawk_in_ff14)である。このアフロは、

訂正『エオルゼア大学』の一環ではなく『BARもも肉』としてのイベントでした。ただ、そういうものもあると知ってほしいので上記の部分だけは、そのままに。あとは修正しています。

 ――田舎には『いきなりステーキ』はない。だが、『いきなり玄関に置いていった野菜』がある、というツイートでバズってYahoo!トップとかにFF14アイコンごとがっつり紹介されていた人で、まじめなネタを連投すると窮屈さに耐え切れず「うんこ」ともらす習性がある。

 モホークさんは『BARもも肉』を適宜オープンしてはおもしろそうな企画をいっぱい立ててくれている、いわばイクシオンの有名人だ。次の『FFXIV 14時間生放送』で、吉田Pにはぜひ塩鯖のアフロを招待してほしい(本人に出る意思があるかどうかはさておき)。

 これまで、フレ主催のカフェBar『Drop』(ミドオスたちの隠れ家)以外では、どのプレイヤーズイベントにもまったく顔をだしてこなかったので、予定が合うものは初見未予習で突入しちゃおうかな、と。

 ......さて、

 この流れ、すさまじくないですか。

 イクシオン鯖のアフロが「リアルゼアでお坊さんなヒカセン」募集をさらりと流した数分後、コスプレとはおもえないがち住職の恰好で「ノの民」(わたしいきますの合図)が現れた。Twitterって、まじ南無い

 南無い。……このフレーズ、リアル僧侶のシュウさん(@shu439anima)によると(本名439=しゅうさくなのかなっておもっちゃう)、「南無」の意味合いに「やべえ!」というニュアンスがあるため、「エモい」(エモーショナルである、えもいわれぬ)みたいに「南無(なむ)い」も使えなくはないそうだ。まじ半端ねェ!まじすげえ!まじ卍!の代用で使っていこう。流行るかな……。あんまりやりすぎると「逝けよ」っていわれそう萌える。

 脱線するが、『フリースタイルな僧侶たち』という無料誌を全国配布しているリアルお坊さんたちがいて、Web編集長が「スピる」(個人的にのめり込んだ体験をあらわす。スピリチュアルであること、またはそのようす)がくる!ってツイートしてたけど、その発想自体が南無い。『女体の代わりに野菜でグラビアを撮ったら凄いことになった』人であり、『ルギアをネタにエアロブラストし続けて人間の道を踏み外しかけたが、友達のおかげで助かった』人なのだけど、シュウさんがその媒体に絡んでくれたらなあ。

 『BARもも肉』での回想に戻る。先に、シュウさんがきっかけで知った、『テクノ法要』がアツいので参考URLをぺたんこ。談話中、モホークさんからの「この坊主には勝てねえ!とおもった人はいますか?」という質問に、ブッダサウンドをつくったユニット『TARIKI ECHO(他力回向)』をピックアップしていた。

元DJの住職、『テクノ法要』に挑戦!老人にも受け入れられた理由とは

朝倉行宣氏とDJ KAZUHIRO ABOによる“テクノ法要”対談

 ……さて、

 「リアル僧侶(お坊さん)になる道を新たに目指す人はいるか?」という質問では、シュウさんご自身のお爺さまが漢文の教師で、漢文好きが高じて寺を建てた経緯があると。シュウさんは浄土真宗のお寺の住職3代目。この宗派がそもそも戦国時代の「ええじゃないか」(世直しを訴える民衆運動)かがぐぐっときたもので、漢文が好きでお寺を建てちゃてもエエジャナイカってことらしい。こんな話をしているあいだフラッシュが焚かれ釈迦バフが付き後光がさしていたシュウさん。

 「お寺って各地に一軒はあるものですが、そのインフラって今の時代だとなくても困らないものであり、廃業するお寺さんは実はものすごく多い」。シュウさんのお寺はご近所のお爺さんお婆さんとのつながり/つきあいもまだあり、ご本人の仏教好きもあり、新しい時代に即したお寺つくりができないかと考えているそうだ。sayチャットでは「寺フォーマーか!」「Amazonでお坊さんのデリバリーが物議を醸していた」「寺業界も顧客獲得は厳しい」「兼業で住職をしているパターンが多いときく」「坊主をポチる時代か」など、どんどん発言がわきでる。……ところで、

 お分かりいただけただろうか……。『BARもも肉』フロアのどこかに3体、お化けがいることを……。心霊写真というか心霊SSスポットと化していたのだが、時々どこからともなく無念の叫びがきこえていた。「きいて…感じて…あっ、塩はやめて成仏しちゃう」

 「お坊さん(お寺の住職)としての修業は必須か?」という質問では必須と即答。逃げだす人はふつうにいたそうだ。一番つらかったおもいでは、「枕でサッカーをしていたらガラスを割っちゃって、1ヶ月便所掃除だったこと」というシュウさん。少林サッカーならぬ仏教サッカー(sayより抜粋)で、カツオ並みのわんぱくぶりだったことが判明した。どの寺の便所を磨いたのか?までご本人から暴露されていたが、それは伏せておこう。

 「入山の際、持ち物はすべて取り上げられ外界との接触は一切禁止になるところ、わたしはこっそりアーマードコアの攻略本を持っていきましたが、見つかって没収されました。体が闘争を求めたんですね」。

 南無い。坊主が南無すぎる。しかも、あとから返却されたものの表紙がなくなっており、きっとお寺の師匠のうち誰かが読んだのだろうな…っていう憶測とともに、ソレが省かれるなんていったいどんな検閲にひっかかったのか?なんて考えたり。sayでは、「古参の住職たち回し読みをした」「指紋が消えなかったから」「表紙フェチがいるのかも」といった推理が。みなさんおもしろい。

 談話テーマである『お坊さんの一日』としては、まず、1~2時間ほど、朝のお勤めがあるそうだ。くたびれていたら30分。ざっくりとアバウトなこといっちゃってsayでは「www」が生えまくる。正直な人である。

近所のお店がスポンサーなので、森永のミルクキャラメルを食べます」ここが商業用のWebメディアだったら光のお坊さん、いい広告[PR]を挟んできたなってかんじだが、エンゼル印を食べるのは「必須らしい。

 「お勤めは導師という得の高いお坊さんを、お説教は説教師という専門のかたをお呼びしています。すべて免許のようなものがあって。昼もそれらをくり返して夕方でおわり。片づけや掃除を済ませたら、オフッパンをカレーにして食べます。夜は、FFするので誰にも邪魔させません……」

 誤字か?とおもうヒカセンもいたほど、ふだんは聞き慣れない言葉だ。「御仏飯(おふっぱん)」と書いて、仏壇に供える炊き立ての御飯のことを指している。知っているひとがsayですぐ反応していた。まさに、学び舎。

 『BARもも肉』での談話は、全180分にものぼったらしい。わたしは用事があり途中退室したのだが、みんないいかんじでsayを発しながら途切れることなくしゃべっていて、DJモホークさんは常時ネタに合わせてBGM調整をしていた。上記で、いろいろ端折っているがおそらく開始40分程度だ。以下のことでも盛り上がっていたが、120分以降どんなことをしゃべったのか、わたしは知らない。

 お坊さんが着ている襦袢(じゅばん)がそれだけ暑いか。兼業している、リアルハンター(猟師)での暮らしについて。御仏ラップを考えよう。寺の運営とは。寺の除雪がマジ成仏な件について。オバケをみたか・霊感はあるか。心霊体験の有無は?祟りを知ろう。神仏習合とは。FFXIVにボスキャラで登場する蛮神スサノオやツクヨミとの関わり。

 第2回『リアル僧侶なヒカセン(光のお坊さん)の談話』、ぜひ開催してほしいなあ。