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お節介婆って誉め言葉よね?

図書館で、あるお母さんが娘に「その本にするの?これはどう?」
と聞いていました。

これはもう放ってはおけません!
どうしても黙っていられません!
こんな親子に話しかけずにいられない私なんです。

知っていることがあるのに、通り過ぎるわけにはいきませんよね?
そんな性格なんです。

何で、こんな人間になったのか?
はい、いろいろあって、こうなりました。


まずは、30年前のお話にお付き合いください。
これは、34歳の私に起こった出来事です。


育てたように子は育つ
以前住んでいた社宅で・・・
近所の明るい奥さんが、私より1年早く子供を産みました・・・

うちの息子がまだしゃべらない頃の話
その娘は元気に歩く、しゃべり出す・・
何だか「ダメ!」がお気に入りのようで、
よく叫んでいましたね「ダメ~!」

このころの1年の差は大きいな~
来年はあんなになっちゃうんだな~

その奥さんは娘を追いかけ回していました。
来年はあれか?
私も大変になるんだな~
そんなことを思いながら、
息子をだっこして、眺めていました。

そしたらね、
その奥さんが私に言うんですよ
言葉は大事ね、よく考えて選ばないとね
「え?ああ、そうね」

親の言葉を真似るわよ~
「なるほどね」

私、反省したの。ダメって言うのをやめることに決めたの
「それは、良い事ね~」
良いお母さんに育てられて、この娘は幸せです。

次の週から、隣の娘は、
ガラッと変わりましたよ。
子供って吸い取り紙
すぐに効果が出るから面白い

「いけませ~ん!」がお気に入りになったようでした…

ね?
すごくよくできた笑い話でしょう?
でも、この時には、アドバイスできませんでした。
私の子供のほうが小さいと、
後輩の私が何か言っても、説得力が無いです!
まだ、育ててもいないのに、生意気な女と思われるだけです。

とにかく、
叱る以外の方法がいいとは思いつつも、
「では、どうすればいいの?」と聞かれたら、
何も策がありませんでした。

でも、良いヒントだったなあ~
この時、
「ダメ」も「いけません」も使わずに育てようと心に誓いました。
それで、どうしたかというと、
うまく、だまして育てました
「今日はお風呂やめとく?」
「入るよ!」
「でも、今じゃないよね?」
「今すぐに入りたいんだよ!」
こんな具合で、クイズ番組に参加しているような、
とても平和な幼少期でした。

子供って手ごたえがあって良いよね?
子育ては面白い!

その後、
幼稚園で、お迎えの時に先生に
「息子さんのこと、何でもかんでも褒めていませんか?
と聞かれたのも、衝撃でした。

私が褒めすぎたせいで、
失敗を恐れて挑戦しない子になっているとのご指摘でした。
あれから、方針を改めて、頑張ったことだけを褒めることにしました
お陰様で、息子は自意識過剰な人間にならずに済みました。
早川先生に感謝です💛

絵本の読み聞かせについては、
育児書に書いてあったことを元に実践しました。

それから、
息子が中学1年生の時の担任の先生が、また、素晴らしかった
2005/4/11、最初の保護者会で
「これから1年間、平和に何も起こらないなんてことはありません」
一同
「ええっ⁉」
「子供は、いろんなことをやらかします。子供たちにもそう話しました。でも、何があっても、大丈夫です。頑張って必ず対処します

なるほど。
事件は起こるんだね?

そうだよなあ~
って思った。

人生って、何事も無いように予防する日々ではないんだね?
毎日いろんなことがあるんだよね。
それを乗り越えていくんだね。

この先生の話を聞いて、
なんだか、肩の力が抜けました。

お陰で、親子で気楽に考え、
気楽に過ごせるようになりました。
千葉先生、本当にありがとうございました。
感謝感謝です💛


まだまだあります。
息子が小1~2の時の担任は漢字の楽しさを教えてくれました。
あの頃の息子は、
「お母さん、木が2本で林なんだよ」って張り切っていました。
小2のころ、学校に行きたくない日もありましたが、
保健室の先生も一緒になって、考えてくれました。
親子で、話し合いも重ねました

親子の会話は楽しくしたいけれど、
やたらに褒めるのは本人のためにならないので、
キチンと大人扱いを心掛けました。

小3~4の担任は、宿題をたくさん出す先生でした。
そのおかげで、素早く宿題を終わらせる子になりました。
和太鼓とロックソーランも教えてくれました。
これは、オーストラリアで披露して、大うけでした。

小5~6の担任は、みんなを大人として見てくれました。
リーダーシップを教えてくれました。
少人数から始めて、何人の前でも発表できるように指導してくれました。
お陰で、中3の時には弁論大会の代表に選ばれました。

息子の親友は中学受験を頑張りました。
その素敵な背中を見て息子も頑張り屋になれました。

「無駄な経験はない」と言いますが、
本当に、その通りです。
経験は宝です。

これまで、いろんな人に教わってきました。

こんなに教えてもらったのに、自分だけ伝えないなんてずるいよね?

だから、私も、出会った人に、惜しみなく伝えたいんです。
知ってることがあるのに知らん顔するのって、もったいないでしょう?

冒頭の図書館で出会った親子の話に戻りますね。

座っている親子の間に10冊くらい本が積んであったんです。
そして、娘は熱心に一冊の本を読んでいました。
母親は、その横で、急かしていたんです。
「その本にするの?これはどう?」
ってね。

そして、親切に
「これはどう?薄いわよ」とまで言い出したんです。

もう、黙ってはいられませんよ!
思わず声が出てしまいました。
夏休みの宿題ですか?

お母さんはニコニコして、
「そうなんです、読書感想文なんですけど、本が嫌いなんですよ~

おいおいおい!
って思いました。
言霊は凄いんだから。
そんなことを言えば「本を嫌いになって良いのよ」って、
親が許可したことになってしまいます。

このお母さんは、娘さんのことをすごく愛しているから、一緒に図書館に来ている。
娘さんを応援したいと思って、一生懸命です。

さあ、どうする??

で、私は言いました。

「図書館は10冊借りれるんですよ、せっかく、そこに選んだのだから、10冊借りていって、家で読んでから、どれの感想を書くか決めたらどうですか?」
「そんなに借りれるんですか?」
「そうなんですよ、読んでみないと、どれが書きやすいかわからないし、沢山読めば好きな本が見つかるかもしれませんよ」
「そうですね、ありがとうございます」

「本が嫌いで読まないままで、教科書が読めなくなってしまうと、全部の教科で躓いちゃうこともあるんですよ~」と脅かしたら、

「どうすればいいですか?」

リビングに本棚を置いてください、時々、好きになれそうな本を探しに、一緒にここに来てあげてください」

「ありがとうございます、本棚をすぐに買います!」と
何度も何度もお礼を言われました。

アドバイスは難しいです。
中には気を悪くする人もいますからね。
「私の育て方のどこがいけなかったのかしら?教えてほしいわ」と言っていた人でも怒り出すことがあります。
自分を否定されたと思ってしまうようです。
「私は息子を愛しているし大事にしているし最善を尽くしています!」と
なっちゃう。

それでも、
私はひるみません。

私の言い方がまだまだなんだと思います。
もっと、上手に伝えるように工夫が必要だと教えてくれたわけですから。
有難いことです。

思ったことは伝えます。
だって、せっかくこの世に生まれて、せっかく出会ったら伝えたいもの。

いろいろな人が、知恵を持っています。
でも、誰にでも正解のやり方なんてありません。
気楽に「こうすると良いかもしれませんよ」って話をしてもらうと良い。
沢山聞いた中に、自分の子育てのヒントが一つでもあればOKと思うんです。
たまに良い話が聞けたらラッキー
くらいのラフな関係になりたいね。

30歳の息子から電話があったので、
さっそく、図書館での事を報告しました。
「お節介かと思ったけどさあ、図書館にいた親子にアドバイスをしたよ」

「良い事をしたね」
息子はいつも褒めてくれます。
「お母さんはさあ、みんなのメンターになってあげると良いよ」

息子は私のことを良い人だと思ってくれます💛
そして、指導できると信じてくれます。

嬉しくなっちゃうよ♬

だからね、
私は、目の前の人に、どんどん声を掛けます。



最後までお読み頂きありがとうございました💛
2021/5/24にnoteを始めました。

NO.65 お節介婆って誉め言葉よね?

#あの選択をしたから #尊敬 #社会貢献
#役目 #役割 #おせっかい #ミッション






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