20221201

昨日の夢。ひどい夢だった。登場人物の顔が明瞭な夢を久しぶりに見た。女の人だった。顔かたちから判断するに、私が数日前に別れ話を切り出した人だろうか。こちらから一方的に振ったというのに、全く懲りてはくれていないよう。
歩道橋から、走り去っていく車と顔のない人形を見下ろす。
この世界のありとあらゆるものを見下せているようで、とても気分がいい。鼻歌でも歌ってやりたい。
「ここから飛び降りたら死ねるかな?」
人目の無い時を見計らって、間隙を縫うように横断歩道に突っ込むタイミングを狙うのは、受動的すぎるから。
もっと能動的に死を選べないものだろうか。
足を上げる。
体重をかける。
欄干の上に立つ。
目を閉じる。
浮遊感に身を委ねる。
5秒だけ目を閉じていれば死ねる。
それじゃ…。
コートの裾を掴まれる。
腕を引かれる。
そんな顔でこっちを見ないでくれないか。
何だか、とんでもなく悪いことをしでかしたつもりになってしまうから。実際その通りだから否定しようがないけど。
シャトレーゼ寄ってアップルパイ買って帰ろ。

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