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ワークしないワークショップ 怠慢なのは誰?

こんにちは。
先日区が主催する公共施設マネジメント計画のワークショップに参加してきましたので、感じたことを自戒を含め共有したいと思います。

今回の概要

老朽化した区立の公共施設の建替えに際して、区が計画を決定する前に区民と「どこにどのような施設を整備していくのか」を一緒に考えるのが趣旨で、数回開催されます。
参加者は誰でもOKでしたが、近隣住民、対象施設利用者がほとんどに見受けられました。

参加動機

2つあり、1つは子供が毎日利用している施設が建替え対象になっているため当事者としての動機、もう1つは会社での業務で施設マネジメントにも携わっており、地方自治体での検討プロセスを知りたいという学習欲からの動機でした。

ワークしないワークショップ?

Voicyで木下斉さんがワークショップについての苦言を呈されているのを何度か聞いており、正直あまり期待していなかったのも事実です。

実際に参加してみて、9割が高齢者であることに驚きました。対象施設に老人向けの施設が多数あったこと、自治会の立場で参加されている方も多数おり、当然と言えば当然ですし、高齢者の方が多いのは想定内でしたが、ご年齢も80代の方が最多層に感じました。

このような場に参加するだけで素晴らしいと思います。けれど、グループワークをする中で、そもそもの趣旨を理解されていなかったり、会話のコミュニケーションが取れない方がいたりと、意見交換というより職員の方がフォーローに回る場面が大半でした。

ワークしないワークショップ・・そんな言葉があったなと帰宅後にこちらの記事を拝読しました。

怠慢なのは誰?

高齢者

正直に言えば、意見交換中に感情面でばかり主張されることに私はうんざりしていました。

老朽化が進んでおり対応が必須なこと
時代と共にニーズが変化していること
財源には限りがあること

これらをデータを出しながら説明されたところで、現状と同じ場所で同じ数の施設を維持することはできないという現実を受け入れることが出来ないのではないかと。

私はイニシャルコスト(建設)よりもランニングコスト(維持運営)の方が遥かに高額になってしまうことを知っていますし、区役所の担当者よりの視点で考えがちです。
そしてまた、一般の方が「専門じゃないんだからそんなこと知らないよ」というのは簡単です。けれども不満を言うだけではなく、知ろうという意識を持って、次回までに調べたりすることもまた必要だと思います。

現役世代

今回子供が通う施設を通じて、このワークショップの案内チラシが配布されましたが、参加したのは私を含め2〜3名程度でした。区が老若男女問わず、幅広い方の意見を聞くために無料の託児サービスも用意しておりましたが、こちらの利用も私を含めて2名。
「参加したところで」と切り捨てるのも簡単です。実際にガス抜きの場であることも事実でしょう。けれど、保育所が移転すれば子供はもちろん保護者にも影響するのに、知ろうともしないのかと残念に思いました。

そして私

学ばない高齢者、参加しない現役世代が悪い。私は違う。
ではなく、私もまた怠慢だなと思い知らされました。先述の通り、私は施設マネジメントに携わっていますが、知識がとても薄いのです。どうせまた人事異動があるから、給料が安いし、子育てで時間がないのにこれ以上時間を割きたくないという思いがありました。けれど、私がもっと施設運営の知識があったら、一参加者として建設的な意見出しが出来るのではないかと思ったのです。

ワークショップは秋まで続きます。
今回の気づきをきっかけに今年は資格取得に取り組むことにしました。例え合格しなくとも、学ぶことに必ず意義はあります。

これだけでもワークショップに参加した意味はありました。皆様も地域のイベントや運営に参加してみませんか? 嫌なこともあるかもしれないけれど、セレンディピティに出会えるかもしれませんよ。


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