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Uber Eatsのお仕事

 2年ほど前の秋に先輩から一本の電話があり、いま何もしてないならUber Eatsの配達をやってみないかと誘われました。
どうやら配達員紹介料を山分けしようというお誘いです。
 私はバイクを持ってないので電動クロスバイクでやってみることにしました。

 その当時、Uberの配送料、配達のギャラは改訂があったばかりで、距離や配達内容などで金額が変動してフードデリバリーとして高額報酬だったものが一律料金に変わって間もない頃でした。

 そもそも、800円のハンバーガーセットを配達して1,000円とかのギャラは異常な金額設定だったはずです。お客さんも店舗側も負担していたでしょうが、それだけでは到底あの金額では支払えません。恐らくはUberがほとんどを持ち出していたのでしょうね。何もないところからお金は湧いてはきませから。

 それが距離が100mでも4kmでも基本同じの300円(自転車の場合)になってしまったのです。配送後に謎の金額アップ(恐らく距離に対しての手当)などがあり最低金額でない場合もありましたが、基本、自転車では距離が短いものを受注した方が稼げるようになったわけです。

 Uberで良い思いをした人達が離れる中、私はそれでも何となくシステムなどにも興味がありましたし、興味本位でやってみることにしました。

 仕事を始めるためには、スマホのアプリを使って全ての登録作業をするのですが、それがとても大変な作業となります。
 身分証明書や銀行口座のキャッシュカードの画像を送信し、向こうからの認証を待ったりしなければなりません。
私の場合は銀行口座以外はすんなり通過しましたが、口座の登録になってからエラーご起こり、送信出来たような感じになった時でも数日経っても「しばらくお待ちください」のまま変化がなく、一向に登録が完了しないのです。

 サポートに連絡しても日本語を話せる外国人みたいな人が対応したりと中々思うように話が進まないのです。それでも直談判して約3週間ほどかかって配達が可能な状態にこぎつけたのです。

 Uberの配達は配達者専用のアプリを通じて行います。起動すると、まず初めに安全運行をするためのチェックシートのような画面でヘルメットの装着や自転車のブレーキなどの安全確認をします。その後、本人確認などをカメラで自撮りしてOKが出れば配達開始です。

 AIが処理しているので確かな事はわからないのですが、基本的には商品を受け取りに行く店舗の近くにいてオンラインになってる人に配達依頼が来るようです。アラーム音と大まかな配達内容と距離、金額が表示されます。内容に納得したら制限時間内(たしか1分だったと思います)に受けるか拒否するかを決めます。制限時間を過ぎると自動的にキャンセルとなります。私は配達バッグの容量の問題があったので、大きい場合があるピザ屋さんと寿司屋さんは避けるようにしてました。
 案件の距離数はたしか、現在位置から商品を受け取る店舗、そして配達先までの合計だったと思います。

 初日はなにかトラブルがあっても良いように、自宅から一番近いJRの周辺から始めました。記念すべき最初の配達は韓国料理のお店でした。たしか4kmほどの配達だった気がします。最初なので配達距離なども気にせず、とりあえず何も考えずに受けました。この日は結構長距離も行った記憶があります。

 2〜3日は自宅周辺でやってみたのですが、件数が少なくてこれでは仕事にならないと思い。色々と検討した結果、3〜40分で移動可能なスカイツリーのエリアに場所を変えることにしました。
 スカイツリーのマクドナルドや、周辺の飲食店に期待をしたのです。届け先は西に行けば浅草、南に行けば錦糸町方面です。そうすれば、届け先の街で新たに配達を受けて、上手いこと立ち回ればエリア内をグルグルと回遊出来て効率的になると考えました。

 目論見はある程度当たり、押上、錦糸町、浅草を巡る形でそれなりに配達をこなすことが出来きたのです。しかしながら1件300円なので昼前から夜までやってもせいぜい5千円が関の山でした。

(2につづく)

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