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EMBA受験記録 ~二ヶ月で準備して合格した話~

今回の記事ではEMBAの受験についてご紹介したいと思います。
私の場合受験を決意してから実際の受験まで約2か月弱で時間もなかったため、とにかく考えながら動く日々でした。
今振り返ると本当に怒涛で、かつ無茶苦茶な挑戦でした。
大きく以下項目でご紹介します。


コロナ禍に人生をみつめる

2020年から始まった突然始まったパンデミック、世界中でのロックダウン。仕事もフルリモートワークになったこともあり、東京での一人暮らしに息が詰まっていた私は実家がある愛知に疎開したり、また日本各地でワ―ケーションをしていました。
そんな中で読書をしたり、著名人のオンラインサロンに入ってみたり、懐かしい知人とオンラインでキャッチアップしたり等々過ごす中で、改めて色々な人の人生や価値観に振れ、また自分自身のこれまでの人生を振り返ったり、今後の人生を考えていました。

仕事内容には満足していたものの、どこか物足りなさを感じていたり、新しい世界を見たい、新しい何かに挑戦したいと考えている自分がいました。
特にロンドンビジネススクール教授のリンダグラットン教授著書である「ワーク・シフト」や「ライフ・シフト」を読んでいる中で、
”自分はこの先何がしたいのだろうか?どうなっていきたいのだろうか?”という点をとにかく考えていました。

そうこうする中で、友人の旦那さんが海外のEMBAに挑戦していることを聞いてどんな世界なのか興味がわき早速話を聞きました。働きながら勉強する挑戦やそこで得た学びにとても感化されましたが、当時は今すぐではなくていいかな、きっと数年後、結婚して子供を出産した後にでも挑戦してみようくらいに考えていました。

そうだ学校にいこう

そんなこんなで月日がたったある日2023年2月、INSEADからEMBAの学校説明会の案内メールが届きました。当時、周囲の友人や知人が社会人学生をしていたこともあり、私もリスキリングに興味があったタイミングで、国内外含め情報収集をしている頃でした。実は10年程前、一度INSEADのフルタイムMBAを検討した時期があり定期的にNewsletterやDMを受け取っておりましたが毎回スルーしてまして🤣、ただ、今回に関してはちょうどリスキリングにフラグが立っていたので開いて内容を確認しました。
当日はちょうど別件があったため、アドミッションオフィスの人に個別にメールをして1:1の申し込みをしました。
メールの返信でLinkedInのURLを聞かれたので、アカウント作成してほぼ10年放置していた自身のアカウントを急いで整備したのを覚えています。💦(今思えば、1:1で会って話をするに値する人物かどうかを見定められていたような気がします…)
これから応募を考えられている方、まずはLinkedInの整備から開始されることをお勧めします(笑)。
詳細は割愛しますが、この1:1でEMBAのプログラムや価値の理解を深めることができたので本当に良かったと感じています。また、同時にOBOGのコンタクトを取り、学校やプログラムについての情報も聞きました。いずれ結婚・出産してからやろうと思っていましたが、まだ独身だったので(笑)やるならいまだろうということで、受験への決意を固めました。

MBA vs EMBA、国内 vs 国外のお話

よくある質問で、なぜMBAじゃなくてEMBAか。また、なぜ国内じゃなくて国外の学校か。というのがあるかと思いますが、どちらが良いとか悪いとかはなく、完全に個人の目的や人生・キャリアステージ次第かなと思います。
一般的に、フルタイムMBAはキャリアチェンジ、パートタイムのEMBAはリーダーシップ、マネジメントスキルに重きを置いており、プログラム内容や参加者の業務年数や年齢層も大きく異なります。詳細はそれぞれのスクールで情報入手頂ければと思いますが、私は今の自身のキャリアステージ的にフルタイムではなく働きながら勉強ができるEMBAがマッチしていると判断しました。10数年前に一度フルタイムMBAを真剣に検討していかなかった理由として、キャリアチェンジを目的として仕事を辞めてフルタイムで学生に戻るほどの理由が見出せなかったこと、その決意ができなかったことが大きいです。ちなみにフルタイムでMBAを検討していた時期は、結構真剣でして、キャンパスビジットやTOEFLの受験も行っていました。
また、国内か国外か、についてですが、基本的にどこのスクールもMBAの学習コンテンツに内容に大きい差はないと思っており、主にどういう環境で、どこで勉強したいか、誰と勉強したいか、ネットワーク形成したいか?に関わってくるかと思います。
MBAかEMBAか、国内か国外か、これに関しては個々人の事情によって大きく変わってくるかと思うので、よく考えて決められたら良いかと思います。

なぜINSEAD?そしてなぜTIEMBA?

ここからは、なぜ今通っているプログラムに決めたかというところですが、まとめると以下条件に当てはまっていたのがINSEAD、そしてTIEMBAのプログラムでした。
✅アメリカ以外のスクールを検討していて、トップスクールだった
(米系企業に長くいるため、自分の中でのダイバーシティを増やしたいと思い、欧州、アジアの学校を中心に見ていました)
✅デュアルディグリーかつ色々な国地域で学べる
✅リーダーシップやアントレプレナーシップに力を入れている、強いクラスがある

清華大学とのデュアルディグリープログラムに応募したのは単純に面白そうだったのと色々な場所に行って勉強できる点が魅力的でした。特に私は中国の歴史や文化に興味がありましたのであまり迷うことなく決めました。
国内のスクールも検討しましたが、自身の目的として、より地政学的な知識理解を身に着けたい、多様性がある環境に身を置きたい、人的ネットワークを形成したいといったことから海外のスクール中心に考えました。また金銭的にも、時間的にも多大な投資をしていくことから、トップスクールに行かないと意味がないと思っており、基本的にはランキング上位校で考えていました。

このあたりは個人の環境・価値観・優先順位など関わってくるかと思いますので、どのスクールがご自身に合うか、行きたいかなどは時間をかけて吟味されると良いかと思います。私は以前フルタイムMBAを検討していた際にキャンパスビジットやOBOG訪問など行っていたこともあり、ある程度学校の特色なども理解していたので、当時の活動や考えていたことがこの時とても役に立ちました。

受験準備とプロセス

ここからは受験準備とプロセスです。といいつつ約2か月の超短期集中決戦でしたので、計画的に、というよりとにかくがむしゃらに進めたというのが正しいでので、あまり参考にならないかもしれませんが、、😂
こういう人もいたんだ…という参考程度に見て頂ければと思います。

最終Roundの締め切り(確か4/10)まで2か月しかなかったので、以下受験に際し提出が求められるもの1~4を同時並行で行っていきました。1~3、については専門業者やコンサルの力を借り、また4については独学でアルクのテキストを元に勉強しました。
INSEADの場合は、INSEADオリジナル試験(GMATの簡易版試験のようなもの)がうけられるので、そちらを受験しました。
ちなみにこの時点での英語レベルは仕事で英語を使う機会はあり基本的な読み書きやコミュニケーションはできるものの、アカデミックな単語や文章には普段触れておらずTOEFL・TOEIC年単位で受けてませんというレベルです。

受験に際し提出が求められるもの

  1. エッセイ5つ

  2. CV

  3. 推薦状2通

  4. GMATスコア

2か月半の時間の使い方として、最初の1か月はエッセイ、CV、推薦状にフォーカスし、残りはGMAT、エッセイ類の仕上げという感じで時間を使いました。
今振り返ると一番大変だったのはエッセイで、これは自分自身のことをよく理解していないと書けないお題だったのもあり一番時間がかかりました。
GMATは日本でいう国語と数学が英語で出される試験で、重箱の隅を楊枝でほじくるような難しい問題で、英語を母国語としない日本人にとっては、よほどの人でないとだいぶ厳しい試験かと思います。数学セクションは比較的数字がとりやすいので、私は国語セクションはほどほどにして、早々と数学セクションにフォーカスしてスコアメイクました。
エッセイとGMATは使う脳みそが違うので、本来であれば別々に時間をかけて仕上げるのが理想だと思います。

書類関係をそろえたところで締め切りギリギリに応募し、学校からの連絡を待ちました。

2週間後書類選考通過の連絡をもらい、面接の日程が決まりました。
面接日の前日、アドミッションオフィスから面接の進め方のメールが届きました。
とある企業のケースが渡され、分析し解決策をPPT3枚にまとめてプレゼンせよというお題でした。準備時間は24時間で、面接の時間は30分。
翌日の30分では、冒頭自己紹介をして、ケースのプレゼンを5分で行い、残りの時間はQ&Aという形式で、オンラインでの面接でした。
画面越しにはアドミッションオフィスや教授、卒業生や現役生がずらっと並んでおり、緊張感があったのを覚えています。

面接後約一か月半ほど待ったあと、正式に合格の連絡をもらい、晴れて学生となることが決まりました🙌

まとめ

今回EMBA受験記ということでまとめを記載しましたが、こればかりは一概に言えず人によって千差万別だと思うので、今後、自分自身どういう人生を送りたいか、どうなりたいのか、学校で何を得たいのか、等々深められたうえで決断されることが大事だと思います。人生の中でそういう時間もあまりないかと思いますので、是非楽しみながら、深めていってください。
そしてぜひ中長期的な計画で進めてください。短期決戦はめちゃくちゃ大変です。😂



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